浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2020-11-13 00:16:39 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

         恩師のご著書「講演集」より

           講演集、 二

       愛によって相手が救われた時の喜び


先の続き・・・

これは小さいことでもいいのです。
家庭の中で両親に対して、或いは夫婦の間で、
また子供に喜んでもらうことを積むことです。
これを行じていきたいと思います。
ただ、心からさせていただくことですね。
これだけしてあげたからあなたはこれだけ私にして下さいという
交換の心を持ってはいけません。
それでは自分が不幸になります。
子供に対しても、自分に気に入らないことがあっても関係ありません。
ただ、させていただくと、その時必ず相手の心が変わってきます。
自分に向かって怒鳴ろうが裏切ろうが関係なく、
誠心誠意させていただくと、
その愛は相手を変えます。

この間、石川県と福井県に招いていただきました。
石川県のその地方は、蓮如上人が法を説かる基盤とされたところです。
門徒さんの多い地域です。
その村の戸数は百八十戸。
門徒信仰のものすごく篤い場所ですから、S宗教の家は一軒もなく、
全く他宗教の入り込む余地のない、いわば門徒の聖地のような地域です。
去年、そこへ私が呼んでいただいた時は、
その家では大変気を使われまして、
変な宗教をもってきたのと違うか、もし門徒以外の宗教なら、
自分たちは村八分にあって大変なことになると、
その家族と親戚だで私を呼んでいただいたのです。

その時、お釈迦様の話しをさせてもらったら、
大変喜んでいただきました。
門徒さんのお仏間は、家によって違いますが、
十畳四間どりで襖をとると四十畳の広さになり、
廊下も幅一間半ぐらいある広いものでした。
私は仏間の隣の奥座敷に案内していただきました。
廊下をはさんで向かい側にある親戚の皆さんがおられましたら、
そこへいっばい金が出てきたのです。
私がその部屋に入ったのならば、ポケットに忍ばせて
撒いたと思われるでしょうが、
私はまったく一歩もその部屋には入っておりません。
部屋中キラキラになったので、
皆さんが「不思議なことがあるものだ」と
びっくりなさったのです。

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