浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「垂訓」

2024-04-06 00:06:03 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


          第五章 心の曇りをとるための反省

          前世の親子が今生で嫁姑となる

先の続き・・・

というのは、
苦しんで苦しんで苦しみ抜いた時、
ふと前世のことを思い出したそうなのです。
この二人は前世においてなんと実の母と娘だったのです。
それも娘さんのほうは非常なお母さん子でして、
お母さんが好きで好きでしょうがなく、
一生、いっしょに暮らしたかったのです。

ところが、いよいよお嫁に行く時になりました。
どうしても母と別れて暮らさなくてはなりません。
この娘さんは今度生まれ変わったならば
一生お母さんの面倒を見たいという思いを残して、
後ろ髪を引かれる思いでお母さんと別れて、
嫁ぎ先に行かなくてはなりませんでした。

一生、お母さんといっしょに暮らしたいという、
その執拗なまでの愛が、
今生でまた再びこの深い因縁で
結ばれた二人がめぐり逢うという形で現れたと
いうわけです。
それも、此の度は親子ではなくて、
嫁と姑という間柄でのめぐり逢いでした。
しかも、憎しみ合う嫁姑としてです。



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