経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

知財の仕事もいずれはサービス業へのシフトは必然か?

2008-05-07 | 新聞・雑誌記事を読む
 日経ヴェリタス最新号のキッズビジネスに関する特集の中に
「国内市場 意外な成長~衣料などの縮小 サービス分野が補う」
という記事があります。少子化で縮小していると思われがちなキッズビジネスですが、子供の数の減少に伴って確かに製品販売分野は縮小傾向にあるものの、託児所等のサービス分野が牽引して全体として市場は拡大基調にあるとのことです。確かに意外です。
 これはおそらくキッズビジネスに限らず、高齢化社会を迎える日本の産業界全体に表れてくる傾向を予見しているような気がします(そんなことは大昔に社会科の授業で、社会の成熟に伴い1次産業→2次産業→3次産業にシフトすると習った当然のこと、と言われてしまうかもしれませんが・・・)。
 知財の仕事は製造業とともに歩む、というのがまだまだこの業界のスタンダードであるとは思いますが、サービス業に対して知財のスキルをどのように活かしていくことができるのか。製造業だと、特許がそのまま参入障壁として機能する場面が多いですが、サービス業の参入障壁を考える場合には、当然ながらもっと他の要素をいろいろ考慮していかなければならない。教科書に書かれている効果に囚われない柔軟な発想(もちろん「それは商標ですよ」とか単純な話ではありません)が求められるところであると思います。

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