経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

「意図」のある仕事

2007-07-22 | 知財発想法
 前回の「形をつくる」の記事と共通する考え方かと思うのですが、知財業務の経験を積むにつれて、「意図」をもって取り組んできたかどうかによって、その成果には大きな違いが生じてくるのではないかと感じています。
 事業計画とは特に関わりなく、「このアイデアって、特許がとれると面白いかもね」といって行った特許出願は、特許権が成立するという成果にまではたどり着くかもしれませんが、そんなに面白いことにはならないことが殆どであるように思います。一方、事業計画の中で「必要」と考え、「意図」をもって進めてきたものは、程度の差こそあれ何らかの意味を持つものであることが多い。逆の立場からみても、気にせざるを得ない権利というものには、相手方の「意図」を感じるものです。
 知財業務をサポートする立場にいる者としては、クライアントの事業環境やその中で考える事業戦略をしっかりと理解した上で、「意図」をもって知財業務に取り組み、「形をつくる」ことに貢献していきたいものです。