経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

ヘッジファンドのコピー

2007-07-05 | 新聞・雑誌記事を読む
 本日の日経金融新聞の記事によると、最近「ヘッジファンドの複製」なる金融商品が売られるようになっているそうです。高い運用成績を誇るヘッジファンドは、運用報酬も成功報酬も高く設定されているのが通常ですが、過去の運用のリターンを分析してその運用方法をコピーした複製を作って、似たような運用成果の商品を安価に提供するというものだそうです。要するに、「クリーンルーム方式」みたいなことをやっているのでしょう。勿論、これならば違法ではありません。
 ヘッジファンドの運用が「匠」の世界なのかどうかよくわかりませんが、「練り物の本質」の記事で書いたような、「匠」の技である暗黙知を形式知にして実践することが可能なのか。この世界では運用成績にストレートに反映されるので、いずれその結果は明らかになるのでしょう。