
2代目パジェロの中期型に、スーパーエクシードZというグレードがあるのは知っていたんですが、一体どこがどうZじゃないスーパーエクシードとの違いがあるのかは知りませんでした。まあZって付くくらいだから、最上級グレードなのは明白ですがね。

エンジンはV6の3500ガソリン、トランスミッションは4ATのみ。さすが、スペックは最上級グレードといったところ。装備の欄では、スポーツサスペンション、ハイブリッドLSD(ヘリカルギア、ビスカスカップリング付き)、運転席SRSエアーバッグなどのメーカオプション品の標準装備が目につきます。

一方、こちらはZが付かないスーパーエクシード。

エンジンは2800のターボDのみで、トランスミッションは4AT。装備の欄では、エアバッグ、スポーツサスペンションが省かれ、LSDは通常の機械式となっています。
大きな違いは、まずエンジンがZがガソリンで無印がディージェル。ついでZにはエアバッグとヘリカルLSD、スポーツサスペンションが付きます。
実際スポーツサスペンションがどういうスペックなのかは分かりませんが、おそらくディーゼルよりもはるかにハイスピードな走りに対応するための強化サスペンションなんだと思います。リアデフのLSDもビスカスカップリング付きのヘリカルギアで、効きが良さそうです。エアバッグも、当時は付いてるだけで高級装備でしたので、Zの名に恥じない追加装備と言えます。
じつは、前期型のスーパーエクシードはV3000ガソリンのみだったので、この中期型でディーゼルが選べるようになったようです。なので、その差別化と言う意味で、V3500ガソリンを最上級グレードとして「Z」を付けたみたいです。なるほど、納得だ。

一方、エクシードにもエクシードZがあります。

エンジンはやはり、V6の3500。なんと、五目マニュアルも選べます!

こちらは無印エクシード。

エンジンは2800ターボDで、4ATのみ。
装備を見る限り、エクシードZとエクシードは、Zにスポーツサスペンションが付くこと以外同じで、違うのはエンジンのみといったところ。LSDは機械式で、ハイブリッドLSDではありません。
しかし、なんでディーゼルじゃなくてガソリンに5速マニュアルが用意されるんでしょうね(笑)。普通は逆だと思うんですが。なお、前期型ではエクシードでは5速マニュアルが選べないうえ、2500ターボDしかなかったので、よっぽどマニュアルで乗りたいという声があったんでしょう。実際売れたのかどうか分かりませんが、3500CCのガソリンなんで維持費はハンパではありませんが、ちょっと5MTで乗ってみたい車ではあります。特徴的な3ウェイツートーン塗装もエクシード系でしか選べないため(エクシードじゃないグレードは、通常の塗り分けのツートーン塗装)、そういう意味でもエクシードZは5MTが選べるだけでも存在意義のあるグレードと言えます。
こちらも、エクシードに新たにガソリン車(V3500)が追加ということで、より上級である、という意味で「Z」と付けたと思われます。
2代目パジェロは、今見てもカッコいいな。