ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

チャーリーとチョコレート工場(ネタバレ)

2005年09月29日 | 映画
月曜に地元で見てきました。
なかなか楽しかったです。が、期待しすぎてたのかな、そんなに「ものすごく面白かった」とか、「最高!」という感想にはなりませんでした。
でも、後からじわじわと「やっぱ良かったなあ」という気になって来ましたけど。

期待していたほどではなかったのには、大きくは2つほど理由があったと思います。

その1:銀河ヒッチハイクガイドを観た直後だった(笑)
いや、他にもこういう感想の人がいたので、やっぱそうだよなあと。
結構笑いの傾向が似ているので、よりインパクトがあって大人向けな「銀河ヒッチハイクガイド」を観た後だとちょっとテンションが落ちてしまかったなあと・・・
これから両方とも観に行く予定の方には、「チョコレート工場」を先に見ることをオススメします。まあ、「銀河ヒッチハイクガイド」は早く行かないと終わっちゃいそうですが・・・(汗)

でも、なんだかんだ言って結構笑えたんですけどね。「ヘアクリーム」とかの小ネタも(笑)一番ウケたのは、リスがくるみを選別している様でしたが。じーっと耳を澄まして音聴いてるのが最高!(笑)あり得なくて(笑)
ベルーカの脳みその音を聴いてるのもかわいかったな~。
あのリスたち、かなりの部分をホンモノのリスを調教して使っていると知ってびっくりでした! リスの調教なんて出来るんだ~!
それから、なんと言ってもウンパ・ルンパでしょう!
ダンスはそこそこ笑える程度でしたが(でもシンクロナイズドスイミングはかなりおかしかった・・・(笑))、ウンパ・ルンパの国にいる頃の、カカオを崇める儀式なんかおかしかったですね。どうやって話通じてんだか、のウォンカさんと酋長?の会話もおかしかった(笑)
そして、女装して秘書になってたりするあたりでかなり「ウッ」と来て、ヘビメタウンパ・ルンパの登場には大ウケでした~(笑)あれ最高!
余談ですか、あの時の曲はクイーン風だったそうですが・・・そうだったかなあ?(汗)
精神科医が一番ウケましたね~(笑)
そして、最後がウンパ・ルンパのナレーションで締め、というのもとても効いてました。なんだかすっかりウンパ・ルンパがいとおしくなってしまいましたよ(笑)

その2:思ったよりもひねりのない、真っ当なストーリーだった
これは事前情報でなんとなく予想がついてたんですが。悪ガキたちはひどい目に逢い、貧しくて平凡だけれど心のきれいなとっても良い子のチャーリーに最後に幸運が、というあたりとか。
まあ、児童文学なんだよなあ・・・とか、書かれたのはかなり昔だし・・・と思わなくもないのですが、もっと昔に書かれたトールキンの「ホビット」やC.S.ルイスの「ナルニア」、同時代かと思いますが「グリーン・ノウシリーズ」などはもっとひねりがあったけどなあ・・・

ただ、この映画は私的には工場めぐりが終わってからが面白かったです。
原作読まないで、結末を知らないで観に行って良かったなあと思いました。
この物語、良い子のチャーリーが主人公とするととてもひねりがないんですが、実はウォンカさんが主人公なんだ、ということに気がつくと、ちょっと面白くなります。
だいたいチャーリーは最初から愛情に包まれた良い子で、この物語中特に成長しません。そのあたりが面白くないところでもあるんですが、その人間ができたチャーリーによってウォンカさんが成長する話なんだ、ということになると、話が違って来ると思います。
父親と断絶し、スパイに裏切られ、人間嫌いになって自分ひとりで好き勝手に生きてきたウォンカさん。そのウォンカさんが突然淋しさを感じて(しかも自分で淋しいことに気がついてない)、跡継ぎを求めるけれど、真っ当な心を持ったチャーリーに拒絶され、すっかり調子を崩してしまう。
その自分の気持ちのもやもやの正体を知りに、チャーリーに会いに行ってしまうウォンカさんがかわいい(笑)
父親との再会はちょっと感動的でしたね。リー様良い役でした! ただ、もしかしてコメディやってくれるのかなと期待してたんですが・・・まあ良い役だったからいいです!
チャーリー視点ではなくウォンカさん視点で見ると、最後の「皆で幸せに暮らしました。めでしためでたし」も、ありきたりなハッピーエンドでつまらん、というものにはなりませんでした。これはポイント大きかったと思います。
まだまだ団欒に慣れてないけど、ウォンカさんなりに一生懸命馴染もうとしている様がかわいかったですね~。やっぱりジョニー・デップはいいなあ。
団欒と言えば、チャーリーの4人の祖父母が良かったですねえ。ジョーおじいちゃんはもちろんですが、二人の優しいおばあちゃんもいいし、憎まれ口を叩いてばかりだけど実は優しいジョージおじいちゃんも良かったし。皆ボケ加減なところがまた良い(笑)
バケット家のあり得ない貧乏ぶりもほど良い感じで描かれていてGOODでした(笑)そのあり得ない貧乏ぶりの中で描かれるから、家族の優しさも素直に見られたような気がします。このあたりティム・バートンはやっぱり上手いなあと思いました。(原作どおりという話もあるので、原作のおかげかもしれませんが)
そして、チャーリーを演じるフレディ・ハイモアが素晴らしかったですね。一つ間違えば嫌味になりかねない良い子のチャーリーを、本当に自然に素直に演じていてぴったりでした。この子、「ネバーランド」でも思ったけれど、演技しているように見えないのがすごいと思います!
映画では、敢えてチャーリーは控えめにしたらしいのですが、彼の存在感だからこそできたことじゃないかと思いますね~。

とまあ、今ひとつ面白くなかった理由とともに、でも面白かったところも述べてしまったのですが(笑)
あと、ティム・バートン作品としては、「ビッグ・フィッシュ」ほどではないけれど、かなりおとなしめでしたよね。ブラックなテイストが少なめで。
そのあたりが、「最高!」というほどではなかったのと、「銀河ヒッチハイクガイド」にインパクトで負けた部分だったかもしれません。
それから、私甘いものそんなに好きでもないし。いや全然嫌いではないんですが、別腹になるほどは好きじゃないんで。晩御飯食べた後だったので、全くチョコレート食べたい気分にはなりませんでした。
だいたいオーガスタスの食べ方の汚さでもう食欲なくなるし。チョコレートの川の上を舟が渡っているのもどうも食欲を失せさせました・・・
でも、ただの板チョコがそんなに美味しいなら、一度食べてみたいものですが(笑)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« さかもとえいぞう 魅惑のメ... | トップ | リューベック名物マルチパン »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事