ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

気が早いと言うか、今さらと言うか・・・

2003年02月27日 | 旧指輪日記
今日朝日新聞の夕刊に「二つの塔」の映画評が載ってましたが、これが珍しく(汗)すごく的確で良い評だったので嬉しくなりました。切り抜いてとっとこ(笑)
稲垣都々世さんという映画評論家が書いてるのですが、原作知ってるんでしょうね。的を外したようなことがひとつも書いてなくて・・・。かと言って妙に原作寄りで映画の内容から外れたことを書いたりもしてなくて、ちゃんと映画の内容も把握して書いてあったので、本当に嬉しくなりました。いつもこういう人に評を書いてもらいたいものです。

ところで、「セオデンが情けない」と言った友達に、思わず熱くなって「第三部では泣かされるから見てなー!」というようなことを言ってしまい、早速「てことは死ぬの?」と言われてしまいました(汗)やばいやばい・・・(大汗)
でも、そんな話をしていたら、突然愕然としてしまいました・・・。そうだよな、セオデン死ぬんだよな・・・あのセオデンが死ぬんだよなって・・・
原作では何回かセオデンが死ぬところを読んで、その度に泣くけれど、やはり一度は読んだ物語なので、最初に読んだ時ほど悲しかったりショックだったりはしませんでした。心の準備ができてるというか。
でも、映画の、あのバーナード・ヒルのセオデンが死ぬんだ、とちょっと考えたら、なんだかすごく悲しくなってしまいました。原作と違う人物像になってるからなのか、生身の人間が演じているのを見てしまったからなのかはわかりませんが・・・。
考えてみたら、あんなにカワイイゴクリも死んでしまうんですよね・・・。そして、フロドもガンダルフも中つ国から去ってしまうんですよね・・・。そんなことを考え始めたら、すごく悲しいというか、寂しくなってしまいました・・・。
思えば、原作を読み終えてしまった時に感じた寂寥感、「フロドたちはもう中つ国にはいないんだ」というような思いは、原作を読み直しても消えることはありませんでした。読みながら彼らと一緒に旅をしていたような感覚は、一度読み終わってしまったら、もう終わってしまった物語を読んでいる、という感覚に変わってしまったのです。
でも、映画のおかげで、また彼らと一緒に旅をしている気分を味わえているんだなあ、ということを実感しました。映画が完結しないうちは、フロドたちはまだ中つ国にいると思えるのです。
第三部が早くみたいような、見たくないような、複雑な気分です・・・。

コメント
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