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ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

DoS予告第二弾!(ネタバレ)

2013年10月03日 | 指輪物語&トールキン
シアトルで見たトールキンの原稿のこと書こうと思ってたんですが、DoS新トレイラーのこと書かずにはいられなくなりまして…
(どうにも「竜に奪われた王国」に馴染めない…)
以下、映画本編のネタバレ、原作のネタバレ(特に終盤に関わる重大なネタバレを含みます)ですのでご注意ください。



まずはオリジナルのトレイラー。
気になったところをいくつか。
トーリンが「自分の王国を取り戻し来た」という場面、スランドゥイルと話しているようだけど、雪降ってるし、これは湖の町に着いた時だよね…
そのあとのドワーリンとの会話も、川下り後と思われるので、スランドゥイルのこと話しているようだけど違うような気が…
トーリンがビルボを剣で遮る場面とその後のバーリンの場面がつながらないなと思ったけど、よくみたらトーリンの口動いてなかった(汗)もしかして別のシーンの台詞なんですね。
そして、ついに出てきたスマウグの声…!思った以上にハマっていて、これは期待以上のスマウグになっているかも…!

音楽はまたオリジナルサントラではないですねきっと。第一弾とも似てますし。

で、日本語字幕版も出ましたが…



相変わらず謎の字幕…まあ、本編はちゃんとしてるのがわかったからまだ安心ですけど。
(しかし今回は字幕以上に本編の内容が不安ですが…(大汗))
英語聴き取れない私すら変だぞ、と思うところがいくつか。

まずガンダルフが「気づかぬうちに敵に囲まれた」とか言ってますが、はっきりと(私にすら聴き取れるくらいに)A enemy has retuened.って言ってますよ。単数の敵が戻ってきたと言ってるんですが…?(サウロンのことですよね)
まあ一緒に映っている軍隊の映像が紛らわしいんてすが…これは昔の回想シーンですかね? と思っていたら、TORnによると、ドル=グルドゥアから兵が出てきているところだとか??? もうどんな展開になるのか想像できません…

ビルボが「勇気を見つけた」というのにガンダルフがYou'll need it.というところが「役に立つぞ」となってましたが…「それは結構、お前さんには必要になるだろう」みたいな感じすよね。なんか違う…

そしてバルドの台詞。「ドラゴンが暴れだした」って単にDragon's fire and ruinとしか言ってないのに…
そしてその後。「欲にくらんた奴を仲間にしたせいだ」って…誰の話ですか(大汗)ここ原文もイマイチ意味が掴めないですが(前後のシーンがわからないとダメですよね…)それにしたって話作られてもなあ…(汗)話知らないで訳しているにしろ、知らないのに想像で意訳しちゃいけませんな…
第一弾の字幕といい、この字幕作ってる人の頭の中では独自のストーリーが展開されているんじゃなかろうか(汗)

そしてトーリンの台詞…バーグラーを「泥棒」はないでしょう! これはひどすぎる。AUJすら観てないんだなきっと。
それに対するバーリンのHis name is Bilbo.が「だがビルボだぞ?」も謎な訳…本当に話知らずに意訳するのはやめていただきたい…

それから、レゴラスがタウリエルを「very fond of」な件ですが…キーリの線もなくなってはいないと思うので、タウリエルさんモテモテですか?
別にいいんだけど、全然いらないと思うんだけどそういう展開…こんなことならレゴラスも出て来なくて良かったわ…レゴラスも別にいらないしね。
(エヴァンジェリー・リリーさんは好きですけどね…)
ただ、最近、タウリエル死ぬんじゃ、という予想をしてる方が多くて、そうだといいなと…(汗)
ぜひともキーリより先に死んでいただきたいですね…キーリたちの死は余計な邪魔入らずに悼みたいものです…
キーリたちが死ぬのは辛すぎる、と思ってましたが、タウリエルさんのおかげで、原作どおりだったらもういいや、という心境になって来たので、そのあたりは感謝しないといけないかもしれません…(大汗)
しかし、そんなに女子とか恋愛話とかないとダメなものですかね。LtoRはエオウィンがいてくれたからまだあの程度で済んでいたんですかねもしかして…(汗)

TTTサントラ生演奏上映@ラビニア音楽祭その2

2013年10月01日 | 指輪物語&トールキン
さて開演30分前になってパビリオンに入りました。座席は少しだけスロープになっていて、その分舞台が少し近くなっていてなかなか見やすいかなと思いました。いやタングルウッドがまったく傾斜がなかった分舞台がやけに遠かったので…。斜面に建ってたクリーヴランドのBloosom Festival Hallが一番みやすかったかな。まああれは山の中でしたからね…
舞台上方にスクリーンがあり、その下にコーラスまで全部入らなければならないためか、管楽器もほとんど段差がない配置でした。というわけで管楽器の人はほぼまったく見えませんでした。あんなすばらしい演奏をしてた金管の人たちもどこにいるのやらという感じ…
私はかなり前の方の席だったから余計だったと思いますが、後ろからでもたいして変わらなかったと思います…
ソリストのKaitlyn Luskさんはパーカッションの前あたりのちょっと高くなったところで歌ってましたが、それでもかろうじて胸から上が見えるかどうかくらい。カーテンコールで出てきたら素敵なドレス着てたので勿体ないと思いました…
パーカッションもあまり見えなかったのですが、下手側に座った日は、隙間から少しだけ見えて面白かったです。アイゼンガルドのテーマの鉄板のところを鉄管?みたいなので叩いているのが見えたり(休憩の時に写真撮ろうと思ったら、袖に持って帰られてしまった…)、パウラン(アイリッシュフレームドラム)を結構使ってたんだな、というのがわかって面白かったです。フレームドラム、ほとんど聞こえませんが…(汗)

面白かったのが指揮と映像の合わせ方でした。指揮台のところに譜面の代わりにディスプレイがかけられていて、そこに映画の映像が出て、合図のライン(縦に太い線が入ったのが右から左に流れて来る)が出て来て合わせるようになってました。譜面はディスプレイの下に、平らに置いてありました。この写真でわかるでしょうか?

前の方の席だったので観察してたのですが(笑)音楽が始まる少し前にピンクのラインが出て来て、緑のラインが出てきたところで音楽開始、音楽が停まるところは赤のライン、テンポが変わるところは青のラインが出て来ていました。
このきっかけに合わせて、映像に合わせて振るのも特殊技術だよなあ、と感心して見てしまいました。

あとちょっとびっくりしたこと。今までこの手のコンサートのレビューとか読んでなかったので(英文がつい面倒で…)知らなかったのですが、音楽が劇場版と違いました!劇場版では音楽が入ってないところにも音楽があってびっくり!
多分、ほとんどが完全録音盤のCD(なんだか今TTTだけ品切れになってるようですね…)に入っているものだと思うんですが。せっかくコンサートなんだから、劇場版でボツになった音楽も使っちゃおう、ということなんでしょうかね。
特に印象的だったのは、ゴラムがイシリアンでウサギを捕まえてきた場面ですね。バスクラリネットとチンバロンで不気味かわいい曲なんですが、実際に映像と合わせるとこんな感じなのか、と面白かったです。
イシリアンでハラドリムの行進をフロドとサムが見る場面では、劇場版ではオリファントのテーマが繰り返し2回使われたのですが、このコンサートではハラドリムの場面では違う音楽が流れていました。(多分完全録音盤に入っていたと思います)本来オリファントの場面だけに使うはずだったけれど、オリファントのテーマを2回使うことになった、とどこかで読んだ気がするのですが、コンサートにあたって元の形に戻したのかな、と思いました。
木の髭が初登場の時メリピピを両手に持って歩く場面で、劇場版ではCDに入っていたファゴット(多分)のメロディーラインがカットされてバックの音楽だけになっていたのですが、今回のコンサートではファゴットのメロディーが復活してました!
(ちなみにLotRシンフォニーだと、メロディをコントラバスがやったりコントラァゴットがやったりしてそれも好きですねー)
オスギリアスでフロドが指輪に操られてナズグルの前で指輪はめそうになるのをサムが止めるあたりもずっと音楽入ってましたが、ちょっとサイレント映画みたいで大仰な感じで、ここは音楽カットで正解だったかなと思いましたが…(汗)

劇場版と違うところだけでなく、劇場やCDではよく聞こえなかった部分が聞こえるのもまた面白かったです。サルマンが褐色人たちを集める場面の打楽器カッコいいなーとか。
あと、マイクが近かったのか、バスクラリネットがよく聞こえたのですが、ゴラムの場面でチムバロンとともにかなり使われていることがわかって面白かったです。クラリネットはホビットを表しているのですが、ホビットの変形としてゴラムにはバスクラが使われているんだとどこかで読みました。

劇場版ですが、休憩あり。SEEと同じく、ファラミアのBind their hands.で終了。休憩は15分なのであまりゆっくりできませんが。
そして、第二部が始まる前に、ローハンのテーマを間奏曲のように演奏してました。始まりが地味だからですかね?

シカゴ響の演奏はさすがに素晴らしくて、堪能しました!
以前クリーヴランド管やピッツバーグ響でも経験しましたが、オリジナルより上手い演奏で聴くというのはまた格別な体験ですね~
弦楽器も木管も素晴らしかったのですが、特に金管が素晴らしかった! ピッチが揃っていて、ものすごく音がクリア! 金管のほんの少しピッチがズレていて濁った音になるのもまたいいのですが、ここまでクリアな音になるのか…! と。ピッチが合いすぎて、2本で吹いてるんだか1本で吹いてるんだかわからないところがあったくらい。(2本で吹いてるはずなんだけど確信が持てなかったという)
クリアすぎて、テンポも小気味よすぎて、ロンドンフィルのサントラに聴きなれていると違和感あるところもありましたが(汗)とにかく金管のアンサンブルが出てくるところはうっとりして聴いてしまいました。(もちろんソロもですが。でも個人的にはクリーヴランド管のトランペットのマイケル・ザックスさんの方が好きかなあ。「指輪は南へ」で聴き比べてみたかった…)
フィドルのソロは楽器持ち替えでなく、コンマスさんがヴァイオリンで弾いてました。弾きなれない楽器で弾くよりもこの方が良いですね。
コンマスのロバート・チェンさん、ダイナミックな演奏でローハンのテーマなどを演奏して、カッコ良かったです。
びっくりしたのは、ロリアンのテーマのところで、なんとヴァイオリンでサーランギー(インドの弦楽器)のパートを弾いてたんですよね。これがエスニックな感じですごくカッコ良かったです!
でも個人的には以前聴いた時のピッツバーグ交響楽団のコンマスさん(今はもう違う人になってるようです)のヴァイオリンソロが今のところ一番なのですが。(サーランギーは聴いてないけど(汗))RotKの「王の帰還」のソロで聴き比べてみたいところです。
打楽器も、アイゼンがルドの鉄板の音がちょっと迫力不足だったりとかしたのですが、演奏が上手いのでそのあたりもあまり気になりませんでした。やっぱり上手いオケは曲調をつかんで的確な叩き方をするんだなあと。オケの実力差って、金管と打楽器に一番出るんですよね、LotRサントラの場合は特に。(弦ももちろんですけど)今まで聴いたオケの中では、打楽器いいな、と思ったのは、オリジナルのロンドンフィル以外ではシカゴ響とクリーヴランド管だけかもしれません。
ただし、ゴラムのテーマのチンバロンだけはちょっと…(汗)音符どおりに弾くので精いっぱい、しかも遅れ気味だったし、トレモロも微妙だし、でした…。多分、チンバロン弾いたことがない打楽器の人が、ゲネプロ本番のみで演奏してたんじゃないかなと。スティックの持ち方も違いましたしね…。(正しい持ち方でトレモロできるようになるにはかなり練習必要なので仕方ないですけど)あのくらいならちょっと練習したら私でもできるんじゃ?と思うくらいでした(笑)
まあチムバロンについては、本家のロンドンフィル以外ではどこも同じような感じでしたが。ただ、シンフォニーと違って、チムバロンの出番そこそこあったので、なかなか苦しいものがありましたね…(汗)

コーラスはなかなか、でした。London Voicesを超えるほどではなかったですが、コーラスはイマイチなことが多いので、その点ではまったく問題なく合格点でした。(オケが素晴らしくても地元のコーラス団のレベルが必ずしも高くないことが多いんですよね…シカゴはさすがにそれはない?)シカゴの2つの合唱団が一緒になっていたようです。人数多そうだったもんな…
ちょっと面白かったのが、男性なのに女声と一緒に歌っていた人たちが何人かいたことです。よく見ると、衣装も男声のタキシードに白シャツとは違って、シャツもジャケットも黒で女声の衣装に合わせていたような? もしかしてカウンターテナー? コーラスでもカウンターテナーとかあるんですかね。
死者の沼地の場面では、悲鳴のような女の声?を女声コーラスのハミング?で生で歌っていてびっくりしました!(多分…口動いてなかったので確証ないですが(汗))
子どもコーラスは女の子も交じっているコーラスでした。こちらもまあまあだったと思います。ソロの子はかなり緊張しちゃってたようでしたがこれもまあまあ。子どもコーラスは
絶対現地調達なので、どうしてもレベルが…ということも多いですが、このあたりもさすがシカゴ、かもしれません。

そして、後半から登場の女声ソリストのKaitlyn Luskさん、素晴らしかったです! 私はシンフォニーで何度か聴いているので知っていましたが、やはり素晴らしい歌い手さんでした…!
シンフォニーでは聞けなかった、エオウィンの歌とか、アラゴルンがブレゴに起こされるところ(Bless of Lifeだっけ)、Evenstarでもアラゴルンの葬儀の場面の物悲しいバージョンとか、色々聴けて幸せでした…!(アラゴルンの葬儀の場面のEvenstarで泣いた、とツイッターに書いてありました(笑))

そんなわけで、素晴らしい演奏でTTTのサントラを満喫しました…!ところどころ音楽で感動してうるっと来たりして、普通に映画観てるのとはまた違う感じでしたね。
そもそもTTTは最近では映画館で見ると絶対途中寝てしまうのですが(何度も見過ぎで)、全然寝てるどころじゃなかったですもん。(笑)

アメリカ人に囲まれてLotRを観たというのも面白い体験でしたね。日本だと考えられないところで笑いが起きるという。
ギムリはもう何か言ったり何かするだけで大ウケでしたね~。
どうも解せなかったのが、メリーがウルク=ハイのキャンプで気が付いた後、「ホビット庄を出たのが間違いだった」という場面でなぜか2日とも笑いが起きてたことですね。どこが面白いんだろう…確かにメリーがユーモアを見せる場面ですが、むしろメリーがカッコいい場面なのに~
そして、本編が終わったらさっさと帰る人続出…まだ演奏してるのに! 映画観に来たつもりなんでしょうか…コンマスさんとかオケの人たちもちょっ唖然として?客席観てましたね…(汗)思わず「おいこら、日本でシカゴ響聴こうと思ったらいくらすると思ってるんだ!!」と心の中で叫んでしまいましたよ(汗)(ラビニア音楽祭だとパビリオンの指定席でも25ドルなんですよね。このありがたみがわかってないぞ…まあ日本のチケット代は高過ぎだとは思いますが)
でも、最後まで残ってた人たちはスタンディングオベーション! コンマスさんたちも満面の笑みで、ちょっとホッとしました(笑)
そしてカーテンコールの最中に出てきたこの映像!

来年の夏はRotKをやるんですってよ~!
こんな演奏を聞かされてしまったら、もう行くしかないですよね!(笑)
しかし、これで4年連続夏はアメリカ旅行になってしまう私…でもやっぱり楽しみです!

TTTサントラ生演奏上映(Live Projiction)@ラビニア音楽祭その1

2013年09月30日 | 指輪物語&トールキン
さて、この夏にアメリカに行ったのは、シカゴ近郊のラビニアパークで行われた、TTTのサントラ生演奏上映(Live Projection)でした。
要は劇場版の映画に合わせてサントラを生オケで生演奏、というコンサートに近い上映会です。FotRもRotKもありますが、今回はTTT。
このシリーズ、世界各国ですでに行われていましたが、今まで行かずにいました。というのも、ほとんどの場合演奏がスイスのルツェルンを本拠地とする21st. Century Orchestraという一般にあまり知名度のないオケでして、演奏のレベル的にどうなのかな、と思っていたので。LotRシンフォニー何度か聞いて、オケが良くないとイマイチなこともあるとわかり、海外までわざわざ行くのに大したことないオケではなあ…というのがあったのでした。(後にCD聴いたら決して悪くないことがわかったのですが、それでも腰を上げるまでには至らなかったという。)
それが一昨年、なんとシカゴ交響楽団がFotRをラビニア音楽祭でやると知り、これなら聴きに行きたい!と思ったのですが、この時は別日程でシアトルにマイケル・リー出演のJesus Christ Superstarを観に行ったので行けず…
昨年TTTをやるかと思ったらやらなくて、もうやらないのかな…と思ったら、まさかの今年TTT。(まあホビット公開に合わせたんだと思いますが)これは行かねば!とついに行くことにしたのでした!

チケットは発売日にインターネットでゲット。アメリカは海外からも簡単にチケット買えるので助かります。
チケットは郵送は無理なので(でもピッツバーグ交響楽団は普通郵便で郵送してきましたが…(汗))、現地受け取りか、チケットを自宅でプリントアウトのどちらか。現地で受け取りは受け取るまで心配なので(たまにトラブルがあることも。ほとんど大丈夫ですが)、プリントアウトすることにしました。
が、チケットを買った後、いつまでたっても確認のメールが来ない…そして公式サイトにはマイページのようなものもなく、予約できているかどうかの確認もできない…
メールが届くまで予約確認ページを閉じないでいたので、慌ててそのままチケットをプリントアウトしました。
その後クレジットカードも無事引き落とされ、当日も問題なく入場できましたが、たまにこういうこともあるので要注意ですね…

ラビニアパークにはシカゴから日帰りで行くことにしました。
シカゴからはメトラという近郊列車で簡単に行けます。ラビニア方面にはUnion Pacific District North Lineという線で、ループエリアの西側にあるOgilvie Transportation Centerから列車が出ています。North Lineには何種類かありますが、終点がKenoshaになる路線です。
普段はラビニアパークの目の前のRavinia Park駅には列車は停まらないのですが、夕方からコンサートのある時間帯までは停まります。この他に時間不定でRavinia Park行きの臨時列車も出ます。駅のチケット売り場にその日の発車時間が張り出されています。
このRavinia Park駅に停まる列車だと、往復割引で7ドルで乗れるのですが、これだと到着が開演45分前で、パーク内をウロウロしたり食事したりするのにはちょっと慌ただしいかな、と個人的には思いました。あとこの時間帯だとチケット売り場が大混雑です…油断していて危うく乗り遅れそうになりました(汗)
早めに行く場合は、一つ手前のBraesideという駅で降りて、15分くらい歩きましたかね。芝生席に座るなら早めに行かないといけないので、結構ここから歩く人もいました。
帰りは、コンサート終了に合わせて臨時列車が出ます。ホームが狭くて大混雑ですが、車両を端まで移動すれば必ず座れます。(最後尾の車両ガラガラだったりして)
ちなみに帰りはチケットの検札ありませんでした…2日とも。往復買う意味が(汗)でも検札あることもあるかもしれないので、ちゃんと帰りの分も買っておいた方がいいと思います。Ravinia Park駅ではチケット買えないので、シカゴから往復で。
シカゴに深夜到着してからがちょっと心配でしたが、駅から歩いてホテルに帰る人たちもそこそこいたし、タクシーがバンバン走っていて、タクシー捕まえて帰る人も多数。街灯も明るく、歩いて帰宅中らしき人もちらほらいて、危険な感じはありませんでした。まあ絶対安全とは言ってはいけないかもしれませんが。
日中はホームレスの人が結構いるのですが、夜の方が少なかったです。昼は人が多いところに集まって、夜は違うところで寝ているようでした。

ラビニアパーク内にはレストランや軽食のテイクアウトができるところがあります。私は2日目は軽食のトルタ(メキシコ風?ホットサンド)を食べました。
10ドル超で高めですが、なかなか美味しかったです。量も日本のサンドイッチ2個分はありますしね。
ちなみに1日目は一人でレストランでピザを食べて残したら、お持ち帰りにしてくれたので、冷たいピザ一所懸命に食べてました…(いや美味しいピザなんですが、ずっと同じの食べるのもちょっと(汗))

屋根があって座席があるパビリオンの外側には芝生席が広がっていて、皆さんテーブルまで持ってきたりしてピクニック状態でコンサートを楽しむようです。(私はいつも席があるところで見てしまうので実際に芝生席が上演中どうなのかわかりませんが)
たいてい、座席のあるところの後ろに芝生席があるのですが、ラビニアはなぜかパビリオンの横になっていて、もう完全にスピーカーから聴く状態でうーむ、と思いました。まあ真後ろにあってもどうせスピーカーからしか聞こえないか…

そうそう、ラビニアパーク、なんとフリーwifiが使えます!パビリオンの中に入ったらほとんど繋がらなくなってしまったのですが。ギフトショップとかレストランがあるあたりの近くがつながりやすかったかな。まさか現地でwifi使えるとは思ってなくて、びっくりでした!

トップの写真はラビニアパークの入口のゲートです。開演2時間くらい前なのでまだ閑散としてますが、専用列車が停まる時間帯になるとかなり混み合って来ます。


パビリオンの真後ろのスペースはこんなもの。(いちばん後ろから撮ってます。)


パビリオン横のスペース。こちらはかなり広いです。スクリーンもあるし、横でもいい気もしますが、生演奏の意味があまり…(汗)
これは開演2時間以上前なのでまだ空いてますがもっとたくさん入っていました。

開演前にはギフトショップ前でThe Music of the Lord of the Rings Films: A Comprehensive Account of Howard Shore's Scoresの著者のDoug Adamsさんのサイン会があったのですが…ちらちら見てましたが、たまーに人が来るくらいでかなり暇そうでしたよ…(汗)まあそんなに知名度はないですよね…
ご本人のツイッターによると、ハワード・ショアさんと勘違いして話しかけて来る人が結構いたとか。すごい人はなんとトールキンだと思っていたそうな…(大汗)

さてそこそこ長くなったので演奏のことは次回に…

新文芸座LotR連続上映

2013年07月18日 | 指輪物語&トールキン
というわけで年一回の恒例、新文芸座のLotR三作連続上映に行ってきました。
今回はホビット公開後ということもあって、一時期は客の入りが少なくなってきてましたが、ほぼ満席みたいでした。って去年もそうだったみたいですね。(自分のブログで確認…)
今回は久々にお友達と一緒に行ったり、ツイッターで知り合った方とお会いしたりしたのですが、当日会えたら、と目印をお聞きしていた方がなんとお隣の席だったのにはびっくりしました(笑)
席に座っているところに、目印のThe Music of the Lord of the Rings Filmsを持っていらして、まさか隣の席なんてことある??? と声をおかけする前に二度見してしまいましたよ(笑)

さて、よく考えてみたらホビット映画公開後始めて観るLotRだったんですよね。もう何回観たか不明なくらい観ていますが、思いがけないくらい新しい印象があったので、忘れないうちに書き留めておきたいと思います。

まず、ホビットとのつながりで言えばもちろんビルボなのですが…なんか呪いがかかったように、今回一番出番で寝てしまったのがビルボでした(涙)
指輪を手放すところとか、フロドにつらぬき丸とミスリルの鎖帷子を渡すところとか、大事なところことごとく見逃しました…
ただ、ところどころ出てくる場面で、結構マーティンビルボと話し方が似てるな、と感じるところはありました。マーティンはイアン・ホルムをそのままコピーしているわけではないけれど、やはり色々と研究はしてるんですね。
実は、私はLotRから先に入ったせいか、どうも「ホビット」のビルボとLotRのビルボのつながりがいまひとつ感じられず…ホビット三作観た後なら大分つながるかな、と期待しているのですが…
それでも、ラストの灰色港でのビルボには、今まで以上に泣けたかな…まだ完全にはマーティンビルボとイアンビルボが繋がってはいないながら。ホビット三部作観終わった後にはまたどうなるでしょうか。

次に印象的だったのは、ガンダルフがホビット庄ライフをメチャメチャエンジョイしていたことでした(笑)今まで何度も観ていたけど、ホビットで灰色のガンダルフをたくさん観た後で観ると、ガンダルフほんとに楽しそうだなあって。
ドワーフたちとも楽しそうなんですけど、なんか違うんですよね、ホビットに囲まれてるときの笑顔が(笑)フロドに再会した時も、ビルボに再会した時も、メリピピを怒ってる時すら本当に楽しそう。もう本当にどんだけホビット好きなの、という感じ(笑)
まあ、そもそもガンダルフのホビット好きのおかげでこの話(ホビットも指輪も)成り立ってるんですが…
考えてみるとLotRでの灰色のガンダルフの出番はちょっとだけなので、ホビットでまだまだ灰色のガンダルフが観られるのは嬉しいかなあ。今後AUJ冒頭とかFotR冒頭のような楽しいガンダルフが観られるかどうかはわからないけど。
そして、灰色港での別れは、やっぱり「ガンダルフとお別れなんだ」と思って悲しくなってまたちょっと泣いてしまいました…

そうそう、モリアでガンダルフがトーリンの名前を出す場面があったの忘れていて、ちょっと動揺してしまった(汗)バーリンは心の準備できてたんだけど。トーリン…この時点ではもういないんだよなあと思うと…

そして、今回何と言ってもギムリに惚れ直しました
AUJですっかり13人のドワーフたちいいなあ、なんて思って、ドワーリンいいじゃん、なんてことも思ってたんですが、やっぱりギムリは別格でした!(笑)
ホビットで他のドワーフたちを観た後に見ると、ギムリなんてかわいいんだと(笑)一見気難しそうだけど、実はすごく素直で明るくて優しくて仲間思いで。そして素のままでかわいいという(笑)
ずっと、映画のギムリは原作に比べて下品でお笑いキャラにされてしまった…という思いがあって、アラゴルンやレゴラスにも同等に扱われていない、なんて思ってましたが、ようやく原作と映画を切り離せたかなと。
なんか映画のギムリすごくいい奴だし、皆にも愛されてるな、と感じることができました。まあ、私はもともと映画のギムリも好きでしたけどねー。
ギムリが他のドワーフたちと違うのは、一人だけ他の種族の中に放り込まれたからというのもあると思いますが、たとえば他のドワーフたちのうちの誰かが旅の仲間にいたとして、ああいう風にはならないだろうなと…。世代の違いもあるかもしれませんが、他の種族の中で、仲間たちと信頼を築き、しっかりと自分の存在感を示したギムリは、やっぱりすごいなあと。
今回、ギムリが良かった! という感想もちらほら聞こえて、やっぱりホビットで他のドワーフたちを観た後だと、ギムリの素晴らしさがわかるよなあ、と一人で喜んでます(笑)

メリーも久々に観て、やっぱいいなあと。原作に比べて少しお調子者になってはいるけれど、ピピンと違ってちゃんと物事がわかっているところは、やっぱり原作どおり賢いメリーでした。
FotRラストの、フロドに「Go!」って言うところとか、惚れ直しましたよ~!
RotKのピピンを見送る場面も惚れ直すなあ~。よくわかってないピピンに怒ってるところから、アラゴルンと一緒に見送るところまで。
RotKでエオウィンに話す場面も好きですね。捨て鉢になっているエオウィンに対して、「あなたは生きる目的があって、皆に愛されてる」って、エオウィンが自覚できてないことを指摘して。
この場面、今までわりと、あそこでエオウィンが気持ち切り替えてしまうところが、本当はファラミアと出会って癒されるのに…と原作と違うところがひっかかって素直に見られなかったけれど、ようやく原作と切り離して素直に観られるようになったかな。

連続上映でいつもいいなあと思うのがエオウィンなのですが、1年ぶりに観てやっぱり良かったですね。原作とはちょっと違うけれど、とても魅力的なキャラクターだなあと思います。
アラゴルンにBecause they love youって言うところとか、エオメルに「戦いは男のものだ」って言われてムッとする?ところとか、いいですねえ。
馬鍬砦でセオデンに「何を命じてくださいますか」と言うところも…
残念なのは、最後はファラミアに癒されて開放されるべきところが端折られちゃったところですね。そこまでやったくれたら完璧だったんですが。まあ時間足りないのはわかりますが…
エオウィンを観てると、やっぱり魅力的な女性キャラはいた方がいいかな、という気にもなりますが、果たしてタウリエルさんはエオウィンのような魅力的なキャラクターになってるでしょうか…まあエオウィン並みまでは期待してませんけど(汗)エオウィンに近いキャラクターだったら受け入れられるかな、と思ってます。さてどうでしょうね。

映画のアラゴルンは、なんだか変にヒーローっぽくされていて、原作に比べたらちょっとなあ…とずっと思っていて、最近もそんなことを考えていたのですが、今回、今までになく映画のアラゴルンもいいな、やっぱり馳夫さんだな、と感じました。
RotKのSEEバージョンのメリーと一緒にピピンを見送る場面は前から大好きだったのですが(あそこだけ馳夫さんだって思えた)、そう言えば、ファンゴルンのそばでメリピピの痕跡を追っていて、「縄が切られてる!」と気がつくあたりからの必死な様子も好きだったなあと思い出しました!
角笛城で「私もその中の一人として死ぬ!」と怒ってるところとか、ハレスを励ますところとかも、ずっと「何主人公みたいなことして…」と気に入らなかったのですが(汗)今回初めて素直にいいシーンかな、と思えましたね。
エオウィンに対する優しさもそう言えば前から好きでした。恋愛感情ではないけれど、エオウィンのことを理解し、気遣うのが好きですね。SEEのエオウィンに上着かけなおしてあげる場面とか、好きなんだよなあ。なんか、今回すごくアラゴルンのエオウィンに対する気持ちに共感しましたね(笑)

そんなわけで、ここ数年毎回そうなのですが、ずっとこだわっていた映画の原作との違いを少しずつ受け入れられるようになってきているようです。って10年かかってるよ、という話ですが(笑)
デネソールだけはどうしてもダメ…と思うのですが、部分的に受け入れられるところもあるんですよね。ピピンが忠誠を誓う場面で嬉しそうに観てたり、歌えって言ったり、ラス・ディネンで自らピピンを引きずり出したりとか。
映画のサムも私はどうもダメな部分が多いのですが、少しずつ原作と別物と思える部分が増えてきているような気がします。

どうもキャラクターの感想ばかりになってしまいましたが(それもごく一部(汗))そんなことを感じた1年ぶりの連続上映でした。
またきっと来年もやってくれると思いますので(笑)DOSを観た後で観るLotRはまたどんな風に変わるかな、という感じです。(起きていられる箇所にもよる気がしますが(汗))

そうそう、最後にサントラのことですが。ちょっと当日もお話ししたのですが、LotRのサントラって、ホビットに比べてテーマやモチーフも段違いに多いし、すごく緻密に作られてるな、と…
ホビットのサントラも曲自体は進化してると思うのですが、全体の作りとしてLotRほど複雑じゃないというか、単純ですよね。テーマやモチーフを埋め込むことよりも、LotRサントラとのつながりを重視しているようでしたが…
DOSから(多分AUJのEEの追加のサントラも)今までのロンドンフィルからNZSOによるNZ録音に変わるし、ホビットのサントラの今後はどうなんだろう…なんてことも考えてしまいました。

というわけで、相変わらずだらだら長い感想でした(汗)





トールキンにとってのホビットという存在

2013年06月29日 | 指輪物語&トールキン
いきなり大層なタイトルですが、そんなすごい内容ではありません…(汗)
ちなみにここでいうホビットとは、作品としての「ホビット」ではなく、ホビットという種族のことです。

昨日ツイッターでタクト(@bedtown0922)さんが、ホビット終盤のビルボのかけひきについて考察されていて、とても面白かったのですが(まとめがあればリンク貼るのですが。私がまとめるのも何だし…(汗))、それを読んでいてふと思ったことがあったので、書き散らしてみようかなと。
タクトさんは、ビルボがあくまでも武力によらず、口先だけで(意訳?です(汗))戦争を回避しようと渡り合っていたのがすごい、とおっしゃっていて、そのとおりだなあと思いました。そこが「ホビット」の、他のファンタジーや冒険物語と一味違うところだなと思うんですよね。
ビルボの言動はすごく「大人」で「社会的」で、それが変わってるなあと。ドワーフたちの自分勝手な様子も現代人の人間観察から来てるんじゃないか、と思ったりするのですが。このあたりが、初読時に「これホントに子ども向けなのかなあ?」と思った部分です。そしてすごく面白いな、と思ったし、好きな部分でもあるのですが。
「ホビット」と似たような雰囲気を持つ作品として、農夫ジャイルズの冒険があります。(なんか今出版されてないようですね…ちょっとショック。中古はかなりお安くなってはいますが)
これも農夫ジャイルズが、竜を、全く戦わずに口先だけで倒すというか負かしてしまうところが、既存の竜退治の話と大分違っていて面白いんですよね。「ホビット」でもビルボがスマウグと言葉で渡り合う場面がありますが、さすがにビルボは勝ってはいませんが。
ちなみにこの作品、最初に発表された(オックスフォードのウースター学寮で授業?の際に学生たちに朗読したものだそうです)のはホビット出版前ですが、ホビットを書き終えてから書いたもののようです。ホビットを書き上げ、こういうスタイルのお話を作るのが面白くなって作ってみた、という感じでしょうか。私には色々と「ホビット」との共通点も感じられて、面白い作品です。トールキン自身も洗練された中篇になったとして気に入っていたようです。
そんなことを考えていて、ふと思ったのです。武力よりも理論で戦うビルボやジャイルズは、トールキンの分身なのではないかなと。
幼少の頃から神話伝説の類に興味があったトールキンですから、もし自分が神話伝説の中の登場人物だったら、なんて考えてみたこともきっとあるのじゃないかな、と思います。でもきっと、自分は剣を取ってドラゴンを倒す英雄の柄じゃないな、なんてことも思っていたのではないでしょうか。
武力ではなく弁舌でドラゴンと渡り合ったり、戦争回避のためのかけひきを仕掛けたりしたビルボやジャイルズは、もしかしたらトールキン自身の分身として、物語の中で戦っていたのではないかな、とふと思ったのです。
そう言えば、ホビットの存在は、中つ国の中で、他の種族と比べるとちょっと違うというか、浮いてる部分があると思います。
何かで読んだのですが、ホビットの文化は19世紀前半くらいだけれど、他の種族はもっと古い、中世や古代の文化だ、と言っていて、なるほど、と思ったのを覚えています。ドワーフたちやローハンなんかは中世というかバイキングっぽいし、エルフやゴンドールは古代と言ってもいいですよね。
だから、ビルボにしてもフロドたちにしても、ホビット庄を出て旅するうちにタイムスリップしたように現代人が過去の世界に足を踏み入れるような感覚があって、現代人である読者はホビットと同じような感覚を味わいながら、ホビットに感情移入しつつ読み進んで行くのですよね。
ホビットが生まれたのは偶然からで、トールキンが最初から自分の分身を自分で作った神話世界に送り込もうとしたわけではないと思いますが、そのホビットの冒険の世界を、自分が予てから考えていた神話世界に織り込むことで、思いがけず現代人としての自分の分身を送り込むことになったのではないか、と思います。
もっとも、「指輪物語」になると、ホビットたちはもっと大きな世界のうねりに巻き込まれて行き、ビルボやジャイルズのような活躍はしなくなります。ホビットの続編を書くにあたり、自分の作った神話世界により深く入り込むことにしたために、そういうライトで現代的な部分はそぐわなくなったのでしょう。
それでも、「ホビット」や「農夫ジャイルズ-」を書いていた頃には、そういうつもりで、送り込まれた「現代人」を自分の代わりに活躍させて楽しんでいたのではないかな、と想像するのです。

トーリンとフィーリ、キーリのこと

2013年05月06日 | 指輪物語&トールキン
※このブログはそもそもトールキンの原作についてのネタバレ配慮は一切していませんが、特にこの記事は結末についての大きなネタバレを扱っていますので、結末知りたくないという人はご注意ください。

ホビット映画のイケメンドワーフ3人、ビジュアルが発表になった時には「イケメン貧髭ドワーフなんて認めない!」なんて思ってたのに、蓋を開けてみれば3人とも好きになったという…(汗)なんかPJに完敗という感じです。
トーリンは意外にも原作のトーリンの印象を受け継いでいたし、何よりもとてもドワーフらしくて気に入ってしまいました。リチャード・アーミティッジさんが原作への理解も深く、トーリンをよく解っているのも大きいのかなあと。
キーリは、まさかあんなお馬鹿キャラだとは(笑)あんまりかわいいので、もうイケメンもいいや、という感じになりました(笑)
フィーリとキーリはまさかのドワーフ版メリピピ…。フィーリはキーリと違ってちゃんと解ってて悪いことしてるというか(笑)皿投げとかトロルのところとかかなり悪いですよね(笑)一方で物事をちゃんと理解している賢い面もあって、やっぱりメリーっぽいなあ。見張り岩のところでトーリンとビルボを心配そうに見ていたのも好感度大です。
そして二人とも、素直で明るい、いい子たちなんですよねえ。
そんな訳で3人とも結構好きになってしまったのですが、そうすると、この先の展開を考えると辛いものがあるなあと…
トーリンは仕方ないと思うんですよね。ある程度自業自得なところもあるし、自ら選んだ道だから。
でも、フィーリとキーリは…正直原作ではさらっと読んでしまったフィーリとキーリの死ですが、こうして映像化されて、しかも愛着が湧いてしまうと、先の展開を見たくない気すらしてきてしまいます…
映画の設定では、トーリンはフィーリとキーリを我が子のように思っているようになっているようです。実際、自分の子どもがいなかったらそうなるでしょうから、自然な設定だと思うのですが、原作ではそんな感じではなかったですよね。そこまでキャラクターを掘り下げてなかったということですが。
eiga.comの特別映像では、リチャード・アーミティッジさんが、フィーリとキーリの父親はおそらく死んでいるのだろう、トーリンは父親代わりになろうと努力していると言ってました。そして、二人は未来への希望だとも。
クロニクル2でもリチャード・アーミティッジさんが、フィーリとキーリはトーリンにとって家族であり、未来の希望であるというようなことを言っています。
フィーリとキーリもトーリンを父親のように尊敬し、憧れていると、ディーン・オゴーマンさんが言ってましたね。
そんな未来の希望である若者が死ぬんですよ……彼ら自身もかわいそうですが、トーリンも……自分のために未来の希望だった甥たちを亡くしてしまうなんて、自分のことよりも辛いでしょう……
LotRでも悲しい死はいくつもありましたが、どれもある程度仕方ないかな…というと語弊があるかもですが、自らが招いたものだったり、後に残る者に希望を託しての死だったり、悲しいけれど納得できる死だったと思います。(単純にかわいそうだったのはハルディアくらいですかね…あ、ハマもか。原作だとハルバラドかな)
でも、フィーリとキーリは…彼らの死に何の意味も見出せないんですけど…
原作でトールキンがなぜフィーリとキーリを死なせたのか、ちょっと考えてみました。
多分、13人の中でも特に若くて比較的カッコ良かった(ちょっと原作でどういうビジュアル想定してたのかわかりませんが)フィーリとキーリが、絵になるという意味で選ばれたんじゃないかなと。
あと、トールキンは、王と王子が共に戦死し、新しい家系が王位を継ぐ、というパターンが結構好きなのかな、と思ったことがあります。追補編のエオル王家の年表でいくつかそういう事例がありますし、セオデンから甥のエオメルに王位が移るのもそうですよね。(まあフィーリとキーリもトーリンの甥ですが)そういう意味で、トーリンの世継ぎもいなくなり、ダインが新しい王位を継ぐ、というパターンにしたのかな、とも思います。
そして、これはかなりの部分私の想像なのですが、もしかしたら、若い彼らの戦死を第一次大戦と重ねていたりしたのかなと。トールキンの学生時代の友人たちは全員戦死してしまったそうですから…トールキンは物語に実体験や現実の出来事を暗喩として篭めることは大嫌いだったそうなので、意図的にそういうことはしていないだろうとは思いますが、どこかにその体験が下敷きになっていることもなくはないかなと。
そう考えると、映画でも二人の死の意味が見えて来るような気がします……でも、やっぱりあんなに元気で若い彼らが…と思うと、辛くて考えたくないですね……
ホビットが急遽三部作になったことについて、色々思うところはありましたが、ラストが先延ばしになったというだけでも良かったな、と今は思います。とりあえず二作目はまだ気楽に見られそうですから。
でもやっぱり今から三作目観るのが怖いです…

ドワーリンのこと、トーリンのこと

2013年05月03日 | 指輪物語&トールキン
この間のホビットDVD鑑賞会でツイッターのコメント観ていたら、「ドワーリンはトーリンがいないとくだける」と言っていた方がいて、なるほどと。
いや、袋小路屋敷のはしゃぎっぶりとその後のしかめっ面ぶりがなんか違和感あるなあと思ってたんですが、そうか、トーリンがいるところではトーリンに合わせて?るんですね・・・
そうすると色々と納得できるところが。ドワーリンのビルボへの態度についてなんですが。
ドワーリンがビルボに冷たいのは、戦えなくて足手まといだから・・・だと思ってましたが、オーリのことは結構守ってあげてるんですよね。(ビルボのことも守ってますが・・・)
ドワーリンがオーリを守ってあげてることについて、ドワーリン役のグレアム・マクタビッシュさんがツイッターでこんなことを言ってました。ドワーリンは、オーリが自分から旅に出ると思った、その気持ちを認めているんじゃないかと。
それならビルボも同じじゃん、と思うんですが・・・
しかも、終盤の見張り岩の場面で、トーリンがビルボに最初怒ったようにYou! と言うところでは、一緒になって怖い顔してるし・・・
ビルボが旅に出たことについては、まあ種族が違うし、怪しい決意だったしなあ、とは思えますが、最後はもうちょっとビルボを認めててもいいんじゃないかなあと思ったのですが。自分では助けに行くのに間に合わなかったのを、ビルボが助けてくれたんですから。
ドワーリンがトーリンに合わせてるんだとすると、このあたりも説明つくかな、と思いました。トーリンがビルボをハグした後は、涙をごまかすように上向いて笑ったりとかしてましたかから、本当はビルボのこと認めてたんじゃないかなと。でもやっぱりもう少しトーリンの態度に戸惑っても良かった気がしますが・・・
今後はドワーリンも少しはビルボと仲良くしてくれるといいのですが。(いや、ドワーリン、後はホビットに優しくなってくれたらもう完璧なんだけどな、という。私の理想のドワーフという意味でですが…)

そんなドワーリンとトーリンの関係について、eiga.comの特別映像で興味深いことを言っていました。トーリンとドワーリンは兄弟のように育った間柄だと。
ということは、ドワーリンはトーリンと同世代ってことですね。バーリンは歳の離れた兄ってことですかね。原作だと確か9歳差くらいで、フィーリとキーリの年齢差と同じような感じですが。
バーリンはトーリンの爺や的存在・・・と思ってたけど、年の離れたお兄さんくらいの感覚だったのかな(汗)
一緒に育って一番気が置けない存在(トーリンにとっては)なんでしょうね。プラス、ドワーリンにとってはトーリンを尊敬する気持ちもあるのでしょう。
裂け谷でエルフたちを前にして「油断するな」なんて二人でひそひそ話してましたしね。しかしあのシーン、何度観ても仲良し女子高生(それもちょっと意地悪な(笑))がひそひそ噂話してるような感じに見えて笑ってしまうんですが・・・(汗)
岩の巨人のあと、トーリンがビルボに怒って、「ドワーリン行くぞ」なんて言ってたところは、ガキ大将がちょっと周りから浮いてしまったのわかってて、いきがって子分を引き連れて行こうとしてるようで、あそこもちょっとトーリンかわいくて笑っちゃうんですけど(笑)トーリンも皆ビルボが好きになりつつある空気を感じていて、自分ひとりで怒っているのをわかっていて、ああいう態度になったんじゃないかなーと思って。ドワーリンすらそんなに怒ってなかったですもんねあそこ。I thought we'd lost our burglerなんて台詞、結構ビルボに親しみを持っているような感じがしましたけど。

で、なんでトーリンがビルボを信用しなかったかというと、やっぱりガンダルフの推薦だからだろうなあと・・・
トーリンはガンダルフを信頼している部分もあるけれど、どこか信用しきっていないと思うんですが、それってやっぱりガンダルフがエルフと仲良いからじゃないかなあと・・・
と思ってたら、クロニクル2でリチャード・アーミティッジさんがまさにそういうこと言ってましたね。
信用してない部分もありながらガンダルフを信頼しているのは、やはり誰も助けてくれない自分の旅に協力してくれるからでしょうが、それなのに信用し切れてないって、よっぼどエルフ嫌いですよね・・・
そんなガンダルフに紹介された忍びの者が、まあ使えそうだったらそうでもなかったのでしょうが、本当に忍びとして使えるとは思えなかったのもあって、最初は信用してなかったのでしょうね。
余談ですが、映画ではなんでまた14人目をガンダルフに探してもらったんでしょうね。原作では13人だと不吉だから、でしたが、映画はどうもそんな理由ではなさそうな気がするのですが、名言されてないしなあうーん。
しかし、ビルボへの不信感が決定打になったのは、裂け谷以降じゃないかなと。
裂け谷より前、トロルに捕まった時などは、まだそんなに怒ってなかったのに、裂け谷後の岩の巨人の時は、「そんなに怒るか?」という場面でムチャクチャ怒っていたトーリン。(さすがのドワーリンもきょとんとしてしまうほどの・・・)
多分、ビルボが裂け谷を気に入ってしまって、エルフに親しみを感じているのが気に食わなかったんでしょうね。裂け谷を発つ時、名残惜しそうに振り返るビルボのこと見張ってましたしね。(怖)
劇場版ではカットされたようですが、ビルボがエルロンドと話している場面の画像とか映像とかも出てましたし、最初の予告ではビルボがナルシルを見る場面なんかもありましたね。ドワーフたちが裂け谷の家具を燃やして焚き火していた間(汗)ビルボは裂け谷を散策して満喫?していたのでしょう。
そのビルボのエルフへの共感が、トーリンのあの行き過ぎなビルボへの不信感になっていたんだろうなあと思います。
でも、そこまでエルフが嫌いなのに、ビルボの勇気を認めてくれたというのは、もしかしたらトーリンが一歩進んだことなのかなあと思ったりします。エルフが好きな奴でも信頼できる人物はいるんだと認めたということなのではないかなと。
ただ、まだまだトーリンのエルフへの不信感は続きますからねえ・・・終盤の展開もあるし。最後にどうなるか、でしょうか。
ドワーリンも、トーリンがビルボを信頼するようになって、ビルボへの態度も変わるかなあ。そのあたりもちょっぴり期待したいですね。

ホビット終盤のサントラについて三たび

2013年04月30日 | 指輪物語&トールキン
しつこいようですがホビット終盤のサントラについての話です。その1はこちら その2はこちら
ホビット終盤のサントラその他、使い回しでは?と疑われた部分について、DVDでじっくり確認してみたんですが、どうもほぼ新しく録音し直しているような気がしました。不自然に切れている部分がないんですよね。
最近の技術ならもちろん音楽が不自然でないようにつなぐことも可能だとは思うのですが、逆に今まで不自然にサントラが切れてることがあったので・・・。ホビットでもプロローグで少しあったし、TTTではエントのアイゼンガルド攻撃の場面でありましたね。あれは多分音楽入った後に編集したからではないかと思いますが。
特に、いくつか、元のサントラよりも短縮されている部分があったのですが、どうも編集ではなくて新しく録音されてるな・・・と思われる箇所がありました。

まず、ガンダルフと奥方の会話の場面の一行の離散ですが、少し短縮バージョンなんですが、編集ではなく続いて演奏されているようでした。ということは改めてこの場面のために録音し直しているということですよね。
もう一つ、鷲たちに連れられて脱出する場面で、TTTのエントがアイゼンガルドを攻撃している場面の音楽が流れるのですが、これもよく聴いてみたら、TTTのサントラとはちょっと違いました。終わり方が違うんですよね。これも新たに録音しているようです。
そして、見張り岩の場面でも、RotKの戴冠式の場面のサントラの少し前がおそらく既出ではない音楽でした。(もしかしたらどこかで出てきたかもしれませんが多分・・・)そこから戴冠式のサントラまで切れ目なく続いてますから、新しく録音したと考えていいのではないかと。
ラストのドワーフのテーマも、袋小路屋敷で使われたのと同じアレンジではありますが、順番を変えているし、これも切れ目はないので新しく録音はしているのかなと。
そう考えると、他の使いまわしかと思われたところも全て、アレンジは同じものの新しく録音されていると考えて良い気がしてきました。よくよく聞き比べてみるとオリジナルと違うかもしれません。(そこまで聞き比べてはいないのですが(汗))
全くオリジナルと同じと思われるところは判別できませんが・・・TTTでもワーグ襲撃の場面で一箇所FotRのサントラを使いまわしていたそうですが、特に違和感はなかったですし。(これは編集で間に合わなかったので後から入れたそうです)
・・・と思ってちょっとその場面聴いてみたら、切れ目は全然わかりませんでした・・・(汗)なので、スムーズに音楽続いているからって録音し直しているとは限らないかも・・・(汗)

前の記事にも書きましたが、サントラ録音最終日が編集終了と同日だったようですから、最後の最後まで粘ってサントラも録音されたのかもしれません。
ただ、時間がなかったので新しく音楽を作る時間はなかったので、以前と同じ音楽を使ったのか・・・いや、少しは違う曲も作っているので、全く作る時間がなかったわけではない気もしますが・・・
今回のホビットのサントラでは、LotRのサントラとかなりリンクしているので、その流れで既出のサントラを使ったのかもしれませんね。
ただ、ラストのドワーフのテーマなんかもあまりにも前と同じですし、やはり時間がなかったから既出のサントラを使った部分もあるのではないかなと思いますが・・・
編集の都合ではなく、PJの意向で変わった可能性もあるかもしれないですね・・・

真相は・・・明らかになるかなあ。既出のサントラを使った解釈については書かれる時が来ると思いますが、「時間がなかったので既出のサントラを使いました」なんてことは言わないんじゃないかな(汗)
まあ、あれでもいいかなあとは思いますが、CDに収録されてるサントラの方が正直カッコ良かったので(汗)あのままだったらどんなサントラになっていたかなあとも思います。

ホビット終盤のサントラについて再び

2013年04月23日 | 指輪物語&トールキン
DVDも出てぼちぼちホビットのサントラもまた聴いているのですが、終盤のサントラについて、また少し書いておきたいと思います。
まず、件のナズグルのテーマですが、コーラスの歌詞がFotRとは違うのではないかと教えていただきました。
言われてみれば、確かに違う気が。ここは明らかに録音し直しているし、このシーンのためにわざわざナズグルのテーマが選ばれたと思って良さそうです。
何でナズグルのテーマなのかというのはだいたい分かると思います。人間の王たちが指輪に囚われたように、私怨に囚われたトーリンの狂気の行為だったことを表しているのではないかと。別にドワーフの指輪は持ってないと思うな…

あと、LotRや、ホビットでも既出のサントラが使われている件ですが…
前の記事では書かなかったのですが、ゴラム初登場の場面とそれに続くビルボが指輪を拾う場面が、それぞれTTTのゴラムがフロドとサムを襲う場面、FotRのプロローグでデアゴルの手が指輪を拾う場面と同じです。これは、対比としていいと思います。聴いていて、使い回しだ、と感じるよりも、「おおっ同じだ」と思いましたから。もしかして録音し直している可能性もありますし。パッと聴いた限りでは同じに聞こえますが。
もう一つ、ビルボがゴラムに哀れみを感じる場面が、トロルの洞窟の前のガンダルフとビルボの会話の場面と同じなのも、感動するので良いと思います。
ただ、ここは明らかに前の場面のサントラの使い回しなんですよね・・・。
ほかにも既出のサントラを再録音ではなくそのまま使ってると思われるのが、ガンダルフとガラドリエルの会話の場面のFotR「一行の離散」ですね。ここは前の記事でも書きましたが、ちょっと大袈裟な演出になっている気がして私はあまり好きではありません。

これらの場面は、意図的に既出のサントラを使っているのはわかるのですが、録音し直しではなくそのまま使われているのが気になります。LotRではそういう使い方はまずなかったからです・・・
前半のサントラでも、同じフレーズをさり気なく入れ込んだり、アレンジを変えたり・・・という形で出てきているので、そのまま使っているとなんだか手抜きな気がしてしまうという・・・

そして、また終盤の話です。
ナズグルのテーマも出てきた、アゾグ率いるワーグたちに襲われる場面は、CDに収録されているサントラの他、新たに録音されたというかCDに入っていない新しい音楽ももちろん入っているのですが、前半のサントラを使いまわしているところもあります。プロローグのスマウグに襲われた以降のあたりの音楽なのですが。
鷲たちが助けに来る辺りは、TTTのエントがアイゼンガルドを攻撃する場面のサントラの使い回しに思えましたが、ここはもしかしたら新録かも・・・(確認してから書けという感じですね(汗))
こういう風にさり気なく使い回しの音楽が入るというのもLotRではほとんどなかったので、やっぱり時間なかったのかなあと思ってしまいますね。

そしてラストの見張り岩の上での場面。トーリンが気がつくまでの場面は、TTTの、フロドがオスギリアスまで連れて行かれる途中の場面、そして木の鬚が変わり果てた森を見るまでのサントラです。
トーリンがビルボをハグする場面がRotKの戴冠式の場面のサントラなのは割と皆さん気がついていると思いますが。その直前はもしかしたら新録かもしれませんがどこかで聞いた気がするな・・・
そして、ビルボの台詞から後はTTTラストのフロドとサムの会話のあたりのサントラです。
その後のドワーフのテーマは、実は前半の袋小路屋敷の場面で流れたサントラを編集したものと思われます。順番変えたりしてますが。多分新録ではないですね。
CDを聴くと、結構TTTラストを意識した音楽になっているのがわかるので、ある程度意図的にTTT終盤のサントラを使っているのかもしれません。でもCDだとそのまんまではなくちゃんと新しく作ってるのにな・・・
全く同じ音楽なのは、やっぱり時間がなかったからじゃないかなーと思ってしまうのでした。

結局前回の記事と大差ない話になってしまいましたが・・・
既出のサントラが使われているのは、ある程度は意図的だと思われるけれど、終盤あまりにも多いのはやはり時間がなかったからじゃないかなあという。
でもやっぱり私は、既出の音楽がそのまま使われるということには違和感があるのです。
LotRのサントラでは、既出の音楽がそのまま使われるということはまずなかったんですよね。
TTTでは、むしろFotRで登場したテーマ、モチーフが意外に使われず、抑制された感じでした。それがRotKになってFotRで出てきたテーマ、モチーフがどっと再登場して、おお、となったんですよね。ゴンドールのテーマがその最たるものですが。
今回のホビットのサントラで既出のサントラが使われているのは、なんだか大判振る舞いって気がして、繊細さがないなあ、なんて思ってしまうのでした。
実際はどういう意図でこのサントラになったんでしょうねえ。どこかで解明されるのを待ちたいと思います。

ギムリとグローインとドワーリンのこと

2013年04月19日 | 指輪物語&トールキン
eiga.comの特別映像を観て思ったのですが、グローインてギムリと似てることは似てるんだけど、実は性格かなり違うんじゃないかと。映画本編観ながらもちょっと思ってたのですが。
特別映像で、グローインは(オインもですが)戦いには慣れていないなんて言ってるんですよね。結構強いなーと思いましたが・・・
どうもグローインは、戦士というよりは商人というか実業家というか、そっち方面の人のような感じですね。ギムリよりも現実的で計算高い感じがあるし。まあギムリが一般のドワーフよりも金銭や財宝に対して執着がなさすぎるような気もしますが。
熱くなりやすいところなんかは似てますし、ルックスはもちろん、しゃべり方もそっくりですけどね。このあたりはギムリに似せたところでしょう。でも、なんでオインとグローインだけなまってるの、という感じになってますが・・・(汗)
でも、ギムリは根っからの戦士という感じだし、騎士道精神にも溢れていて、なんだかグローインとは根本的な性格が違う気がします。
これって、もしかし実はギムリは母親似だったりして、なんて思ったのですが・・・クロニクルのイラストによると、かなり男前そうなお母様ですしね~
このイラストのホビット当時のギムリの肖像は、幼いながら戦斧を構えていて、子どもの頃から戦士気質だったことが窺えます。
(余談ですが、このギムリのお母さんのイラストのあるあたりの説明文で2作目のネタバレがあるので、これから読む予定の方要注意です。私は読んでしまって、映画観るまでとっときたかったな・・・とちょっとガッカリでした・・・)

そんなことを考えていたら、私が映画のドワーフたちの中ではグローインよりもドワーリンが好きな理由がわかった気がしました。
いや、ビジュアルだけ観ていた時は、ギムリと似てるし、グローインがいいかな・・・と思っていたのですが、フタを開けてみればドワーリンが一番好きになったんですよね。
なんでかな、と考えてみると、多分、実はドワーリンがギムリに一番近いのではないかなと。
ドワーリンのどこが好きなのかというと、戦闘中は強くて頼りになるのに、トロルに炙られる組に入ってたりとお茶目(?)な部分があるところ、そしてやっぱり義理堅く、騎士道精神を持ち合わせているところ、ですかね。
このあたりはギムリにも共通するところだと思うのですが、そういう面がドワーフ13人の中で一番あるのがドワーリンなんじゃないかなと。だからドワーリンが好きなんじゃないかな、と思います。
ドワーリン、これでホビットに優しければ完璧(私の理想のドワーフ(汗))に近いんだけど、ビルボと仲良くなるのは当分無理そうですね。多分終盤もビルボの側にはつかないだろうし・・・ラストに期待かな。
そして、そんなことを思うにつけ、ギムリってやっぱりドワーフとして理想的だな・・・! と納得するのでした。(あくまでも個人の感想です・・・(笑))