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ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ホビット映画3部タイトル変更についてなどなど

2014年05月05日 | 指輪物語&トールキン
ちょっと前の話になりますが、ホビット映画の3作目のタイトルが、There and Back AgainからThe Battle of the Five Armiesに正式に変更になりましたね。
直前に、Into the Fireというタイトルが登録された、というニュースが流れて、Into the Fireはカッコ悪いな、やだな~と思ってたので、私はむしろホッとしてしまったのですが(^^;)あのニュース、そのための陽動作戦だったりして…(汗)
(ちなみにInto the Fireって原作には出て来ないフレーズかと思ったら、Out of the flying pan into the fireってのがあるって仰ってる方がいました。確かに!(笑))
とりあえず今心配なのは邦題ですけど…素直に五軍の戦いではなさそうなので、またどんなのが出て来ますかねえ…

で、このタイトル変更に際して、ドワーフ好きのファンの間で、これでこの映画がドワーフの物語としして描かれるんだ、と歓迎する向きがあると聞きました。
これに対して、ホビット派のファンの方は反感を覚えたようで。炎上までは行きませんでしたけど、ちょっと温度差が出た感じですね。
私もどちらかというとホビット派なので(ドワーフももともと好きでしたが、ホビット映画公開以降のドワーフ派というのは私が好きなドワーフとはやはりちょっと傾向が違うようですし)、もしそういう意図でのタイトル変更なら嫌だなあ、というのが正直なところです。まあ観てみないと何とも言えないですけどね。PJも、There and Back Againは全体のサブタイトルとしてDVDボックスに採用するかも、と言ってますし。

ですが、やっぱりホビット派としては色々と不安があるなあ…
そのあたりの話をちょっと書きたいと思います。LotR映画の時のことから絡めて。
PJ映画大好き、という方は読まれない方が賢明かもしれないです。別に中傷するつもりはないのですが、読んでいていい気持ちはしないかもしれませんので…

LotRの時から薄々感じていて、ホビット映画を観てもしかして…と思い始めていることがあります。
PJってホビットそのものだ、みたいに言われてますけど、実はホビット(作品ではなくて登場人物というか種族としての)にそんなに思い入れないよね、という…
少なくとも、ホビットが(もしくは「だけが」)主役では面白くない、とは思ってますよね。
LotRを観ていて、特にTTTでびっくりしたのが、アラゴルンがまるで主役のような扱いだったことです。出番が多いとかではなく、原作にはない苦悩する設定なんかも入れて、まあやっぱり主役の扱いですよね。
確かにアラゴルンは主役の器のキャラクターだと思います。が、そのアラゴルンがホビットの脇に回っているという、その意外さが原作の好きなところだったので、私としてはとても違和感がありました。
実際、アラゴルンの存在感が大きくなるにつれて、確実にフロドの影薄くなってましたしね…これサムにも原因はあるんだけど、まあその話はおいておいて。
某所で、「LotRの主役は誰だと思う?」みたいなスレッドがあって、えっ当然フロドでしょ?と思っていたら、アラゴルンだとかサムだとか(まあサムはモルドールあたりから主役を引き継いでいると思いますが)、あげく「全員が主役だと思う」って…。もちろんフロドが主役という人もいましたが、なんか少数派でしたね…

しかし、アラゴルン主役説は、別に映画の影響だけではないかも、と思います。映画の影響も多々あるとは思いますが…
以前、指輪物語を読むとき、ホビットパートは飛ばしてアラゴルンたちの部分だけ読む、そこが好きだから、と言っている人がいるという話があり、私はもうびっくりでしたね。
いや、私にとっては、ホビットが主人公であることに意味があったので。だってホビットがいなかったら、ただのファンタジーというか英雄譚ではないですか。(あ、エオウィンは普通の話とは違うかな)私はホビットが主人公でなかったら、こんなに指輪物語に入れ込むこともなかったはずなので。
(原作初読時、アラゴルン初登場時に、ホビットがいなかったらこの人のことカッコイイとか思ってたんだろうな、と思ったことを覚えています(笑))
ただ、ホビットよりもアラゴルンやエルフたちに惹かれた、という人は結構多いんだろうな、と。
実際、指輪物語が後のファンタジーに影響を与えた、と言われてますが、影響を受けてるのはとんがり耳のエルフとか、斧で戦うドワーフとか、魔法使いとか、そういう部分だけで、ホビットみたいな存在が出て来るファンタジーってほとんど見ないですもんね…
それを思えば、PJ映画は、黒門前のくだりや、戴冠式でホビットたちに皆が跪く場面など、ホビットの重要性もちゃんと描かれてはいるので、そんなにひどい改変ではないんだろうな、と思います。
…思うんだけど、やはりホビット派としては割り切れない思いはありますね…

でも、ホビットを映画化するにあたって、まさかホビット以外の主人公なんて考えてもみなかったのですが…
トーリンがイケメンになった時点でちょっと嫌な予感はあったんです。あ、アラゴルンみたいな扱いになるのかなと。
AUJを観て、ビルボが見事に原作のイメージどおりにもかかわらず、影が薄くなるなんてことが可能なんて…とある意味感心してしまいました(汗)
そして、DoSの事前情報を知るにつれ、特にタウリエルの存在について、とても心配していました。
特に、先にサントラを聴いて、いい曲がほぼタウリエルのだと知って、うーむ、と。
恋愛話が入るのがどうのとかそういうことよりも、タウリエルを「主人公の一人」にしようとしていることに「えっ」と思ったんですよね…ビルボまた更に影薄くなっちゃうの、と。
実際に観てみたら、タウリエルの出番はさほど多くなかったし、タウリエルも好感が持てるキャラクターだったので、そのあたりは一安心でしたけど。
何より、ビルボがサントラで予想されるよりは出番もあり、それなりに活躍していたのにホッとしましたね…
でも、次の三作目でどうなるか…LotRの時を考えても、大筋は変えないでしょうから、LotRの時と同じく、それなりに原作どおりの感動に近いものは与えられるのではないかと思います。
しかし、タウリエルがどう扱われるかわかりませんし、トーリンについても以前の記事で書いたように、原作とは大きく違う設定が出て来そうです。
そして、サブタイトルの変更…
実際に観てみないと何もわからないとは言え、原作好き、ホビット好きにとっては心配の種は尽きないな、という感じです。
さて、どんな映画になっているでしょうねえ。


DoSサントラ場面予想答え合わせほか

2014年04月22日 | 指輪物語&トールキン
もうそろそろ公開終了というタイミングで、昨年末にupしていたDoSサントラ場面予想の答え合わせをようやくupしました。答え合わせというか、実際に映画を見てみてどの場面の音楽だったか、というやつなのですが。
しかし、16回観たにもかかわらず、結局サントラ全部は覚えきれず…という訳で、後の方のトラックになるにつれてどんどん怪しくなって行ってます(汗)
FotRは同じく16回鑑賞で、ほぼ全編のサントラを記憶していたものですが…(今は結構忘れてますが(汗))
多分、同じ回数と言っても、公開期間が短くて、観た後に反芻(?)する暇もなく次を見ていたので、色々と頭に入らなかったんだろうと思います…
事前のCDの聞き込みも足りなかったしなあ。イギリスで観た後で油断?せずにもっと聞きこんでおくべきだった…
また、Special Editionで、映画で使われてない音楽が多かったのも混乱に拍車をかけてましたねー。通常版との違いもよく聴き取れてなかったしなー。
サントラ場面予想ができるのもあと1回。今度はもっと万全の体勢で臨みたいと思います…(なんか3部が前後編になるんじゃなんて噂もありますがねー(^^;))

色々と忙しくてなかなかブログも書けないままでしたが、(ホビットに通っていたのが最大の原因ですが…(汗))おかげで辛口感想で止まっていましたが…
回数を重ねるうちに、それなりに楽しんで観られるようになりましたよ。
ツイッターのまとめを見ていただくと、楽しんでいる様子がおわかりいただけるかと(笑)
レゴラスなんか出て来ると「わーい出て来た」と楽しめるようになりましたしね(笑)
何よりも、この映画をビルボの物語として捉えることができるようになったのが大きかったですね。サントラだけ聞いていた時は、あまりにビルボ関連の音楽が少なくて心配したものですが…

ただ、それでもやはり、AUJほどは好きではないな、というは変わらないですね。
先週までで近場の公開が終わり、でもまだ豊洲とかに行けば見られたのですが、もうそこまでの熱意はありませんでした。
AUJの時は、17回見て、それでも八王子でも熊谷でもやっていれば観に行く気があったんですけどね。
(まあ、年明けよりも年度初めの今の方が忙しいというのはありますが…)

DoSの公開にあたって、AUJの日本での不振ぶりに危機感を抱いたファンの方たちが、映画を盛り上げねば、という雰囲気になっていて、それは素晴らしいことなんだけど、なんだか映画を悪く言ったら足をひっぱる、みたいな雰囲気にもなっていて、実は色々と言いたいことが言いづらくてくすぶっていたりしました。
ツイッターだと、流れて来ると読む気がなくてもつい見えてしまう、ということもあるし、私のような人間には言いたいことはいいづらいなあ、とつくづく思いました。
ツイッターにはなるべく楽しい話題だけ書いて、吐き出したくなったらブログに吐き出すのが正解なのかなー。
ブログだと書くのに時間がかかるし、その間に頭冷やせるかもしれないし。実際に今までもいくつか書こうかなーと思って、時間なくて書けないうちに書く気がなくなったことが結構ありました(笑)

とは言え、色々と言いたいことも溜まってきているので、おいおい吐き出して行きたいと思ってます。
ますます辛口ばっかり書いてあるブログになってしまうなあ(汗)
とりあえず、ホビット原作への愛を語りたい気分です、今は。

ホビットDoSネタバレ感想 辛口編 追加

2014年01月22日 | 指輪物語&トールキン
イギリスで見て来たホビットDoS感想、ガンダルフのこと書き忘れてたので追加です。
ネタバレ部分は白字で書きますので、読む場合はドラッグして反転させてご覧ください。
ただし、スマホ用画面や、RSSなどのフィードでは白字にならずに見えてしまいますのでご注意ください。
(追記:時間も経ったしみづらいので、白字表記解除しました。)

さて、書き忘れていたDoSでのガンダルフ、そしてネクロマンサーのことを書こうと思います。
タイトルにもありますが、辛口です…
ガンダルフ、今回は今までで一番魔法使いらしい戦い方をしますが…そこになんだか違和感がありました…
物理物理と言われてますが(笑)極力力を使わないところがガンダルフらしいと思っていたので、あまり魔法らしいことされると違和感が…
そしてネクロマンサーの登場の仕方も派手だなあと。まあ映画的にはあれくらいしないとなのかもですが…
炎の目の中にサウロンの姿が写ってるの見て、ああ、このサウロンのフォルム嫌いだったんだなと思い出しました(^^;)FotRのプロローグ以来出て来なかったので忘れてたけど(汗)
サウロンについては、原作では恐ろしいと言われ続けながらも、結局姿を現さないまま滅びてしまったのが意外で好きだったので、具体的な姿はあまり観たくなかったのですよね…
RotKで黒門前にサウロンが出て来る案もあったとかで、出て来なくて本当に良かったと…(まあサーチライト御目で十分でしたけど(汗))
まあ、たとえばアカルラベースとか映像化するとしたらサウロン出て来ることになるのでしょうけど、第三紀においてはサウロンは過去の幻であって、姿は現さない方が良いなあと。
いや、あの程度では現したとは言えないかもですが…(汗)
という訳で、個人的にはあのガンダルフとネクロマンサーの派手な戦いは今ひとつ、でした。
あの場面のサントラ、RotKのミナス・モルグルから魔王の軍隊が出撃する場面の音楽と同じのがかかっていて(多少違いますが)、実は私はあのサントラがすごく好きなのでちょっと楽しみにしていたのですが、なんだこれかー、とちょっと思ってしまって(^^;)
まあ、一番カッコイイサウロンのテーマ、だと思いますが。
余談ですが、CDだと他にも何か所かサウロンのテーマが出て来ていたのですが、映画本編では結局ここでしか出てきませんでした。AUJでもCDでは出て来ていたのに本編では出て来なかったので、出し惜しみ(というと言い方悪いですね(汗))してるのかなと思ってたのですが、DoSも最後の最後までサウロンのテーマは取っておいたというところですね。

ところで、ラダガストは何のために出て来たのでしょう…ファンサービス?(^^;)
もしかしてドル=グルドゥアに移動するのにウサギ橇が必要だったとかいう理由じゃないでしょうね…(汗)

実は、ミーハー編の感想書いた後に、あれ、ビルボの場面の感想がないじゃん、と…(汗)
おかいしな、結構目立っていたし、全編通してかわいかったのに…
もしかすると、DoSをAUJに比べて物足りないと思ったのは、このあたりにあるのかもしれません。
ビルボは目立っていたしかわいかったんですが、あまり他のキャラクターたちと絡んでいなかったんですよね…
主人公らしい活躍はしていましたが。
AUJでは、ドワーフたちにイライラしたり、フィリキリに騙されて?トロルのところに行くことになったり、と他のキャラクターたちとそこそこ絡んでいたし、トーリンに認められていない、という微妙な立場もあって、トーリンとビルボの関係の変化も描かれていましした。
今回は、ビルボはドワーフたちに仲間として受け入れられた反面、あまり新しい人間関係の進展がなかったかなあと…バーリンとの会話はありましたが、あれでも物足りなかったなあ。
三部作の真ん中というとこもあると思うし、全体的に話がさくさく進んでいたせいもあると思うのですが…
バルドとかバルドの子どもたちとかともっと絡んで欲しかったな、というのはミーハー編にも書きましたが。
このあたりは三作目ではさすがに変わると思いますが。いよいよあの場面もあるはずですしね…

という訳で、また辛口というか不満を書いてしまいました(^^;)良いところもあったんですけどねー。
とりあえず、日本公開になったら、ビルボがかわいかったところをもっとよく見ようと思います(汗)

トーリンの狂気のこと

2014年01月18日 | 指輪物語&トールキン
さて、ネタバレ感想辛口編に書いた、トーリンの狂気というか「病」について書きたいと思います。(ネタバレを避けるために敢えて本編で使われていない「狂気」という言葉を使いました。
AUJ EE追加シーン、DoSのネタバレを含みますので、ネタバレ箇所は白字にします。読むときはドラッグして反転させてお読みください。
スマホ用画面で見ると白字になっていません。またRSSなどのフィードでも伏字になりませんのでご注意ください。
原作のネタバレの内容を含みますので、3作目のネタバレになることも書いてありますので、その点もご留意ください。
(追記:時間も経ったしみづらいので、白字表記解除しました。)

AUJ EEの追加シーン、裂け谷で、エルロンドがドゥリン一族にまつわる「病」の話をしているのを観た時、「えっ?」とびっくりしました。もちろん原作にない設定でしたから。
そう言えば、AUJのプロローグでスマウグ襲来の時、トーリンがアーケン石をあまり気にしていなかったので、あれ?と思ったものでしたが、そういう設定だったのか…と。
でも、まだその時はそのままスルーできる程度だったのですが…
DoSで再び「病」(sickness)という言葉が出て来て、実際ビルボに剣を向けたのはどうもその病によってトーリンが我を失ったため、ということらしいと知って、「えーっ」と思いました…
映画のトーリンが原作と比べて清廉潔白な感じがすることに違和感はあったんです。ただ、意外に原作のトーリンに近い、誇り高くて頑固なところもあったので、「意外と原作に近いな」なんて思って見ていたのですけれど。
それでも、あのトーリンが原作どおりの行動に出るには、どういう展開になるのかな、と思っていたのですが、なるほど、あのトーリンが「病」のために我を失って、ああいう行動に出るってことなんですな…
この「病」という設定、考えようによっては上手いアレンジ…なのかもしれませんが、私はどうも違和感があります。
トーリンがビルボと決裂するのも、「病」で我を失った…言わばYou are not yourselfな状態で、ということですよね。
原作では、あくまでもトーリンのドワーフとしての価値観と、王の血統としての誇り高さが原因です。
そのトーリンが、最期にはビルボにこう言います。
「-わしはもうありとある金銀をすてて、そのようなものの役立たぬところへおもむくのじゃから、心をこめてあなたとわかれたいと思う。-」と。
ホビットのビルボとは相容れない価値観で生きて来たトーリンが、死を前にして、自分と違う価値観を持つビルボを認め、自分の過ちを認めるのです。
トーリンはこうも言います。
「あなたの心のなかには、あなたが知らないでる美しさがあるのじゃ、やさしい西のくにのけなげな子よ。しかるべき勇気としかるべき知恵、それがほどよく混じっておる。ああ、もしわしらがみな、ためこまれた黄金以上に、よい食べものとよろこびの声と楽しい歌をたっとんでおったら、なんとこの世はたのしかったじゃろう。-」
スランドゥイルを感動させたビルボのすばらしさを、トーリンも認めるのですよね。そして、ホビットの生き方のすばらしさも。
この和解の場面が私はすごく好きなのです。「指輪」でも「ホビット」でも、他の種族の人たちがホビットに感嘆して敬意を表する場面がとても好きなのですが、この場面もまた、トーリンがついにビルボの本当のすばらしさに気付く場面なのだと思っています。
でも、もし「病」のために我を失っていたトーリンが、我に返ってビルボと和解するのだったら、その意味合いが違って来てしまうと思うのです…
いや、それでも、病がなくてもそもそもトーリンがビルボの真価を悟っていたとは思えないので、同じような展開になることは可能かもしれません。
でもやはり、「我に返った」のと、「自らの過ちを悟って違う価値観を受け入れる」というのでは、違うと思うんですよね…
ここは思い入れがありすぎなので、映画でも素直に観られない可能性大です…

ただ一つ、トーリンが「病」のために、我を失ったことで、ビルボがアーケン石のことを言い出せなくなる、というのは上手い展開かな、と思いました。さすがに原作のように「なんとなく欲しくなってしまって」だと映画では見せづらいかなと思って…すでに指輪への執着も描いてしまったので、二重になるのはくどいですし。
ちなみに、アーケン石がどうなったかよくわからないようになってますが、絶対ビルボ拾ってますよね。このあたりがわからないようになってるのは上手いなと思いました。

そんなわけで、3作目でトーリンがどうなるのか…期待半分、不安半分で待ちたいと思います…

ホビットDoSネタバレ感想 ミーハー編

2014年01月17日 | 指輪物語&トールキン
追記 最後の方にツイッターでの感想のまとめへのリンクを貼りました

さて、ここからは話の順に良かったところ、面白かったところについて書きたいと思います。
全体的な感想は辛口編に書いてます。タイトルのとおりかなり辛口ですので、批判的な意見を読みたくない方はご注意ください。
こちらの記事でも同様に映画DoSのネタバレですので、白字にします。読むときはドラッグして反転させて読んでください。
なお、原作のネタバレも含まれますので、3作目のネタバレを回避している方はご注意ください。
追記 スマホ用画面で見ると白字が白になっていなくて、見えることがわかりました…(汗)
字の色がグレーに薄くなっているところはネタバレ部分ですのでご注意ください… 追記終わり
(追記:時間も経ったしみづらいので、白字表記解除しました。)

まずは冒頭。サントラを聴いていた時、「あれ、これFotRでブリー村に入った時の音楽だ。何だろう…」と思っていたらなんと、本当にブリー村に入った場面だったので映画館で一人で噴きそうになってしまいました(笑)
いやー、RotKやAUJで、自然のテーマ(蛾のテーマ)が出て来てるけどまさか蛾は出ないだろう、と思っていたらまさかの蛾の登場、の時と同じくらいの衝撃でした(笑)
さすがにあのサントラでブリー村から始まるとは予想できなかったなあ…(笑)
導入としては、原作にもあるし(終わらざりし物語ですが)、良かったのではないかと思います。
原作と違い、ガンダルフはドワーフ軍を編成するように推してますね。それなのに忍びの者も必要だと思ってたのか…ガンダルフがどういう構想でいたのか謎です。(原作もだけど)
ところで子馬亭のウェイトレスの女の子、ケイティちゃんに似てたけど違う?

ビヨルンは出番ちょっとでしたね…3部に期待して良いものか。
ビジュアルは、考えたなあ、という感じで結構好きなのですが、もうちょっと動物たちに慕われてる感じが欲しかったなあと。あれだと単に家畜をたくさん飼ってる人にしか見えなくて…
もしかしたらラダガストとキャラが被るからやめたとか?(汗)

ガンダルフはしっかりエレボールまで一緒に行くつもりだったんですね。「自分が行くまで山に入るな」というのは、トーリンが無謀とも思える行動に出た理由としては上手いかな、と思いました。原作では単に本当に後のこと考えてなかっただけだったけど(汗)映画のトーリンでそれはまずいですもんね…

闇の森、ボンブールが寝ちゃうシーンなかったですね。スチールは観たので撮影はしたと思うのですが…EEに入るといいなあ。

ビルボが蜘蛛と戦うシーンはちゃんとあって良かった!
いや、レゴラスたちが出て来るのわかってたので、ビルボちゃんと活躍してたかどうか気になってたんです…
指輪への執着が早くも出て来ているのは、LotRとのつながり的には良いのではないかなと思います。トールキンだってLotRの話を前提にしていたとしたら、指輪の描き方も変わっていたと思いますし。

しかし、オルクリストはレゴラスががめてたんですね…なんかムカつくな~(笑)ちゃんとお父さんに報告しなよ!

後から後から武器が出て来るフィーリかわいかった(笑)

スランドゥイルとの会見?の後、首尾をバーリンに訊かれてドワーフ語で毒づくトーリンがかわいくて好きですね(笑)声だけなのがまた(笑)
その後、「望みはそれだけではない」とトーリンが言ったのが意外でした。トーリンがビルボを信頼してるのか、と思ってちょっと嬉しかったな。
でも、もしかしてビルボがなんとかしてくれるだろうという不確かな望みだけをあてにして、スランドゥイルの前で意地張ってたのか?と思うと…原作のトーリンっぽくてもっと嬉しいですね(笑)

樽流れの場面、テーマパークのアトラクションみたいで結構楽しかった。あんなに上手く縦のまま流れるはずないと思うけど(笑)
レゴラスがドワーフの頭踏み石にして戦うのも面白かった(笑)まずドワーリンからなのはお約束ですね(笑)踏まれて不機嫌なドワーリンもちゃんとやってくれて満足です(笑)
トーリンが流れ去り際にレゴラスを助けてあげるのもちょっと良かったな。

バルドがお金に困ってるって設定は物議を醸すかもしけないけど、私は結構人間くさくて好きですね。
バーリンの世慣れた交渉上手なところもいいなー。
魚まみれはリンゴよりひどい…
しかもトイレから家に入らされたり、原作よりひどい扱い…そしてまずドワーリンからなところが美味しい(笑)

バルドの子どもたちかわいいんですが、せっかく子供出て来るんだから、ビルボとかドワーフとかともっと絡んで欲しかったなあ。RotKでベアギルが出て来なかった代わりに。
船の中でビルボが、ドワーフたちとは別にバルドと話をしていたような場面がありますが、ビルボとバルドの会話の場面とか、EEには出て来るのでしょうか。
今回、ビルボは良かったんですが、他のキャラクターとあまり絡んでなかったのがちょっと物足りないと感じた原因のひとつなのかもしれれません。
そういえば、以前やったスニークピークで撮影風景をやってたシーン出て来なかったな…EEには入るんでしょうか。

(スクリプト見たら、ビルボがティルダに毛布もらってありがとうと言ったり、パインがギリオンについて熱弁するのにドワーリンが「おとぎ話だよ」と言ったりする場面ありました…)

黒い矢ってあんなでかい武器なのか…まあ竜を倒すにはあれくらいないとかもだけど。

トーリンとバルドの会話、なんかちょっと嬉しかった。こういう原作にない場面とかは好きなんだよな…

エレボールに出発する時に着てた鎧、皆途中で捨てて来ちゃったの?(汗)忍び込むのには邪魔だから?似合ってない人はいたけど(汗)トーリンとかカッコ良かったのに。

秘密の扉が月の光で開くっていうのは、話盛り上げようと無理にやってる感がありありでちょっと…でしたが(汗)
しかし、もしかしてビルボがスロールの地図持ってたのって、ここで渡されてからずっと持ってたってこと? いやFotRで観た時、まさか本物のスロールの地図ではないよな、と思ってたんだけど、本物だったんだやっぱり…
どうせならちゃんとトーリンから譲って欲しかったですけどね…

ビルボがスマウグと会った時指輪をはずしちゃいましたが、映像的にせっかくの3Dが勿体ないので、あれは正解かなーと思いました。原作とは齟齬が出てきちゃいますけど。

とまあ、つらつらと並べるとこんな感想ですね。本当にまとまりない…(汗)
また日本語で見たら感想書くかもしれません。

追記
ちなみにツイッターでつぶやいた感想をまとめたものがこちらです。もちろんネタバレですのでご注意を。
今後も思いついたらいろいろ呟いていくと思います。

ホビットDoSネタバレ感想 辛口編

2014年01月17日 | 指輪物語&トールキン
さて、いよいよDoSのネタバレ感想です。
ネタバレ部分は白字にしますので、読む場合は反転してお読みください。
ただし、RSSなどフィードで観るともちろん伏字になりませんので、ご注意ください。
あ、原作のネタバレ配慮は基本的にしていませんので、原作を読んでいない方には3作目の展開のネタバレにもなりますのでご注意ください。
追記 スマホ用画面で見ると白字が白になっていなくて、見えることがわかりました…(汗)
字の色がグレーに薄くなっているところはネタバレ部分ですのでご注意ください… 追記終わり
(追記:時間も経ったしみづらいので、白字表記解除しました。)

まずは全体的な感想…というか、ネタバレなし感想で書いた違和感を中心に書きたいと思います。
結構辛口ですので、批判的な意見読みたくない方はご注意を…
面白かったところなどはミーハー編に書いてありますので、そちらだけご覧いただくというのもありかなと思います。

タウリエルが案外悪くなかったので、闇の森までは結構良かったんですよね。
しかし、タウリエルは良かったんだけど、男どもがダメダメだった…(汗)
タウリエルって、女子が必要というのもあったと思うのですが、もしかしてキーリを目立たせたくて出したのかな、と思ってしまいました。
なんか、無理にキーリを目立たせようとしてる?という無理な展開が…。特にあの怪我ね…
予告の時は、元気に樽から弓を射ていたと思うんですが、変更しちゃったんですねえ。
AUJの時の無邪気でバカっぽいキーリが好きだったので、ちょっと今回かなり株が下がりましたね、私的には(汗)
フィーリも、なんだかキーリのおまけのような扱い…もうちょっと違う描き方はできなかったのかなあと。
というわけで、私的にはAUJで結構好きだったフィーリとキーリが割とどうでもよくなってしまいました(大汗)
AUJ見た時点では、3作目最後まで観るの辛い…と思ってましたが、割と心静かに観られそうです…(汗)

レゴラスもなー。あのキャラクターが果たして本当にFotRにつながるのか。
映画のレゴラスはすでに原作とは別人なんですが、映画は映画で、ピュア?な戦闘マシーン(汗)というちょっと不思議なキャラクターになっていたと思うので、今更人間臭い(エルフですが…)キャラクター付けされてもなあと…
鼻血出したり肉弾戦で苦戦したりとかもレゴラスの戦い方としては違和感だったなあ。
レゴラスのことはどうでもいいと思ってましたが、意外とこだわりがあったみたいです(汗)まあギムリの相棒としてふさわしくあって欲しいですからね…(笑)

まあ、このあたりは最後まで見てから評価を下さないとフェアではないと思いますが…

タウリエルとキーリの牢での会話は結構好きなんですよね。キーリと母親(ディスさん生きてたんだな…)のエピソードもありそうで良かったし。母親も外の世界も知らないタウリエルがキーリに惹かれるのはわかるなーと思いました。
あのまま、恋愛未満な感じのままだったら、結構いいなと思ったかもしれないんですが…
アルウェンと重ねるのもどうなのと。あの場面、サントラ聴いてだいたい予想ついてたので心穏やかに観られましたが、全く知らずに見たら「なにこれー!」だったと思います(汗)
だいたい普通のシルヴァンエルフにもああいう力あるものなんですかね…レゴラスなんか使ってたことないですよ。(使う気がなかっただけ?(^^;))
王の葉についても、あれってヌメノール人が持ち込んだもの、ということは、闇の森とか湖の町あたりまで分布していたものなのか?
そして、王の葉の効用を、闇の森のエルフや、ボフールのような普通のドワーフも知っていたものなのか。そのあたりも疑問ですね…
そう言えば、事前の情報ではタウリエルがエルフの力でバルドの娘を助けるシーンがあるとか言ってたけど、もしかしてそれがキーリに変更になったのかな…そのためにキーリが怪我させられたんならうーん、です…

タウリエルとキーリ(とレゴラス)については、今後さらにベタな展開が待っていないことを祈るばかりです…(心配…)

湖の町に残るメンバーとエレボールに行くメンバーに分かれたのは、多分スマウグを倒す戦いで残りのドワーフたちが活躍するのでしょうが(タウリエルとレゴラスもか…)、やっぱりドワーフたちは13人揃っていて欲しかったな。というか、ドワーフ13人のアクション描くの面倒になったんじゃないの?と勘ぐってしまいますね…

あと、実はスマウグとビルボの対話の場面にも不満が。
最初はいいかなーと思ったんですよね。しかし、途中からビルボが(そして見ているこっちも)アーケン石に気を取られてしまって、スマウグとの会話に集中できなかった…
スマウグとビルボの会話は、AUJのビルボとゴラムのなぞなぞ合戦と対比されるシーンになると期待していたので、ちょっと期待しすぎだったかな、という感じ…
そして、トーリンたちとスマウグの戦い…原作があっけない感じなので(そこがいいと私なんかは思うのですがね…)、ある程度は仕方ないと思うのですが、ちょっとやりすぎな感じが。スマウグを安易に出し過ぎて、スマウグの怖さが逆に半減してしまったようにも思いました。
あの戦い方もなあ。フィリッパさん、DoSでは「原作にある子供っぽいものは排除される」みたいなこと言ってたけど、正直「子供っぽさ排除してあの戦いなの?」と思ってしまった…樽流れの場面とか、AUJのゴブリンタウンなんかは好きなんですけど、スマウグに対してはどうかなと…
ただ、金の像にみとれるスマウグはちょっとかわいかったな…(汗)

そしてもう一つ。トーリンやドゥリン一族にまつわる「病」についてもひっかかる…
トーリンのアーケン石への執着は「病」によるものってことになるんですかね。これから原作どおりの展開になるのも、全部「病」のせいなんですかね。ドワーフの業ではなく。
AUJプロローグの清廉潔白っぽいトーリンになんとなく違和感は抱いていたんですが、本編見ていたら意外と原作どおりの頑固さでホッとしていたのですが…
「病」のせいでYou are not yourself状態になって、我に返って謝罪と和解、というのと、己の価値観を捨てて、価値観の違う相手を理解して許すのでは、全然違うと思うのですが…
人によっては、この「病」は上手いアレンジだと思うかもしれませんが、私はトーリンの最期にそれなりの思い入れがあるので、そのあたりが違って来てしまうとしたらとても残念です…まあまだ最後まで見てみないとわかりませんけど。
このあたりについては時間があったらまた別に語りたいと思います…

というわけで、辛口感想というか、今回私が見ていてひっかかった部分についてつらつらと書きました。
続いて面白かったところをつらつらと書いたミーハー編になります…

ホビットDoS感想(ネタバレなし)

2014年01月13日 | 指輪物語&トールキン
1.14英語字幕付き上映について追記しました。

さて、すっかり時間が経ってしまいましたが、イギリスで見て来たホビットDoSの感想を書こうかなと…
感想の前に、今回観た映画館の紹介を。


こちらが最初に観たODEON Surrey queysです。
今回、耳の不自由な人向けの英語字幕付き上映が観られると知り、たまたま私が観られる日程でやっていたのがこの映画館でした。
地下鉄のjubelee線のCanada Waterから歩けます。地図で観るとショッピングセンターの中にあるように表示されているのですが、実際にはショッピングセンターの裏にありました。わからなくて聞いてしまった…
ご覧のとおり、さっぱりと平屋建てのシンプルなシネコンです(^^;)
平日のせいか、チケット売り場はクローズしていて、売店でチケットも売っていたという。映画が始まる時刻が近づくと大行列になってました(汗)
そうそう、ここの映画館自由席なんですよね…(汗)
ラージサイズのポップコーン&飲み物頼むとホビットのブックレットくれるというので頼んだら、ブックレットは品切れでした。そんな気はしてたんだけど…(事前に訊かないのが悪い)
ラージサイズって抱えるほどあるので、もうこれどうしたら状態(汗)最終的にはこっそり置いて来てしまいました…(汗)
そうそう、ODEONの映画館はどこも館内でフリーwifiが使えて便利でした!

追記字幕付き上映の感想忘れてました…
英語字幕がついているだけで、かなり内容がわかりました!8割くらいは行けたのでは。
(たった8割かよ…と思われそうですが(汗)一部わかりにくかったところもあったのです)
字幕がなかったら5割くらい、いやもっとダメだったかもしれないので、字幕付きが観られて良かったなあと思いました。
一方で、内容的に現代ものよりも英単語が聴き取りやすいかもな、と思いました。シャーロックなどは字幕ついててもあまりわからないので…(汗)
ODEONの字幕付き上映ですが、週ごとのスケジュールにより、曜日も実施される映画館も全然違うのでなかなか読めないです…1週間滞在できれば必ず観られると思いますが、そんなに長くはいられないもんなあ…
比較的日曜にやっている確率が高かったように思うのですが、来年はどうだかわかりませんねえ。追記終わり



こちらはWaterloo駅近くにある、IMAX専門の映画館、BFI IMAX。こんな面白い形をしています。
シアターいっぱいあるのかと思ったら、なんとこの中に一つしかありません…!そう言えばそんなに大きくないかも。でもチケットに「シアター1」とか書いてあったんだけど…!?
あと、インターネットで座席予約した時、前後が日本の感覚と逆になってました(汗)真ん中へん取ったから良かったものの、後ろ取ろうとしたら最前列になってた可能性が(汗)
座席はかなり急な階段状になってました。昔新宿にあった高島屋タイムズスクエアみたいな感じ…
なので、後ろの方の席でも画面に近く、IMAXの3Dをどの席でも楽しめるようなつくりになっていました。このあたりはさすがIMAX専用シアター。
公開から2週間経っているせいか、ホビットの看板などもあまりみかけなかったのですが、BFI周辺には色々とありましたよ。


さて、ここからネタバレなし感想です。
ネタバレなしと言っても、ネタバレって人によって感覚が違うんだなあとつくづく思いますね。
万人向けのネタバレなしになると、かなりあたりさわりない感想になるなあと思ったり。
実は私が鑑賞前に聞きたいと思っていたネタバレは、もう少し踏み込んだものだったのですよね…
というわけで、私が未鑑賞の時点で知りたいと思っていたようなネタバレなし感想をこれから書きますので、最大限ネタバレ回避したい方には多少ネタバレになる可能性もあることをお断りしておきます。

まず、全体的な感想ですが…原作からかなり離れている、という噂をさんざん聞いて、ある程度ネタバレも仕込んでいたせいか、意外に原作と違うところは気になりませんでした。
大筋は原作どおりになるだろうな、という予測がつきましたし。
原作と違うところが気にならなかったのは、原作の大事な部分が改変されていたというより、新しい要素が盛り込まれていたからじゃないかなと思います。
まあ、盛り上げようとして無理に入れたでしょ、と思うところもありましたけどね…
今回、ビルボについてはほぼ無傷と言って良い感じでしたので、そのせいもあるかもしれません。出番も、サントラから心配していたよりはずっと多くて、ちゃんと主人公してましたね。
ビルボは出番もちゃんとあったし、ちゃんと活躍もしてたし、何よりも全編通してかわいかったです!

原作と違うというと気になるのは新キャラクタータウリエルについてだと思いますが、私はタウリエルは結構好きだなーと思いました。
事前の海外の情報で、タウリエルに関しては好きと嫌いに分かれるようなことが書いてありましたが、ちょっとわかるなあと。
タウリエル自身はいいんです。ただ、なんでタウリエルが出て来たのかと、そのあたりですね…脚本の問題というか。
私は思ったよりも悪くなかったと思いますが、気に入らない人もいるだろうな、という感じはします。
後はネタバレになりますので控えますが…
いや、私もサントラでネタバレを知らなかったら「えーっ」と思った場面もありましたが…(汗)

という訳で全体的にはそんなに文句は出なかったんですが(TTTやRotKと比べればもう全然(汗))、何かこう、惹きつけられるものが足りなかったなあと、私的には。
ビルボもかわいくて、ドワーリンもなかなか良い味出してましたし、もっとこう惹きつけられても良かったのですが…
多分、後半どんどん原作と離れていったあたりが、そんなに文句ないといいつつ、やっぱりあまり気に入らなかったのかなと。前半は結構好きなんですけど。
ただし、前半はかなりさくさくと話が進み過ぎて、余韻が足りなかったような気もしました。そのあたりも惹きつけられるものが少なかったところかも…
あともう一つ理由が考えられるのですが、ネタバレになるかなと思うので次の機会に…

スマウグについては、知っていてもカンバーバッチさんとは思えないくらい、ナチュラルにスマウグとしてハマっていたと思います!
ただ、スマウグについてもちょっと不満があるのですが、これまたネタバレになりますのでまた別に書こうと思います。
基本的には良かったのですが…これも脚本の問題ですね…

他のキャラクターについても書いておこうかな。
スランドゥイルについては、特に思い入れなかったのですが(^^;)良かったのではないでしょうか。エルロンドと違って(爆)若くて美しいエルフ王で良いと思います。眉毛は気になりますが…(^^;)

レゴラスは…大分キャラクターがかわったような。あれでFotR冒頭につながるのでしょうか…

バルドは原作とはずいぶん違う設定ですが、私は結構人間的で好きですね。

ビヨルンは出番少なくて残念…あとはネタバレ感想に譲ります。

ドワーフたちについては、ネタバレになる部分が多いので、ここではあまり書きませんが…
AUJで目立たなかったボンブールやノーリにちょっと出番がありましたが(ノーリはまだ目立たないかなあ)ビフールが相変わらず出番少なくてかわいそうでしたね…台詞喋れないから難しいのかもしれませんが。

ガンダルフについてもネタバレになるのであまり書けないです(汗)

とまあこんなところが私のネタバレなし感想です。
次回、ネタバレありの感想を色々書きたいと思います。

DoSサントラ場面予想終了…

2013年12月30日 | 指輪物語&トールキン
さきほど指輪サイトの方にDoSサントラ盤感想をupしました。
感想といいつつ、サントラ聴きながらの場面予想がメインです。そして、私の勝手な予想だけでなく、事前に入手したネタバレ情報も駆使しています。ので、映画未見の方は読まないことをお勧めします…
私はロンドンで数日後に観て来る予定ですが、答え合わせは日本公開後にする予定です。

今回は、昨年と違い、日本の公開が遅れたことで、昨年よりは多少余裕を持って書くことができました。
でも、LotRの時はじっくり聴きこんでほとんど覚えてから書いていたので、あの時に比べたらばたばたでしたが…
DoSは原作とかなり違う展開らしいので、事前情報があると言ってもなかなか予想しづらかったです。
一番予想しづらかったのがThe Huntersですねー。どうも場面があっちこっち飛んでるっぽかったし。
一方、一番予想が楽しかったのはOnt the Doorstepでした。
あと、Inside Informationも、予想はともかく、次第にスマウグに荒らされた別世界に入っていく感じがよく出ていて、聴いていてワクワクしましたね。
全体的な印象としては、なんかタウリエルばっかだなーというのがありますが…(汗)エンドロールなんかほぼタウリエルばっかりで。
後半だけ聞いていると、結構トーリンの出番もあるんですけどね。
そしてビルボは…(涙)サントラよりは活躍していることを願います…

さて、サントラで場面予想する機会もあと来年の1回となってしまいました。
来年は今年よりも海外に行く出発が2日くらい早くなる予定なので、サントラ予想もっと素早くできるようにしないと(汗)サントラがもっと早く出てくれるなんてことはないだろうな…

ちなみに日本の国内版サントラも出るみたいですね。2月26日発売って、公開2日前をこんなところで守らなくていいのに…(汗)LotRの時は12月に出てましたよ?
CDについても更新しないとだけど、とりあえず帰国してたらということで…(汗)映画観ちゃうとまたいろいろ滞るだろうなあ…

ホビットAUJ EE追加シーン感想

2013年12月07日 | 指輪物語&トールキン
サントラモードに入ってしまい、EE観る暇がめっきりなくなってしまって、特典映像観るのいつなの、状態になっておりますが(汗)忘れないうちにEEの追加シーンの感想などを。
今回の追加シーン、13分しかないと騒がれてましたが、観てみたら意外と量あったなーという感じ、かな?
以下、かなりEEの追加シーンのネタバレになりますので、まだ観てない方はご注意ください。

今回の追加シーンについては、面白かったけど、本編に入っていればよかったのに、というシーンは私的にはありませんでした。
裂け谷の、トーリンがエルロンドとガンダルフの会話を聞いてしまうシーンは、後半のトーリンの行動の伏線になっていたりもしたのですが、あれを本編で観たら、原作と違う設定に「ええー」ってなってしまっていたと思うので、ワンクッション置いてくれたという点では良かったかなと(汗)
そのほかにもいいシーンあったのですが、全体の流れとしてカットは正解かな、と思えましたね。

それでは追加シーンを順を追って。
プロローグの、宝の支払いがどうのという話は、もしかしてスランドゥイルとスロールの間であったって話?昔の話じゃなくて?それってどうなんだろう…エルフとドワーフの確執をよりストレートでわかりやすいものにしているような…

子供のころのビルボのエピソードは、ビルボかわいかったけど、あの程度なら話の流れ的にはなくても…でしたね。楽しそうなパーティーが見られて良かったです。

ビルボのお買いものシーンは、特になくても良かったけど、ホビット庄の光景が見られたのは嬉しかったし、ビルボの青いジャケットがかわいくていいですねー。

ちなみにホビット庄の追加シーンのサントラは、すべて使いまわしなのが残念…

袋小路屋敷でのビフールとオインの追加シーンは、目立たなかったビフールのためにはあっても良かったかな、と思うけど、後でガンダルフの会話があるから、ここはなくても良いかもですね。でも観られて良かったです。

裂け谷を眺めるビルボとか、裂け谷を散策するビルボは良かったですねー。ビルボが裂け谷に惹かれるところは描いてほしかったので。まあ劇場版でも伝わったので、どうしてもなくてはいけないというほどではなかったでしょうか。
ビルボがFotRに出て来たナルシルやサウロンから指輪を奪う場面の絵を見るところは、LotRからのつながりでおお、と思うところでしたが。サウロンの絵の場面でネクロマンサーのテーマがかかっていたのが印象的でした。サウロンのテーマじゃなくてネクロマンサーのテーマを使ったということは、ネクロマンサーの正体を暗示しているのでしょうか。まあ知ってる人は皆知ってるし、知らない人はサントラくらいで気が付かないでしょうけど(汗)

キーリがエルフの女の子にデレデレ?してる場面は、あー次への伏線ね、やっぱりあるんだ…とちょっとがっかりでしたが、キーリはかわいかったですね(笑)
ボフールがテーブルダンスの場面は、ビルボの歌が!と喜ぶ向きもあるようですが、私はビルボが訳したはずの詩が、一般的に普及してる感じになってしまってちょっと…でしたね…ボフールの歌が聴けたのは良かったですけど。
ここ、言葉がつまってるので吹き替えの歌詞もなかなか良かったですよ。
しかし、いくらドワーフのお行儀悪いと言っても、食べ物投げるのはどうなんだろうなあ…嫌がらせがあるにしても。

そうそう、EEのレーティングが「ちょびっとヌードがある」と言って劇場版より上がっていたという話が事前にあって、いったいどんなヌードと思ったら、あれですか(笑)
事前の予想で、原作にある川でのドワーフたちの水浴びシーンでは…と言ってた方がいましたが、ある意味あたりでしたね。多分あのシーンから着想を得たのでは。
そして私は、指輪原作の、堀窪でのピピンの風呂遊びの場面のオマージュでもあるんじゃないかなと思ってるんですがどうでしょう。
しかし、水浴びドワーフたち、数えてみると12人いるようなんですよね。トーリンはもちろん入ってないとして、バーリンあの中にいるの、もしかして…(大汗)
その前のリンディアとエルロンドの会話で、ワインが底を尽きそうといってたのも笑いました。裂け谷中のワイン飲み尽くすくらい飲んでるのかドワーフたち(笑)

ビルボとエルロンドの会話は、画像だけはかなり前から出ていて、絶対撮ってるから入ってほしい、と思っていた場面でした。
指輪原作でのエルロンドとビルボの仲良い感じが好きで、映画では灰色港のみだったのが残念だったので、結構期待してたんですよね。
EEの予告でも出て来てましたけど、私のイメージではエルロンドもっとビルボに優しくても…と思ってたので、ちょっと残念な部分もあったのですが。でも、エルロンドがビルボに好意的なのが描かれていたのは良かったですね。
まだこれから、ビルボの活躍によってエルロンドたちの評価も変わってくるわけですもんね。終盤にもう一度ビルボとエルロンドが絡む場面あるといいなあ…
ちなみに裂け谷のこのあたり(ビルボの散策から)のサントラは、Special EditionのThe White Counsilの最初の方の追加の部分です。そうだと思ってましたが。
今回のEEは、新しくサントラを録音しなおすのではなく、あらかじめもう録音してあったようですね。ホビット庄の場面はFotRの使いまわしだし、なんか寂しい…
そして、CDだとこの場面で、ビルボのテーマだったはずのDreamin of Bag Endのメロディが流れていたのですが、映像にするにあたってホビット庄のテーマに差し替えられてしまったようです。ビルボのテーマはほぼ全部ホビット庄のテーマに変えられちゃったんですよね…

で、前にも書いた、トーリンのことを話すエルロンドとガンダルフの場面ですが、うーん、代々心を病んでいたという設定はどうなんだろうなあ…そしてトーリンもそれを怖れているというのは…
トーリンの執念が良くない方向に行きそう、というのは予測できて、それは原作のトーリンにもつながるのでいいなと思ってたのですが、ここまであからさまに「狂気に陥る可能性がある」って言われちゃうとなあ…これがあるので、本編には入らなくて良かったなと思ったのです。
しかし、エルロンドたちの会話を聞いてしまったトーリンが、裂け谷以降態度を更に硬化させて行ったこと、その場面に居合わせたビルボに対する態度が裂け谷以降妙に強いのも納得、なのですよね。だから追加シーンに入っててちょうど良かったのではないかな、と思います。
しかし、追加シーン観る前は、トーリンたちの出発はガンダルフと相談の上に思えるし、後で待ち合わせしてる雰囲気でしたが、追加シーン観ると、トーリンが急に出発決意したようにも見えます。そうすると待ち合わせの話との整合性が…

ゴブリン王の歌が増えてるとは聞いてましたが、あれ以上どんな歌が…と思ったら結構長かったですね(笑)ロックっぽく打楽器叩いてるのが笑えました(笑)
ゴブリン王もくるくる回ったりしてかわいい…(笑)ゴブリン王については気持ち悪いという方もいて意見分かれるところだと思いますが、私は結構好きなんですよ。かわいくて(笑)
しかしゴブリン王の歌、なぜかゴブリンタウンについての歌ですね、2つとも。自分を讃えるのではなくて。案外自分の国思いなのかも???
ノーリの見せ場がカットされてたんですねー。まあ本編の流れ的には唐突だったかもしれないので、なくても良かったかもです。

という訳で、こうして書いてみるとやっぱり追加シーン少な目かなと思いますが、観ていると意外と分量ある感じで、楽しめました。
しかし、ホビットではサントラの追加バージョンはどうやらEE追加シーンのネタバレになっているらしい…とわかってちょっと複雑です。

ホビットDoSサントラのことなど

2013年11月29日 | 指輪物語&トールキン
いよいよ日本以外の公開が1か月切ったDoS。(邦題に馴染めないんでいまだに避けてます…(汗))
サントラ情報はAUJに比べて出そろうのが遅かったうえにやや混乱してましたが、なんとか出そろったもよう。


こちらがSpecial Edition。通常版と比べて長いバージョンの曲が12曲、ボーナストラックが4曲。きっとライナーノートも長いバージョンが入っているのでしょう。
あ、ちなみに通常版もSpecial Editionも2枚組なのはAUJの時と同じですねー。
こちらはUS版ですが、4千円代のも出てますが、UK版なだけで中身は同じと思われます。


こちらが通常版。やはり2枚組。ジャケットがいいなあ…

発売日はUS版はどちらも12月10日になってます。UKだと通常版が12月9日となってたんですが?

iTunesでは今のところSpecial Editionだけが12月9日発売で出ています。日本で最速で聴くにはiTunesですかねえ。AUJの時は最終的には通常版も出ましたが。

AUJの時は通常版の国内版が出てましたが、今のところ出てないですね…。公開が遅いからか、或はAUJの売れ行きが良くなかったとか(汗)まあファンですらSpecial Editionの方買った人が多いでしょうからね…

ところで、通常版は最初なぜかレコードで出るってamazonに出てたんですよね。しかも発売日が12月3日という。
その後レコード盤は結局Uk盤の通常版のCDだったということがわかったのですが、日本ではなぜかいまだに発売日が12月3日になってます(汗)UKも9日になったのにね。
これもUS版の方が安いので、同じ買うならUS版でいいと思いますよー。

試聴も出てます。こちらが30秒ずつの試聴。
こちらは90秒ずつ聴けますが、トラック分けされてないので、30秒試聴でトラックの頭を覚えるなどして頑張って聴きましょう(笑)
AUJでちらっと出て来た闇の森のテーマとかスマウグのテーマも活躍してますし、LotRの意外なフレーズも出て来てたりしてますね。感想はまた改めて書きたいと思います。

あ、主題歌のEd Sheeranが歌うI See Fireは全曲試聴できます。
PVはこちら

Ed Sheeranはトールキンファンだそうで、歌詞が良いと評判ですが、私はまだ全然聴き取れてません…(汗)

そしてこちらでは通常版のフルトラック試聴ができます!(I See Fire以外)左のscoreをクリックするとトラック名が出てきます。

さて、ここからは余計な話ですが…
実は最初に試聴を聴いた時、結構ショックだったんですよね。あ、いつもと音が違う、って…
オケの音とか、全体的な音色とか…
今回のDoSのサントラから、LotR三部作とAUJでもずっと録音していたロンドンフィルではなく、ニュージーランド交響楽団(以下NZSO)が録音しているんですね。(コーラスは引き続きLondon VoicesとLondon Oratory Schoolです)
更に、今まではオーケストレーションは全てショアさんが一人でやってましたが、今回はConrad Pope氏とClifford J.Tasner氏が参加しています。
そして、こちらで録音風景のレポートがあるのですが、どうやら指揮もPope氏がやっていたようです…今まで全部ショアさんが振っていたのに。
The Music of the Lord of the Rings Filmsの著者Doug Adamsさんは、ショアさんが指揮してないことに動揺する?ファンに対して、こんなことを言ってました。

"Dear people of twitter: you worry too much. Smaug is pure, undiluted #HowardShore. Roadmap was slightly different. Destination is the same."

まあ、確かに普通の映画のサントラはオーケストレーションは違う人がやるものみたいですから、特に問題はないのかもしれません。
でも、今までLotRサントラは、ショアさんがオーケストレーションも指揮も自分でやってる、というのが売りというかステータスだった気がして、寂しいというか、どうして今になって、という気がしてなりません。

思えば、キングコングのサントラの時、突然ショアさんが降りて、急遽ジェームズ・ニュートン・ハワードのサントラに変更になったということがありました。
あの時何があったのかはわかりませんが、聞くところによるとショアさんは民族音楽の素材を収集したりと、色々と準備していたようですが、変更後のサントラはキャッチーでシンプルなものでした。もちろん時間もなかったでしょうし。(そしてなかなか良いサントラだったと思います)
キングコングでPJが求めていたのは、ショアさんが準備ししてきたようなものではなく、もっと単純でシンプルに心に訴えて来るようなそんなサントラだったのかな、と、完成したキングコングを観ながら思ったものです。

その後、PJとショアさんの仲はどうなったんだろう、ホビットのサントラちゃんとショアさんがやるのかな…と心配していたので、正式にショアさんに決まった時は嬉しかったものですが…
AUJのサントラを聴いて、カッコイイと思いつつも軽く違和感が。LotRの時ほどモチーフやテーマが複雑に埋め込まれていないな、という物足りなさがあったのです。
何よりも、LotRのサントラのフレーズを、モチーフとして使うのでなく、そのまま持って来て再現しているような場面が多くてびっくりしました。CDよりも実際に公開された映画の方が更にその傾向は強くなっていました。
すごく面白い曲になっていたRadagast the Brownが本編ではほとんど使われていなかったり、ビルボのテーマだったはずのDreaming of Bag Endがやはり本編ではホビット庄のテーマに差し替えられていたりもしていましたし…
これは邪推なのですが、当初ショアさんが意図して用意していた音楽は、PJによってかなり変更になったのではないかと。まあ監督が映画を作るのですから、監督の意向で音楽が変更されるのは当然だと思いますが。LotRでもそういう場面がたくさんあったようですし。
ただ、LotRの時は、変更前の素材を聴くと、変更して正解だったな、と思いましたし、ショアさんもかなり納得していたように思ったのですが、AUJでの変更は、ちょっと「あれ?」というような感じがありました。そこまで変えちゃうの、というか…

そんなことを思っているうちに、オーケストレーションに違う人が入ったり、ロンドンフィルからNZSOになったり、指揮もオーケストレーションをやった人がやってたり、という情報が入ってきて、なんだかショアさんがホビットから手を引いてしまったような印象を受けてしまったのです。ショアさんが手を引いて、PJが自分のお膝元に持ってきた、というか。
まあ全て私の邪推ですけど…単にショアさんがお歳で体力的に全部自分でやるのしんどくなったのかもしれないし。(でもPJが自分のお膝元に持って来たかったというのはある気がする…)
あと、主題歌が今回初めて完全にサントラと離れて別に作られたというのもありますね。完全にサントラ録り終ってから主題歌のこと考えたような雰囲気でしたし…

そんなことをいろいろと考えてしまっていたので、最初に聞いた時に音が違ってちょっとショックだったのですが、何度も聴いているうちに慣れてしまいました(笑)
そして、聞いているうちに、AUJよりもいろんなモチーフの埋め込まれ方が精密になっているというか、むしろLotRサントラに近くなっている、と感じるようにもなりましたし。
というわけで試聴を聴きまくっています(笑)またサントラで場面予想やりたいので(笑)
今回日本の公開が遅れたおかげで、かえってサントラ予想的には時間的に余裕ができたのが、公開が遅れて唯一良かった点ですね…(笑)

とりあえず、近日中に、サントラ予想の前に各トラックの感想らしきものを書きたいなと思ってます。色々ネタバレでツイッターではつぶやきづらいし(笑)