さだ・とし信州温泉紀行

続編;茨城パートⅡ

クロアチア旅行

2008-03-24 11:47:15 | 海外旅行
2008年3月9日(日)~16日(日)、大学時代の友人(株)アクティビジネス社長の大西啓義氏と二人で、クラブツーリズムのクロアチア・スロベニア スペッシャル8日間に参加した。
クロアチア共和国(通称クロアチア)は、東ヨーロッパ、バルカン半島に位置する共和国。首都はザグレブ。面積は九州の1.5倍、人口444万人。民族構成 クロアチア人90%、セルビア人5% 宗教 ローマ・カトリックが88%。
西にスロベニア、北にハンガリー、東にボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビアと国境を接している。南側は瀬戸内海を思い出す紺碧のアドリア海に面している。ドゥブロヴニクでは東にモンテネグロと接している。

□サッカーで有名
 ワールドカップ初出場となった1998年のフランス大会で3位に輝いた。このときクロアチアが入ったグループリーグで同じく初出場のジャマイカ、日本を破り2位でグループリーグを通過、セカンドラウンドに進出。セカンドラウンドではルーマニア、準々決勝でドイツを撃破した。特にドイツを3-0で打ち破った事は大きな驚きを世界にもたらした。
 続く準決勝でこの大会の優勝国となるフランスと対戦。1-2で逆転負けしたもの、3位決定戦ではオランダを2-1で破って3位入りを果たした。
□歴史
① クロアチア統一
  879年にローマ教皇ヨハネス8世から独立国家として認められた。
② 同君連合
  ハンガリー王ラースロー1世の介入、次のハンガリー王カールマーンが、1102年クロアチア・ダルマチアの王として戴冠を受けた。これによって、クロアチアはハンガリー王国との同君連合の枠組みの中に組み込まれた。ハンガリー王はクロアチアに広範な自治を認め、その際におかれた総督はバン(バーン)と呼ばれた。
③ オーストリア・ハンガリー帝国
 この後15世紀にはオスマン帝国に征服されその領域に組み込まれるが、18世紀末までに、オーストリア、ハンガリーによって回復されている。
④1918年ユーゴスラヴィアの建国
 1918年に第一次世界大戦の敗北からオーストリア・ハンガリーが崩壊。オーストリア・ハンガリーから離脱したクロアチアは、南スラブ民族による連邦国家の構成と言うセルビア王国の提案を受けて、セルビア・クロアチア・スロヴェニア王国の成立に参加。1929年は国名をユーゴスラヴィアに改名した。
 しかしこの連邦国家にはクロアチア人側から、セルビア人に対して政府をコントロールしているのはセルビア人であるとする反発、クロアチア人勢力は、クロアチアの独立を掲げる民族主義団体ウスタシャを設立。1941年反独クーデターによる親英政府打倒の為ユーゴスラヴィアに侵攻したナチス・ドイツの支援を背景として、クロアチア独立国を成立させる。以降、セルビア人勢力との間で凄惨な戦闘が繰り返される。
⑤1945年ユーゴスラヴィア連邦
 1945年に戦闘が終結するまでの4年の間セルビア人が強制収容所などで70万人が虐殺されたとセルビアは主張している。一方でクロアチアはその数はおおげさだとしており、ほぼ同数のクロアチア人がセルビア人によって虐殺されたと主張している。この論争は後のクロアチア紛争の火種となり、クロアチア紛争でも同じような論争が繰り返されることになった。
 ユーゴスラヴィアの混乱状態は、ユーゴスラヴィア共産主義者同盟が指導するパルチザンによって収束された。このパルチザン闘争を主導したチトーの巧みなバランス感覚と、カリスマ性によって多民族国家ユーゴスラヴィアは維持されたが、1980年にチトーが死去すると、それまでの民族、宗教の融合がかえって裏目となり、押さえ込まれていた各民族の不満が噴出しはじめた。
⑤1991年クロアチア独立(旧ユーゴスラヴィアの解体)
 1990年に戦後初の複数政党制による自由選挙が実施された。クロアチアではユーゴスラヴィアからの分離独立を掲げるスティエパン・メシッチが政権を掌握。以降ユーゴスラヴィア・セルビアとの関係は険悪化の一途をたどっていった。
 1991年3月、西スラヴォニアの帰属をめぐってユーゴスラヴィア連邦軍とクロアチア警察の間で睨み合う事態となり、3月31日にはプリトビツァで両者が衝突。死者を出す事態となった。クロアチアの独立を目指す準備は着々と進められており、6月19日には独立の可否を問う国民投票が実施され、78%の賛成。これを受けて6月25日、スロベニアと同日に独立を宣言した。
 一方で、ユーゴスラヴィア連邦軍は、クロアチア領内のセルビア人保護を目的にクロアチアに侵入。クロアチア軍は9月半ばにはユーゴスラヴィア軍との全面衝突となりクロアチア紛争の激化に繋がった。1995年に戦闘が終結するまでに大量の死者と難民を生み出した。


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