きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

核兵器廃絶への国際的な動き

2008-08-06 11:15:18 | Weblog
核兵器廃絶への国際的な動き      (008.08.06.)

8月6日は、広島に原子爆弾が落とされた被爆の日で、あれから今日は63年目を向かえる。毎年この日に広島では悲惨なあの被爆体験を心に刻み、二度と繰り返さない誓いを込めて「平和宣言」を発してきている。

核廃絶に対する運動は、世界各国、口にはするが、其の一方で、完全な廃絶に踏み切れないでいる。それは核兵器の恐ろしさをバックにして、「核を持っているぞ!」と、相手に脅威を与える材料に使っているからである。

最初は、アメリカとソ連だけが保有国で、両国の核戦力のバランスの上に一応の平和が齎されていた、いわゆる「冷戦」状態が続いていたが、近年では、インド・パキスタン・イスラエル・北朝鮮なども保有国として、名が挙がっている。そして、時には、核実験と称して、其の片鱗を示して回りに脅威を与えている。

国際連合に於いても、「核拡散防止条約(NPT)」による規制に努めているが、効力を発揮するところまでは行っていない、しかし今年は洞爺湖サミットで各国首脳の宣言の中で、核に対する、計画や、活動の透明性を強調し核兵器の削減を呼びかけている。

また、核を一番持っているアメリカの元国務長官(キッシンジャー)、国防長官(ペリー)氏等が「核兵器のない世界へ」と言う論文を出し、核保有国に核兵器の削減と核の安全管理の強化を呼びかけると言っている。

先日も、クラスター爆弾の全面禁止条約が各国で、承認されたが、もはや時代は、「サミット時代」で首脳による話し合いによってルール化し解決にお互いが努力する時代に変わって来ている。

まだまだ充分とは言えないが、世界で起こっている数々の諸問題は、一国では解決出来ないものばかりである、石油問題・食料問題・温暖化問題・その他経済問題等々、一国で解決できる問題はありません。今後は、首脳の話し合いで、国際協調の中の助け合いで、解決する様になるのではないでしょうか。

国と国との力ずくの戦争で解決する時代は古い昔の事で、ITを駆使した情報化時代では地球規模での民族の繁栄を考えるべきで、小さな小競り合い程度の喧嘩は有っても核による大量破壊兵器を使うような戦争は考えられない様に思います。

従って、必要の無い核兵器は完全に廃止し、核は平和利用だけの保有を認める。そんな世の中に変わって行くのではないかと思うのですが。
(えびなたろう)



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