きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

被爆線量隠しの下請作業員

2012-07-25 11:48:55 | Weblog
被爆線量隠しの下請作業員       (2012.07.25.)

東電の社員が原子力発電を遣って来たのではない。東電の正規社員は東電の本社が守っているから正規の社員には危険な作業はさせられない。従って、放射線下の中での作業は、下請けの会社が請負い、危険の度合いが増すほど、下請けのまた下請が請け負う様になって居るのだ。

従って、東電には下請けの下請けまた其の下請けと7段階もの下請けが有ると言う。おのずと下へ行くほど、賃金も良く、労働者は、お金の為なら健康を害しても、過酷な環境をいとわず命を犠牲にしてまで、働きたいと言う心理が働く。

会社は一応作業者に線量計を持たせ、線量の高い所では作業をさせない事にしているが、請け負った会社も、またその労働者も、仕事が無くなる事を恐れて、線量計に鉛の覆いをかぶせ、線量計が上がらない様にして、隠して作業を続けている事が発覚した。

普通、この様な事は、すぐに“バレテ”しまうのだがそれが隠され続けて来た事は現場にいる管理者もある程度黙認して来たのでは無いでしょうか。無論そのことを“バラス”様な人が居れば、逆に排除されるか、村八分に合わせられるかで、口を封じて誰も言わない職場の雰囲気を作っていたのではないでしょうか。

電力会社は絶対赤字の出ない“ぼろ儲け会社”であるから、給料の良さに絆されて、社に取って悪い情報は、絶対に口封じされている、それが、電力会社の「社内体質」を作っているのである。公聴会の席に電力会社の幹部が、一般住民に紛れて入り、原発稼動の必要性を堂々と説明している。

「原子炉」関係に成ると、今迄が国策で遣られてきただけに、利権に絡む大きな組織をなし、「原子力ムラ」などはその典型である。

日本の政治は、いま、野田政権の手に一応は、なっているが、その行動の制御は、官僚や元政権を持っていた自公政党によって動かられている。与野党合意と言う3党合意は自民党の意に沿った妥協の産物で、野田民主党は、官僚と野党への迎合一辺倒で、只々政権を続けているだけである。

原発の再稼動も、どの様な安全対策が取られたかも、国民に説明出来ず、稼働に踏み切っている。
毎週金曜日、官邸前の抗議デモは、回を重ねるごとに増え続けている。これも国民の耐えられない気持ちを自主的に示した行動の一つである。
(えびなたろう)