きまぐれ発言

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ASEAN会議で中国の横暴を許すな

2012-07-10 11:05:13 | Weblog
ASEAN会議で中国の横暴を許すな      (012.07.10)

東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議がカンボジャの首都プノンペンで開かれ、南シナ海の紛争防止のため、法的拘束力を盛り込んだ規則として、早急に「行動規範」作りを確認する事で閉幕した。

中国は「行動規範」策定には一応同意はしているが、この会議に提出する骨子案が中国の意見も入れず作られた事から反発を示し、中国も加わって最初から作り直すことを強硬に主張し、ASEAN側で作られた骨子案の基では会議の進展は結局無く、最終的には9月以降に中国側との協議する事を確認しただけで、取り敢えず閉幕となったのである。

ASEAN側の提出案には、海洋ルールを定めた「国連海洋法条約の順守」が盛りこまれたもので、であるが、中国が特にこだわるのは、紛争解決の方法について一貫して当事国同士の間で交渉して解決しようという物で、「中国は2国間で」解決をと言い、ASEAN側は「ASEANの枠組のなかで」解決をと言うところである。

この違いに対する中国の狙いの目的は、2国間で中国と交渉を行えば、中国は持前の“ちから”(「武力」や「経済力」)を傘に脅して“言う事を聞かせる”事が出来ると言う事である。
中国の外交は今迄も武力(軍事兵力・経済力等々)を誇示した外交一点張りで、アジアの小国は2国間交渉では、ひとたまりもなく言う事を聞かされてしまう、今でもその大国の横暴が幅を利かし南シナ海での領有問題等々に顕著に表れている。

アメリカでも其のきらいはあるが、中国程ではない、従ってその力に対抗するためにもASEAN即ち、南アジア諸国連合の枠組みの中で交渉される方が、小国は歓迎する所である。特に中国はアメリカを極端に嫌っているのも其のためで、また、アメリカは其のためにも「アジア重視」を掲げて南シナ海への関与の姿勢を強めているのである。

ASAN連合はアジアの諸国にとっては重要な連合組織で、そこでの中国の横暴は絶対に許してはいけません。中国に取って目の上のタンコブは「アメリカ」と「日本です」それに次いで、「韓国」や「ミヤンマー」等々力を合わせて大国の横暴を許してはいけません。

アジアに於ける全ての紛争は、ASEANの枠組みの中で、平和的に解決する事が大切で、中国一国の横暴を許すと、全アジアが中国に支配される先例を作る事に成ります。
(えびなたろう)