きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

こう言えばあゝ言い、ああ言えばこう言う、

2012-07-18 11:31:13 | Weblog
こう言えばあゝ言い、ああ言えばこう言う、       (2012.07.18.)

一つの物事を眺める目線を変えれば、そのストーリーも変わる、ストーリが変われば、考え方も解釈も変わってくるものである。

我が国の財政事情も改善の為に、増税を主張する野田政権は、同じ与党内の反対勢力を抑えきれず造反分子を招いてしまい、離党者や除名処分等によって何とか乗り切った。
しかし、この様な状態では一国の政治を正常に運営する事が出来ず、只々混乱を招くだけである。
一つの政策を遣ろうとすれば、見る角度を変えて、多種多様な意見が百家争鳴をきたし、其の整理も出来ずに、言わせておくだけで、一向に纏まりが付かない。民主主義という物は多くの意見をただ言わせておくのは良いが言わせて置くだけでは、“烏合の衆の集まり”でしかない。リーダーと言うのは、それを一つに纏めて一つの方向に向かわせる行動が必要である。

7月の14,15の両日産経新聞社とFNNの合同世論調査で、野田内閣の支持率調査を行った。結果は29,1%に留まり相変わらず「危険水域」の20%から脱する事は出来ていない。
しかも、これに置き換わるべき野党側、第一党自民党の谷垣禎一総裁の支持率も全く上がらず。「日本の党首にふさわしいのは」の質問に、わずか0,8%と言う不人気ぶりである。
結局日本には現在“烏合の衆”を纏めて、一つの方向に導く「リーダー」がいないと言う事であるのだろうか。
日本は歴代総理にふさわしいと言われる人が次から次へと登場しその人たちが1年と持たずに変わってしまう状態は、小泉内閣以来6年で6人も総理が変わっている事がそれを物語っている。これは、将に異常な事態であって、日本にはリーダーが居ないのか、それとも、統治の機構が悪いのかが、問われてきている。

確かに、日本は総理大臣と言えども国家を代表するような権限を与えている様には見えない。国の行政に最も力を持ち口をはさむのは、官僚機構であり、民間では経団連の会長で、総理は其の意向に沿った政治をさせられている。そして国を動かす財務は中央が握っており、一般会計は財務省が、その5倍以上の金額を動かす特別会計は各省庁が握っている。国会はそのチェック機能を全く果たしていない状態だ。

橋下維新の会は、その点を指摘し、政治の機構を変える事を提唱している、「今の機構では誰がリーダーに成っても、何も出来ず、政・官・業の癒着構造は解体出来ない」改革するのは「人」では無く「統治機構そのもの」だと言っている。私も全く同感である。
来たる衆議院選挙では「機構改革」を唱える政党に是非一票を投じたいと思っている。
(えびなたろう)