きまぐれ発言

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小沢氏無罪で復権

2012-04-27 10:37:32 | Weblog
小沢氏無罪で復権        (012.04.27.)

陸山会の土地購入問題を巡り、政治資金規正法違反の問題で、検察審査会から強制起訴された民主党元代表の小沢一郎氏は、昨日の東京地裁の判決で、事件の一定関与を認めつつも無罪と言う判決が下った。

一般国民からは、小沢氏に対するグレーな疑惑は、限りなく黒に近いグレーな犯罪で、検察は法律上黒でなければ罰せられないと不起訴にして来たのである。

“グレー”は“黒”で無いからと、何等のペナルティーも受けずに過ごして来た事に国民は不満を残し政治とは、金に関わる疑惑が有っても、何も出来ない物と諦めて居たのである。
しかし、今回、国民の代表からなる検察審査会での審査で、2回の「起訴相当」の審査結果で、「強制起訴」になり、国民もその結果には、今迄と違った判決を期待していたのである。

小沢氏に対する政治と金に関する疑惑は、以前から問題になって居た政治家で、今回、検察審査会の「強制起訴」に対しては真っ向から反発姿勢を示し、素人が口を出す場ではないと主張し、逆提訴も辞さない構えであった。そして常に口にしていた事は、「政治は数だ、数は力であり、力は金である」と公言している。

従って、彼は若くして自民党の幹事長をつとめ、チャンスはあっても、首相にはならず、金権に関わる、幹事長職を常に狙い、国が行う公共事業にはその総元締めを遣って来たのである。

昨日の判決でも残念ながら結果は「無罪判決」であったが、僅かに判決文の中で「彼の供述は信頼できない」と言う一節がある。しかし今の日本の法律では有罪までには出来ないのかも知れない。

民主党内では、早速小沢派の輿石幹事長は小沢氏の党員資格停止を解除する姿勢を示したが、党内では、この判決を不服として「再提訴」する意見もあり、当分混乱が予想される。

しかし、検察審査会の「起訴相当」に対しては、民意を反映した一面もあるので、現状の法律を見直し、疑惑のある政治家には、「選挙権の停止」等の別のペナルティーを考えても良いのではないでしょうか。

政治資金に関する所は、国民の税金を使っての事であるから、当然厳しくチェックが必要で、それだけに、小沢氏の様な感覚で「政治と金」を操作している政治家は、もて遊ばれる国民に取っては、国賊に値する政治家であると言わざるを得ない。
(えびなたろう)