きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

妥協主義の内閣と兎も角反対の野党

2012-04-10 10:56:55 | Weblog
妥協主義の内閣と兎も角反対の野党      (012.04.10.)

今、日本の政治は、「何も出来ない閉塞状態に置かれている」と言っても良い状態にある。

戦後60年間自民党の一党独裁がつづき、その長期政権がマンネリ化を招き、新鮮さを失い、無駄使いと談合汚職にまみれ、多額の財政赤字を作ってしまい、更に国民の老後の資金である厚生年金にまで手を付け、政治の無作為化を招いてしまった事に至って、やっと国民も政権交代の必要性を感じて、09年に民主党に「経験交代」が行われたのである。

所が、民主党政権は、今まで政権を執ったことがない状態から、一挙に転がり込んだ政権に対して、急激な改革を行おうとしたが、革命でもない限り、従来の永い慣習を変えると言う事は難しく、それを短時間に行おうとして、最も協力を得なければならない官僚を、真正面から批判し、敵に回してしまった。また、其れに加えて今までの与党であった、自民・公明両党も、過去の反省を行うことなく、ただ、再び政権を奪取する事だけを考え、協力するどころか、足を引っ張り、嫌がらせの行動に走ったため、民主党も「鳩山」「菅」と二人の内閣は何もすることなく退任せざるを得なかったのである。

其れを見ていたから、3人目の「野田内閣は」今度は低姿勢で、自民・公明に気を遣い、許せることは何でも妥協し、改革どころか、再び官僚主導の政治に戻り、唯一財政再建の為にと「税と社会保障の一体改革」を掲げ、「これに政治生命を掛ける」と自民・公明に呼びかけたのである。
増税に付いては、先に自民党も10%アップを掲げていただけに、これには同意をえて、両党とも円滑に行くのかと思いきや、今朝の新聞では、これにも反対し、党首会談の申し入れにも応じない構えの様である。

同じ10%の増税を唱えながら、両党が反発して協調出来ないと言う事は、良くわからない事であるが、どうも自民党の主張は、「同じことを主張しても、民主党が遣るから反対だ!」と言っていて、兎も角も解散総選挙を行う事を望んでいる様である。
自民・公明に取っては、「政権交代」に至った事が、感情的な問題として残っている様で、最早、話し合いの問題ではなく感情問題で対立して居る様だ。

この閉塞的な状態は、世論調査にもみられ、民主党の支持率は最低になって居るが、だからと言って自民党も国民の支持を受けているわけでもありません。
従って現状、「妥協主義の内閣と、兎も角反対の野党」である限り、いくら時間が経っても、先の展開はありません。
だからと言って、衆議院の解散総選挙も、1票の格差が是正されて居ないから、憲法違反で出来ません。 国民不在の政局とは」此のことを言うのではないでしょうか。
(えびなたろう)