きまぐれ発言

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首相討論会は不発に

2012-04-12 10:25:13 | Weblog
首相討論会は不発に       (012.04.12.)

昨日(11日)国会で、野田民主・谷垣自由・山口公明・渡辺みんなの党と、党を代表して党首討論が行われた。
討論の中で、野田総理は「消費税増税法案」の成立に重大な決意で臨む事を強調し「トップ同士で胸襟を開いた話し合いをお願いする」と低姿勢で、懇願した。

其れに対し自民の谷垣氏は、終始解散の確約を要求してこれに応じず、野田総理が「谷垣総裁は『早く消費税増税法案を閣議決定してから土俵に上がってこい』と言ったのに、我々が土俵に上がったら、なんで『待った』をするんですか」とやり返した。これには谷垣氏も「まず国会で討議する事が先決、具体的な日程も示さず『待った』とは無礼千万」と激昂した。

野田総理の「増税法案」は政治生命を掛けてのことがから、党内小沢派の造反を考えると、法案を通すには、自民党の協力が欠かせないのだ。谷垣総裁も次期総裁任期を気にして、反発派の手前野田総理の誘いには安易に乗れない事情もあり、首相の弱点である「小沢派切り」に踏み切らない首相を攻撃、両者とも激しい論戦で平行線におわった。

公明党は、増税法案の中身について、修正を要求し、みんなの党の渡辺氏は自民党から5分間の質問時間を貰って、自民党を「民主党と同じ出来そこないの政党」と痛烈にひはんしたため、自民党から「今後は二度と呼ばない」と怒りを呼び、民主党からも「荒唐無稽なアジテーションだ」と突き放されていた。

全く次元の低い討論に終始し、本当に国情に思いを馳せた党首討論にはなって居ない。こんな状態では、国民不在の空白政治が延々と続くばかりである。
(えびなたろう)