きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

自民の審議拒否が無意味な国会の空転を招く

2012-04-21 10:59:33 | Weblog
自民の審議拒否が無意味な国会の空転を招く    (2012.04.21.)

20日の参議院本会議で、前田武志国土交通省と田中直紀防衛相の問責決議が可決され、野党から2人の辞任が要求されたが、野田総理は最重要課題に掲げている消費税増税法案等々の問題が先送りされる事を嫌って、当面要求を拒否した。これに対し自民党は対抗処置として、両閣僚が辞任するまで、衆参両院の全面的審議拒否を宣言した。

問責可決の両大臣は、両者とも確かに閣僚にふさわしい振る舞いとは思わないが、現状急がねばならない重要法案が山積しており、未だに大震災の復興庁も発足していない。更に最高裁から憲法違反を指摘されている、「一票の格差問題」も何ら進んでいない。

「審議」と言うのは、国の各種問題を、各党が夫々参画して国会で議論する事で、国会議員として最も重要な仕事であります。その審議を遣らないと言う事は、国会議員として職務を放棄する事と同じであります。国会の場で国の重要項目を、国民の代表として、堂々と、意見を披露し民主的なルールに乗せて、最善策を決める事であります。

「自民党の審議拒否」は政権与党を困らせる手段として、行おうとしているのだろうが、国民から見れば、決めねば成らない重要法案を遅らせ、責任のある政権与党を困らせる事にはなるが、国民に取っても非常に困ったことで、政治が前へ進まない事になる。「無意味な国会の空転は」国家に膨大な損害を与える事になるだけです。

問責決議には辞めさせるべき法的義務もなく、野田総理の執ろうとしている、処置も「当座は反省の上に立って、両閣僚とも職務を続けさせ、当面の重要問題を片づけて行きたい」と言う事であるから、むしろ積極的な審議に協力し、自民党は自民党として、堂々たる政策を述べる事を期待したいと思います。

「公明党とその辺に違いが出てきた」と言われていますが、公明党の方が公党の責任を持った大人の振る舞いの様に思います。
(えびなたろう)