きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

増税に賛成、反対の議論

2012-03-25 10:24:59 | Weblog
増税に賛成、反対の議論       (012.03.25.)

野田総理は政治生命を掛けて、消費税増税の法案を通しと言っている。野党はこれに反対し「景気の悪い時に増税とは増々悪くする」と言っている。本屋を眺めて見ても経済学者が二派に分かれて、「日本の財政を考えれば増税もやむなし派」と「デフレの時期に増税とは定石はずれだ派」の戦いになって居る。

野党である自民党も10%の増税を提案していたが、反対する真の目的は今の内閣を潰して解散総選挙に持ち込むことが、本当の狙いであり、公明党は自民党の路線に従う政党であるから訳も分からず反対している。また党内でも小沢派は、選挙での損得しか考えない集団であるから、選挙民が嫌う増税問題には鼻から反対を表明し党の総裁が「政治生命を掛けても遣りたい」と言っていても、堂々と反対している。

今の日本の政界は各政党とも、党利党略ばかりが先行していて、言っている事は口先ばかりで、腹の中とは全くちがっている事でも平気で行おうとしている。

一般国民は、無論税金が上がる事に難色を示すのは当たり前ではあるが、今日本の置かれている財政の危機的状態では、増税もある程度已むを得ないと言うデーターが世論調査で示されている。従って、増税するのであれば、現状の無駄をはぶき、特に、国会議員や官僚の給料等々、身を削る事を行ったうえで、遣ってもらいたいと思っているのである。

所が、今の増税は「賛成」「反対」の議論に中に“身を削る政策”は、二の次に置かれ、国会議員の「〇増5減」と「80の定員削減」には野党が反対している。政府が遣ろうとしている「増税法案」には身を削る事が盛り込まれている。
「反対派」の反対は、身を削る事に反対であるから、「景気の悪い時に増税に、反対だ!」とあたかも、もっともらしい経済理論を掲げて反対しているのである。

私は、身を削る政策をもっと表の議論の俎上に上げ、其の上で、「増税はするべきである」と思います。
悪戯に野党と妥協し、身を削る政策をせずに増税だけが行われる様では、それこそ最悪であり、野田総理の政治生命を掛けて遣る増税は、身を削る政策の断行が伴ってこそ賛成するので、此の点を国民の前に、明確にしないと、国民は解らないで居るのではないでしょうか。

「国会議員の定員改正」「歳費の削減」「官僚報酬の削減」「官民格差の解消」等々の議論を遣る事が必要です。次期衆議院選挙の公約にもこれを挙げれば、再び、全国民の支持率は上昇するものと思います。
(えびなたろう)