きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

消費税増税で党首討論

2012-03-01 10:57:04 | Weblog
消費税増税で党首討論        (012.03.01.)

民主党と自民党の党首討論が久しぶりに昨日、衆議院国会内で行われた。問題は消費税の増税を巡る応酬で、増税による一部財源の使われ方に、野田首相は交付国債の償還に充てる事を言い、自民党の谷垣総裁は、それは「粉飾的」だと反対した。
それに対して、野田総理は谷垣総裁に逆質問の形で、「赤字国債の償還財源は自民党も消費税を当てると言われているが、その通りか」の質問に谷垣氏も「その通りだ」と答えたので首相は「良い答弁をいただいた」と歓迎し、それなら消費税増税に向けて共闘出来るではないかと協力を要請した。

谷垣総裁は、それでも、民主党内の党内不一致を問題にし、「小沢さんは倒閣も示唆している。説得できるのか」と述べ「党内をキチット掌握されて、方向性を定められるのを固唾をのんで見守っている」と小沢氏との決別を問う形の発言に終始した。

これに対し、野田総理は、民主党内の事は、民主的に運営する事を強調、例え51対49であっても決めたら、しかりと野党と協議する。皆さんもぜひそうして頂きたい」と野党協議を呼びかけている。谷垣総裁は、これに対しても、衆議院の早期解散を改めて要求し「解散すれば、協力する」と返答している。

自民党の谷垣氏の思惑は、民主党内の不和を当て込んで、小沢派が民主党から割れる事を想定し一部が自民党への取り込みを狙っているのではないかと思われる。

それにしても、今回の増税は、避けて通れない問題ではあるが、其のためにも、事前に行う、身を削る行動が必要だ、此の点に付いて、野田総理は議員の「0増5減」と議員歳費の削減と公務員給与削減を出しているが、野党がなかなか乗ってこない事の方が問題である。

「あゝ言えば、こう言う」で、何とか足を引っ張ろうとしている、野党側の魂胆が真に不自然に見える。決して与党も満足とは言えないが、今は国難の時期で、協力すべき時は、協力する事が国民としての務めではないでしょうか。
他人を、陥れる事で、自分か浮上する事を望む卑しい心根は、排除される事を国民はみんな良く知っている時代になって来ているのだ。
(えびなたろう)