きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

アジア地域での「ロシアと日本」

2012-03-04 11:49:06 | Weblog
アジア地域での「ロシアと日本」      (012.03.04.)

今日3月4日は、ロシアの大統領選挙である。1期4年の任期を終了したメドベージェフ大統領は、昨年、プーチンとの話し合いで、プーチンから得た、大統領の席を再び「プーチンに返す」という裏取引が出来たのか、今回の選挙に、メドベージェフは立候補せず、プーチンの独占体制にした。

ロシア憲法にも大統領の3期目は禁止されている事にプーチンも2期8年やって、3期目を自分の意を汲むメドベージェフに1期だけやらせ、再び大統領に変へり咲くと言う計算である。しかも08年のメドネージェフ時代に、任期を4年から6年に憲法改正して、今期望んだのであるから、当選すれば更に12年、過去の大統領と首相の期間を加えれば24年間、ロシアと言う国に君臨する事になる。

アメリカの2代目の大統領、ジョージ・ワシントンは国民から3代目も嘱望されたが、「権力は腐敗する、専制的権力は徹底的に腐敗する」と言う明言を残して、退任した。其の事からロシアに於いても3期目は憲法で禁止されているが、今回のプーチンの遣り方は、憲法に違反はしていないが、憲法の精神を踏みにじった行為であるともいえる。
ロシア国内では反対派も盛んにデモを起こしているが、下馬評ではプーチンの当選は間違いない所の様である。それでも、昔のロシアから見れば、反対派のデモが盛んに行われているだけ、ロシアも変わったものだと思っている。

しかし、プーチンが掲げる政策の中で、「日本との関係を正常化させたい」と言いて居る様だ、此の点は、日本としては歓迎する所である。特に北方領土の問題は戦後60以上年を経た今日、未だに解決していない、メドベージェフ時代には大統領が国後・択捉へ赴き、実効支配を強調している、従って、今は最悪の状態である。プーチンは昔からの日ロ関係を良く知っており、柔道の愛好家である。今回日本との関係には意欲的な関係改善を提唱している。
私は非常に良いチャンスで、正常化する事に寄って、領土問題だけではなく、アジアに於ける日本国の地位的問題は、相当に上昇するのではないかと思われます。
現在は、中国が一国独占の姿勢が協調され、アメリカが居るから、多少中国も遠慮しているが、これに日本が、ロシアとの協調関係にあれば、日本の発言力も強くなり、尖閣諸島事件の様に舐められた、事では終わって居ないと思います。対北朝鮮にも舐められているのです。

日本がロシアとの経済協力協定でも組めば、アジアに於ける各国のバランス上からも中国の横暴は今の様な状態にはならない物と思います。其れにはプーチンに変わった、ロシアとは良く話し合って、正常化する事が、ロシアに執っても中国の暴挙を許しておけないプーチンの思惑に沿う事になるのではないかと思います。
(えびなたろう)