きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

TPP問題はまだ情報不足だ

2011-10-26 10:22:37 | Weblog
TPP問題はまだ情報不足だ       (2011.10.26.)

TPP問題に付いて国内が2分する程の大問題になっている。その理由はTPPの内容に付いてまだ明確になって居ない事が解った。

国民一般の受け止め方は、なるべく規制や、関税の無い取引が正常であると思うから、其れに近づける事には反対する理由がないと思っていたが、細部を精査すると、まだ解らない、決めても居ない等々が噴出し発起人として言い出した9か国が自国なりの条件の中で言い出した事だけに、その他の問題に付いては、全く議論されて居ない事がわかりこの段階で参加するか、参加しないかを決めかねると言う事である。

確かに判断しかねる情報の不足の多い事に、「TPPを慎重に考える会」の存在が、活発になってきた。

日本は、単に農政だけを見ても、高齢化問題・耕作放棄土地問題・輸入米の高額関税問題等々、TPPには関係なくとも改善を必要としている、特異問題が多く、これがTPP加入問題と重なり、この際改善する事に賛成する意向の強い事に、参加する意向が強かったが、単に農政だけの問題ではなく、医療関係に於いても、国民皆保険制度問題に関しては、アメリカにはこの制度が無く日本にはこの制度があってどんな弱者でも人間として公平な医療が受けられる、世界に誇れる制度が存在している。

これ等の制度については、TPP内でまだ充分な論議もしていない事が、判断を決めかねている事に繋がっている。前原大臣は「参加してからでも国益に反する事があれば、再び脱退もありうる」と発言しているが、なぜそんなに急ぐのかと言う疑問も出てくる。

各国の国民に対するサービス条件が異なり、全てが市場原理主義で決められない所が、参加を決め兼ねている所である。

結局は、各国の条件によって、参加の判断が決められる程の情報が揃っていないと言う事である。これでは、解らぬところは憶測で判断する事は、最も危険なところで、単にアメリカの意向だけに沿うわけには行かないのも当たり前の事である。

慎重に考えて判断する事には賛成であるが、其れによって、当面遣らねばならない事を遣らないで、先延ばしする事には、大反対である。
(えびなたろう)