きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

独裁者の末路!

2011-10-22 11:33:19 | Weblog
独裁者の末路!       (2011.10.22.)

リビアの独裁者「カダフィー大佐」が反カダフィー派の「国民評議会」部隊の攻撃により最後に追い詰められたリビアの北中部シルトでの抵抗戦に敗れ、拘束されたが反カダフィー派の兵士に銃で撃たれて死亡したと言う。
ロイター通信によるとシルト陥落の直後大佐が小さなトンネルに逃れた所を拘束され、その後兵士に銃殺されたと報じている。

カダフィー大佐は1942年シルトで遊牧民の子として生まれ、陸軍士官学校を卒業している。1969年王政であったリビアの無血革命を行い、国王を追放して革命指導評議会議長に就任し、国名を、「大リビア・アラブ社会主義人民ジャマヒリア国」と改称した。

リビアには石油資源が豊富で、国内よりも国際市場から豊富な資金が流れ込み、カダフィー大佐はその資金の上に乗っかり権力を欲しいままにした事が、遂には国民を苦しめ、所謂、独裁者として、独裁者の悪の象徴的存在として、中東地域にに君臨していた。

革命当初は、王政の苦しみから解放されて、国民から大変な支持を受けていたが、権力が集中するに従って、自己中心的になり国民を顧みない政治が、今度は民衆を苦しめ中東各地で起こった民衆の動乱に触発されて、リビアもまた、独裁政権からの解放の蜂起となったのである。

カダフィー政権に変わって、今度は「国民評議会」が国の運営に当たるが、今までが、憲法も無ければ、民主的な運営組織も無い状態であったので、はたして上手くやって行けるかが問題である。

今回の革命にもNATO軍の支援が有ったればこそ、出来た事であるから、今後も多分にNATOの支援に頼らねばならないと思うが、国際社会からは、世界屈指の石油資源国で有るから、各国ら色んな触手が伸びている。

欧州各国は無論、アメリカ・ロシア・中国等々、日本に於いても石油資源は、輸入大国で有るだけに、決して黙っている立場ではありません。

其のためには、リビア国民が、早く民主義国家として、自立した国の体制が取れる事が大切で、其のために日本が出来る貢献をすることが必要であると思います。

カダフィー無き中東の国々は、今までの独裁体制から解放された国が多く、各国自身のインフラ体制が、必要で、この辺に付いての貢献は日本の得意とする所であると思います。
その期待に、沿えるよう、日本の外交に大いに期待したいと思います。
(えびなたろう)