きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

パンドラの箱とは

2011-10-14 11:47:27 | Weblog
パンドラの箱とは        (2011.10.14.)

福島原発の事故とは、人間が開けてはならないパンドラの箱を開けてしまったのではないでしょうか。
原子力の専門家は、“プルトニュウム239”と言う物質が今、この自然界に存在しない事に、「地球誕生の時期には存在しており、猛毒の有害放射能を発生していたが、それが半減期、半減期、を重ねて、45億年が経過して、今日放射能を出さない“ウラン235”になったのだ」と言われている。そして安定物質になった、ウラン235の存在を認めている。

しかし、これに人間が高速で、中性子をぶつける事に寄り、再び不安定な物質“プルトニュウム239”を作る事に成功している。そしてこの不安定なプルトニュウムを燃やす事で人間業では考えられない膨大なエネルギーを発散する、それを発電に利用しようとするのが原子力発電である。しかし、此の過程で、絶対に「メルトダウン」と言う炉心溶融を起こしてはならない、と言うパンドラの箱を渡されたのである。

しかし、福島原発は、「メルトダウン」と言うパンドラの箱を開けてしまったのである。其のために発散する放射能汚染は、近隣の大地を汚染し、大気を汚染し、海水を汚染し、留まる所を知らない状態である。

ギリシャ神話によるパンドラの箱は、予見の神であったプロメテウスがあらゆる災厄を箱の中に閉じ込めて、弟のエピメテウスに預け「絶対に開けてはならない」事を伝えたのである。
しかし、その妻であったパンドラが好奇心に駆られ、開けることを懇願し、エピメテウスも遂に懇願に負けて、開けてしまったのである。
其れによって、世界中は苦難に満ちた世界になったと言われている。
将に、日本に於ける原子力災害の様相をそのまま呈していると言っても過言ではないでしょうか。

しかし、このパンドラの箱には、プロメテウスが災いばかりではなく、箱の一番底に「希望」が一つ入っていたと言われている。

エピメテウスがあわてて、パンドラの箱を閉めようとしたとき、「わたしも、外へ出してください・・・」と叫んだ者がいて、「お前は誰だ!・・・」と聞いたとき、「私は、希望です」と言う声が返ってきたと言われています。

パンドラの箱には、なぜ「希望」が入って居たのでしょう。?????

「希望」は「未来を知る災い」として、災い転じて福となすと言う希望があり。
「希望こそが最大の災いだ!」と、希望があるからこそ迷惑な無謀なことでも挑戦してしまうと言う解釈もある。
(えびなたろう)