きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

ロシア大統領の交代

2011-09-25 12:09:19 | Weblog
ロシア大統領の交代        (2011.09.25.)

「統一ロシア」の党大会でプーチン首相が再び大統領に返り咲くことが決まった様である。演説の中で、プーチン氏はメドベージェフ大統領と数年前から話し合い、合意していた既定路線である事を明らかにし、国民の関心を引き付けるために、党大会での公表と言う事にしたのだと述べている。
それまでは来年度に向けてプーチン首相と、メドベージェフ大統領との選挙がどうなるのかが解らず、其れによってはロシアの進むべき方向性がどうなるかが世界の話題になって居た。

しかし、今回の党大会で、プーチン氏の国家主導権の維持は依然としてプーチン氏が掌握している事が明確になり、メドベージェフ大統領が憲法改正して大統領任期を4年から6年にしたのも既にプーチン氏復帰に備えた措置であったとの見方も出来るのである。

メドベージェフ大統領は欧州に於いては、NATOに対し理解を示し、西側諸国からは好感を持たれていたが。アジアに於いては、まだ理解力が不足しているのか、プーチン氏から見れば、戦略的不満もある様だ。
アジアに於いては、今や中国がロシアにとって最も脅威を感じる国になって来ており、それに対抗するためには日本との関係を重視する事をプーチン氏は必要に感じている。

しかるに、メドベージェフ大統領は、日本との関係を良く理解しておらず、北方領土問題をご破算にしてしまったこと。また、天然ガスパイプラインに付いても、韓国や北朝鮮に送ることを方針にしている、プーチン氏は天然ガスパイプラインの目的は、主として、対日輸出が目的で、アジアに於ける日本の経済力を重視しているのである。
先日、北朝鮮の金総書記の訪露で、モスクワまで訪問させなかったのもプーチン氏の公式訪問の形を取らせなかったためだと言われている。

プーチン氏は日本の柔道も好んでおられると言う事だが、決して親日家ではありません。外交と言うビジネスに於いては厳しい物を持っておられるが、それだけに話し合いが出来る人物であると言われている。

プーチン氏が来年大統領になれば、再び日本との外交問題も浮上する事と思うが、それだけに、今度こそ、お互いがお互いを良く理解し合って、北方領土問題をかた付け新潟とウラジオストックを両国の経済的窓口にし、両国の発展の為に交流を深めることが重要である。

其の事が、アジアに於ける、ASEAN諸国に対する日本が示せる経済的バランスの一角を担えることになるのである。
野田総理の外交も、対米関係だけでなく、日本でなければ出来ない外交を世界の国々が期待していることを、忘れてはいけないと思う。
(えびなたろう)