きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

政策決定に党が事前承認形式に

2011-09-01 11:07:57 | Weblog
政策決定に党が事前承認形式に         (2011.09.01.)

野田新首相は民主党の両院議員総会で「政府が政策決定する前に原則として政調会長の了承を得る事」と言う事を表明した。この辺の組織の在り方は、自民党が政府の法案を事前に政調部会が承認する形式を取っていたが、民主党はそれによって、政策決定前に部会が承認する形は「族議員を生む温床になる」と言う事で嫌い。政調部門に付いては、政策決定から、少し距離を置くシステムを取っていた。

結果的には、政府主導の意向が強く出るため柔軟な修正対策が取れず、与党議員でありながら、政策にタッチしない議員も多くなるため、不満の元になっていた。

野田氏はその点を修正し、今後は野党との調整頻度が多くなることを想定し政調部会の強化を図り、与野党話し合いにも柔軟な対応が出来ることを考えて、また政調会長にも前原氏を充てるなど強化する姿勢を示している。

また、野田氏が務めていた財務省の後任にも岡田前幹事長を充てる案を検討していると言う岡田氏自身も財政規律重視の姿勢は野田氏と同じ姿勢であり、後は官房長官に誰を起用するかが決まっていない。

何れにせよ、野田カラーは協調姿勢を重視した形で、兎も角着実に遣るべきことを進める姿勢である。
彼の、温厚だけれども、意思を通す強さは、どの程度発揮されるかはまだわからないが、最初から、「あれが悪い!、これが悪い!、」と言うのはしばらく控えめにして、彼なりの進める姿勢を見守ろうではないでしょうか。

早速アメリカ側からもオバマ大統領との話し合いの姿勢が求められている。話し合いを実らせて行くと言う事は、決裂する事よりも難しいと言われています。

その点から見れば、今までの歴代首相は意を通す事ばかりに走り、決裂を繰り返している。だから何一つ成功例は有りません、他国からの遅れはそれを如実に物語っています。
今は、ただ野田新首相の健闘に期待したいところである。
(えびなたろう)