きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「脱原発」6万人集会

2011-09-20 10:18:04 | Weblog
「脱原発」6万人集会        (2011.09.20.)

福島第1原発の事故を受け脱原発を訴える「さようなら原発5万人集会」が東京の明治公園で開かれた。会の呼びかけ人の一人である作家の大江健三郎氏は「原子力エネルギーは必ず荒廃と犠牲を伴う」と語り参加者と共に気勢を挙げた。
参加者も5万人の予定が6万人参加と言う事で、国民の関心の深さが窺われる。

毎日新聞が2日~4日に行った面接方式の世論調査で、今回の震災に対する政府の対応にたいして、「改める必要が」“ある”と答えた人が85%に達し、“ない”と答えた13%を大きく上回った。その原因は、震災対応への遅れがあげられ、「ねじれ国会」による野党協議の遅れや国政の機能不全等々による国民の不信感が挙げられている。

「政権交代」を掲げて民主党政権に代わったものの、其のやり方が、早急だった事は、それだけ抵抗も多く、僅か1年で、鳩山・菅と夫々交代を余儀なくされた、そして野党に下った自民・公明も、なぜ政権交代になったかの反省の無いまま、再び政権奪回にエネルギーを使い、兎も角現政権に反対と言う態度を取ったため、「ねじれ国会」の影響がそのまま機能不全に影響し、民意と離れた政局の混乱を招いた。

今回の世論調査の傾向は、与野党夫々に、過去の反省に立って、反発ではなくお互いが協調の姿勢に立って、国難をのり越える努力が必要であると世論調査は物語っている。

そして、大きな視点に立って、その方向性を纏める、リーダーを国民は要求しているのである。纏めると言う事は、一つの方向性に対して、妥協すると言う事である。「脱原発」も一つの方向性を示す物で、一挙に遣る事には、その副作用の大きさを考えると、社会的混乱を招くので、徐々に実施に向かう事が必要であると、大半の人が望んでいる。まことに当然の事であり、後は、方向に向かって、出来るだけ早く、事態を進めるべく、原子力に代わるエネルギー対策等を取る事が必要である。

其のために、今までの原子力行政の改革、今までの東電の在り方改革、等々が生じてくるが、それに対し、過去の利権に関わったり偏ったり、する改革ではいけません、其のためには自民・公明両党は、原子力推進を国策としてやってきた、過去のやり方に徹底した反省を行いその上に立って、新しい改革が行える様、現政権に協力する態度が必要ではないでしょうか。

世論調査でも、「ねじれ国会」に対して、参議院の改革は望んでいません、それは“ねじれ”を利用して政権の足を引っ張る道具としてではなく、むしろ話し合いを深め協調す事に国民は期待を掛けているのである。
(えびなたろう)