きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

鼻から協力姿勢の無い野党

2011-09-14 09:37:08 | Weblog
鼻から協力姿勢の無い野党        (2011.09.14.)

昨日、野田新内閣の施政方針演説が行われた。演説の趣旨は、国内的には震災からの復旧・復興を最優先にした対策を強調、国際的には「国家の信用」を取り戻すために「希望と誇りある日本を再生する」事を強調している。

そして、夫々付随した個々の政策に付いて、政治家と官僚が一体で課題に取り組む姿勢を示し、事務次官会議の事実上の復活をのべ政官関係の立て直しが急務である事も表明している。

ドジョウ内閣と言われる泥臭く実直な性格の野田氏らしい行政運営がいままで遣ってきた鳩山・菅内閣とちがい粘り強さが、日本の窮極を救う事が出来るかが期待される所であるが、そのしょっぱなから野党側から色んな批判の声を聴く、今回の内閣変換は震災を含めて今まで与党としてやってきた自民公明党にも責任の一端は有ることを自覚し、少しは前向きな姿勢で協調の意思を示すべきではないでしょうか。

「菅おろし」の時には、菅さんの場当たり的な対応に反旗を示し、法案の審議にも応じない事から辞任に追い込み、いたずらに震災復興のスピードを遅らせ、兎も角菅総理の退陣を迫った。そして、その結果、野田政権が出来たのであるが、まだ新政権が軌道に乗らない前から、もうすでに批判が飛び出し抵抗する姿勢を示している事は、彼らにこの国難を救う意思は全くないのであろうか。

人事の問題、マニフェストの問題、等々、個々に挙げれば山ほど遣らねばならない事柄はあるが、優先順位からみて、大きな問題から、一つ一つ片付けて前進する事が必要で、野党はそれを後押しする事が必要である。しかるにブレーキの働きしか出来ない様では、野党の存在価値は有りません。特に自民・公明は前政権与党の経験政党で、経験の無い他の政党と責任の度合いが違います。
野田総理も、「オールジャパーン」で、「正心誠意」でやりましょうと呼びかけている。

与党を経験した政党であれば、もっと幅の広い視野と高い見地から現政権の後押しをしてやる姿勢が必要で、これこそ全国民から熱烈な支持が得られるものと思います。自民党にはそれを期待している支持者が多いのが特徴で、木端政党と同じように、取るに足りない細かい事に難癖を付けている、情けない政党では、政権挽回は当分望めないのではないでしょうか。
(えびなたろう)