きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

菅総理の所信表明

2010-06-12 11:22:39 | Weblog
菅総理の所信表明         (010.06.12)

菅総理の演説の骨子は行政の改革を進める事による今までの閉塞感を打破し、「強い経済」・「強い財政」・「強い社会保障」の実現を強調された。
国の抱える財政赤字は今年末で973兆円と早晩1000兆円に迫る大変な危機的状態である。

国民が抱える閉塞間の原点は、将に財政赤字の累積が年々上昇し、未来ある若い人たちに、ただ付けを回している現状は、閉塞感に国民の元気が奪われる最大の原因に成っている。

菅総理は、其の為に今後は、政治政策に「展望が開けるビジョン」を順次提案し国民に理解と協力をお願いすると言っている。そして今まで、改革が進まなかったのは、日本の政治にリーダーシップの欠如を上げ、「個々の団体や個別地域の利益を代表する政治はあっても、国全体の将来を考え、改革を進める大きな政治的リーダーシップが欠如していたからだ」と述べています。

確かに其の通りで、国を代表する首相が、周りの人たちの操り人形化し、毎年1年交替で首相が代わり、菅さんで5人目であることも、いまや、世界のわらわれものになっている。そして、どの首相も日本の将来を示すビジョンが国民に示されて来なかった事も其の通りである。

大臣は、次官や官僚に操られ、首相は族議員や党の幹事長に操られ、税金で集めた財源は、一部の利益に偏った使われ方を許し、無駄が多く非効率な使われ方が、何のチェック機関を経ずして過ごされてきた事が、今日の大赤字を作って来たのである。

次々かわる首相は、歴代政治家の血筋を引き継ぐ世襲議員で占められ、庶民の気持ちが全く「知らない」「わからない」人ばかりで、民主党に変わり「いざ!政権交代か・・・」と思いきや、鳩山さんは毎月1500万円も貰っていて、「知らなかった」と言う御仁である、そして、影では、小沢幹事長に操られていた事には、国民は騙されたと言う思いに打ち砕かれたのである。

今回の菅総理は、先ずは一般庶民出身の総理で、今まで国民が騙されてきた“思い”を、身をもって感じて来た総理であるから、初心表明演説の終わりのところでハッキリと表明されている。

野党に下った自民党は政権与党を半世紀も経験した政党とは思えない、詰まらない“小事”を、取り上げて、菅内閣の妨害に血眼になっている。国難のこの時期に何を考えて居るのであろうか。

与野党の論戦は、「国の発展の為」に、「国を良くする為」と言う共通の目標がある筈で、其の手法についての政策論争は大いに遣るべきだが、詰まらぬ“小事”にこだわって、悪戯に時間と金の無駄使いを遣っているようでは、自民党と言う政党は国民から益々離れて行くのではないでしょうか。
(えびなたろう)