きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「最小不幸社会」を目指す菅総理

2010-06-06 11:38:50 | Weblog
「最小不幸社会」を目指す菅総理         (010.06.06)

毎日新聞の世論調査で、菅新総理に交代したと言うだけで支持率は63%にまで上がった。そしてあれほど民主党に期待された「政権改革」の姿が消えうせ、国民をガッカリさせたのは小沢幹事長の政治姿勢であったことが、ハッキリしたと言う事である。

世論調査の数値を見ると。小沢氏の辞任に対して、評価すると答えた人は81%に上り、しかも遅すぎたと答えた人が82%に達している。確かに「政権改革」や「政権交代」と謳いながら小沢氏は、終始選挙のことばかりに力を注ぎ、この国の危機的状態をどの様にして改革してゆくのかの考えは全く示されなく、旧態依然とした「政治と金」の結びつきを容認し、候補者選びも、単なる人気本位のタレントや芸能人をかき集めると言った遣り方で、新しい国作りに燃えている若き有能な党員を敬遠し、其の行動に反対すると言う、所謂党内の引っ掻き回しを遣っていた事に国民は明らかに“no”を突きつけたのである。

歴代首相を見ても、1年毎に政権を投げ出している国は日本だけで、いかに政治に「理念」も「哲学」も無い、口先だけの夢や、理想を掲げただけで、それに国民は騙されていたのである。
歴代首相は皆、“おぼっちゃま”育ちで、庶民の気持ちの解らない人ばかりであったことが、この様な経済危機的な国の建て直しに、どうする事も出来なかったのである。そして、財政が逼迫すれば税金を上げる事しか考えないのが自民党政権であった。
それでも、民主党になれば、先ず無駄をなくす事を言い出した、しかし、小沢流の遣り方は、金のばら撒きと言った今までと全く変わらない、そして鳩山総理は、小沢の単なる「操り人形」に過ぎなかったのも、“おぼっちゃま”育ちで、毎月1500万円のお金を貰っていても知らなかったと言う庶民感覚の全く解らない人であったという事である。

今回選出された菅総理は、先のBlogでも紹介したが日本に初めて「婦人参政権を」主張した歴史に残る政治家「市川房枝女史」の薫陶を受けた人で、一般庶民出身の政治家である。彼の政治哲学の中に「最小不幸社会の実現」と言う考えがある。其の一部を紹介します。

<私は、政治の目標は「最小不幸社会の実現」と考えております。国民の中には、「不幸」に遭遇している人がいます。そして、人々の不幸になる原因はさまざまです。その原因を政治の力、つまり「権力」で取り除けるものは出来るだけ取り除き、不幸を最小化すること、其れが政治の目標だと思います。
なぜ、「最大幸福」と言わないで「最小幸福」というかと言えば、病気や貧困といった不幸の原因は、相当程度政治の力で除く事は出来ますが、「幸福」のかなりの部分は、恋愛や美意識と言った政治と言う権力が関与すべきでない分野の問題と考えるからです。一部の人が無理に「幸福」を押し付けようとして権力を使うと、そこには一種の強制や独裁が生まれます。政治権力は人の生死おも左右する強制力を伴うものだけに、その行使は人々の「不幸」の原因を最小化することを目標とすべきであり、美意識のような個人的趣向に属する「価値」の実現を目標とすべきでないと言うのが私の政治に対する基本的哲学です>。(以下省略)

と述べています。この考え方が、厚生大臣時代の薬害エイズ問題の解決に大きな功績を残した実績である。 今後の活躍に期待したいと思います。
(えびなたろう)