きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

小沢氏の巻き返しに対抗出来るか。

2010-06-05 11:18:05 | Weblog
小沢氏の巻き返しに対抗出来るか。         (010.06.05)

鳩山首相の退任と同時に小沢氏の幹事長辞任を迫った事によって、「脱小沢」で、民主党のイメージを取り戻す事が出来るかと、思っていたが、昨日盛岡市で行われた参議院選総決起大会に小沢氏が乗り込み「参議院選に勝利し、政権を安定させる事で初めて本当の改革が実行できる。私は其の時、先頭に立ってがんばってゆきたい」と復権する事に意欲を示した。

今回の代表選挙が急であった事と、「政治と金」の問題も有って、小沢派には不利に働き樽床候補を立てたがそれでも、129票をとった事は、再び9月にある民主党の総会では、選挙の遣り方次第で、巻き返す事が出来るとの予想に自信を深め、今回の代表選挙は暫定政権の選挙で、9月の本番選挙では必ず巻き返せるとの思いがあるようである。

「本格政権」を目指している菅氏にしてみれば、鳩山政権で、失脚した小沢幹事長にはこの際「大人しくしていて欲しい」と述べていたが、どうして!どうして!、小沢氏の狙いは、引っ込むどころか、9月までに小沢グループの態勢建て直しを狙っている。

菅政権の人事予想で、幹事長候補に「枝野幸男」氏が挙がった事に早速反発があり、高嶋良充参議院幹事長は記者団の対し、「露骨な論功行賞や身内だけを集めた人事をすれば由々しき事態だ」と強くけん制し、小沢氏は「菅おろし」と取れる発言をしている。

今回の代表選挙は、「本格政権」として取り組んでいる菅氏と、「暫定政権」にとどめようとする小沢氏の駆け引きはたちまち激しさを増している。

国民はやっとクリーンなイメージに戻した民主党に本当の「政権改革」を望んでいるのに小沢グループは、国のことより、自分たちのグーループの利権勢力の拡大を考え、ここへ来てまたも、「菅おろし」を遣ろうとしている。

菅さんは“政治の師”を市川房枝女史に学んだと言う立派な政治家だが、小沢さんは自民党時代若くして幹事長に成ったという人材だが、“政治の師”は金丸さんに教えられたのか「政治の裏街道」には常人以上に精通している。

「政治と金」の問題でグレーな疑惑は“黒”では無く“潔白”だと解釈するあたりが、旧自民党政権がやってきた事で、国民の最も嫌うところである。検察審査会でも「起訴相当」の結論が出たのも“潔白”ではないからであって、先ずは、国民に対しての説明責任を果たすべき人であるが、全く無視している。

新政権を担当する、菅総理は、絶対に幹事長を「枝野幸男」氏にするべきで、ここで小沢グループの反発にくじけるようでは民主党の将来はありません。
(えびなたろう)