きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

国民生活の空気がわかるタレンント首長

2009-06-26 12:35:16 | Weblog
国民生活の空気がわかるタレンント首長       (009.06.26.)

地方自治体の首長が中央官僚の横暴で、昔ながらの中央集権思想の上にいまだに直轄事業の地方負担金だと称して、わけの解からない請求書を出して、支払わしていた事が、大阪府の橋下知事が、「ボッタクリバーの支払いに等しい」と反対したことは、国民から大きな喝采を浴びました、と言うのも、今までの各県首長は、知ってかしらずか支払っていたのである。

昔は中央から、各県に知事が配属され、今のような県民の投票で選任される制度ではなかったので、中央のおっしゃるままに、行うことが、知事の仕事であった。

其れが、選挙制度になった頭書も、知事と言う仕事は中央官庁の経験者でないと勤まらない、中央に楯突く人は、予算も補助金も配分してくれないと言われてきた。
従って、民間から知事になる人は少なく、中央官庁に気脈の通じる人しかやってこれ無かったのである。

世界の先進国の中で、いまだに中央集権的な政治をやっているのは、日本だけで、形は県民の自主投票で知事を選ぶ形式になってはいるが、知事の仕事をやる段階で、権限と財源の部分を完全に中央に押さえられている現状では何も出来ない事が解かったのである。

此処へ来て県の知事に名の通ったタレントが首長になり良い仕事をやっていると言うことは、「タレント」と言う民衆と接触した仕事の上に成り立つ職業柄、民衆の心を掴み民衆の目線でのニーズをよく体得している事、また実行に対して、今までの型に嵌らない独創的な発想を持っている。この点が、最も重要な要素であって、政治家に最も必要な要素と重なるところが在るからである。

自民党が支持率を落とし、国民からの歓迎も受けられないのは、国民の心を掴むことが出来ず、新しい改革の発想(アイデア)が無いからで、彼らの最も必要な要素は、いかに法律の解釈を自分に都合良く解釈できるか、そして資金集めが出来るか、官僚に取り入って利権の一端を物にし、金と利権による、力を鼓舞して有権者の人気を集めるだけの「示談屋」に成り下がっているからである。

最初は、その様な政治家が理想像では無かったと思うが、長らくやっている内に政権与党という利益・権益が、マンネリ化し、堕落してきて、ことの善悪も麻痺してしまい、「税金の無駄」と言う感覚は与党議員の中にはまったく芽生える事はありません。

世襲制が良いの、悪いの、と議論しているが、世襲そのものより、本人の生い立ちの中で、一般民衆の心が掴める人間であるのか、人間生活の苦労が体得されて居る人間であるかが、政治家に問われる大きな要素であります。

その様な要素が備わっておれば、経済不況で、生活苦にあえいでいる国民を横目に銀座のクラブで毎晩食事をする総理の心境には成らないでしょう。
(えびなたろう)