きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

イランの大統領選挙と今後の行方

2009-06-14 10:02:22 | Weblog
イランの大統領選挙と今後の行方        (009.06.14.)

イランの大統領選挙は、現職のアフマディネジャド大統領が当選した。当初は親米よりのムサビ元首相が相当に追い上げる予想をしていたが、結果はアフマディネジャド氏の圧倒的な勝利だった。

今後はオバマ大統領もアフマディネジャド氏との話し合いで中東平和を実現して行かねばならない事になる。

イランは今まで、アメリカのブッシュ政権から、悪の枢軸呼ばわりされていて、極端な敵外的感情で接していたから、イランの方も同じぐらいアメリカを憎んで居たことは当然の事で、イラン国民もその為にアフマディネジャド氏を大統領に選んできたのである。

ムサビ氏は親米的だと言われてもイラン国民は平和を望む事には変わらないが、其の分アメリカに妥協することには強い反発を持っているに違いない。

アメリカもオバマ大統領に代わって、今までの様な悪の枢軸的な感情を前提とした外交で接するのではなく、協調を前提とした民主的な話し合いで解決しようとするオバマ氏とは全く違った側面で接触が始まることになる。

従って、アフマディネジャド大統領も今までの様な過激な行動はとらないのではないでしょうか。彼の考えの中には、「イランは核兵器の製造、使用に反対だ!」「平和利用のためだけだ!」といっている、そして他国との協調も謳い、核拡散防止条約(NTP)加盟もしている、従って、むしろアメリカが差別的な敵視政策が、イランを悪戯に強行姿勢へと刺激していたのである。

この事を思えば、今後のイランとの話し合いで、合意を得るためには、ムサビ氏よりアフマディネジャド大統領との話し合いの方が、達成感のある話し合いが出来るのではないでしょうか。私は必ず、今年の秋までには、実りある話し合いが出来るものと思います。

それにしても、北朝鮮の核問題は、イランとは、全く次元の違う外交問題で、全世界へ向けて、幼い幼児がダダを捏ねている姿である。この様なときに下手に声を掛けると返っておかしな方向に転換する恐れがあるから、むしろ相手にせず、向こうの変化を待つ以外には無いのではないでしょうか。

しばらく、孤立状態に置いておいて、「どうにかしてくれ!」と痺れを切らして言ってくれば話を聞いても良い時期だと思います。
(えびなたろう)