きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

郵政人事は、何故西川社長に拘るのか。

2009-06-13 10:45:19 | Weblog
郵政人事は、何故西川社長に拘るのか。      (009.06.13.)

鳩山総務大臣と西川日本郵政社長の問題は、「かんぽの宿」の売却に常識では考えられない低価格で売却しようとしたことに、鳩山総務大臣は、安すぎると言い出した事からだ。

2400億円と言う多額に資金を投入して全国に79箇所に創った保養宿泊施設を全部纏めて109億円で、オリックス不動産に売却するという物で、処分するとは言っても国民の税金で作った国民の財産であり、此れを二束三文で売ってしまうことは、国民の怒りは当然であると思う。

更に、障害者割引制度を使った、不祥事も発覚し、多大の損害を与えたことにも言及し、6月末で、社長任期も切れることか西川社長の辞任要求をしていた問題である。

一般の民間会社で、この様な多額の損失を社に与えれば、辞任は当り前のことで、ゴタゴタ長引くこと事態がおかしな事で、事態は早くに解決してなければいけない問題だが、小泉元総理はじめ、自民党の中の市場原理主義勢力の一派が西川社長の続投を早々と決定し、ゴタゴタ問題については、逆に鳩山総務大臣を更迭すべきだと言った意見まで飛び出す始末である。
結局麻生総理に最後の決定権を委ねて、官房長官はじめ幹部は逃げてしまっていた。

昨日その結論が出て、西川社長の続投が決まった、その大きな理由は西川社長の辞任は郵政民営化に逆行する物であるからだと言うことである。

郵政民営化に付いては、国民の中には賛成の人も多いが、西川社長の不祥事を問うて交代を促す、大臣の勧告は当然の事と思っていたが、結果は不祥事問題ではなく民営化問題にすり替えて、西川社長の続投を強く押すことになり、逆に大臣の更迭と言う事になってしまった。

なぜ、西川社長でなければいけないのか、他に適任者はいくらでも居ると思うのだが、西川社長に拘るところが、どうも問題の核心の様で、代えられることによって、西川社長時代の「知られざる真実」が明らかにされることを怖れている人たちが居るのではないかとの疑いが生じてくる。

鳩山大臣は「正しい事が、排除されて、不正の人が許される」事に不満を表明していたが。この様な事実が、今の政権与党の中に蔓延しており、真実が常に隠蔽され、国民は不審の中で、強要され続けた生活を送っている。

此れが、現状の閉塞感を払拭されない原因になっている物で、若者にも夢も、希望もない世の中となっている諸悪の原因である。

今回の事件も、小学校の子供たちに、どの様に説明したら良いのであろうか。総理の不条理な決断に鳩山総務大臣もガッカリした事であろう。
(えびなたろう)