きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

遂にGMも破産か

2009-06-02 11:09:31 | Weblog
遂にGMも破産か       (009.06.02.)

アメリカの発展の象徴と言われた自動車産業のGM社が遂に破産法の適応を申請した。

資産規模910億ドル(8兆6500億円)で負債総額は1728億ドル(16兆4000億円)である。不採算部門を分離して、新生GMは米・カナダ両国政府が396億ドル(3兆8000億円)の追加支援を行ない、米政府が60%、カナダ政府が12%、の株を取得し一時国営化して、6~18ヶ月で再上場を目指すと言うものである。

GMの再建に付いては、当初から、経営陣も労働組合側も政府の援助に期待を懸け甘く見ていた面があり、ワーゴナー会長は金融支援に、自家用ジェット機でワシントンに乗り入れて来たのも、尋常では考えられない行動で、また労働組合側の待遇も日本の自動車メーカーの2倍近い処遇を得ているところから、とても自力再生は不可能と思っていたが、その通りであった。

オバマ大統領も政権の命運を懸けて再建を支援する構えであったが、止むを得ず、連邦破産法11条の申請に踏み切り一時的ではあるが国有化に踏み切ることにしたのである。

先月のクライスラー社と共にビッグ3の内2社が経営破たんした事で、アメリカ自動車産業の「ビッグ3」時代は終焉することになったのである。

GMの破綻は下請け部品企業が日本を含め他国へも広がっていることから、今後じわじわと影響してくることが予想されるが、どちらにしても、今後、自動車産業自体が今までの様な排ガスを撒き散らす自動車として発展することは、無いのではないかと思われる。

中国やインドの自動車産業の拡大が予想される中では、化石燃料を使わない自動車の拡大が予想されるからである。

日本のトヨタもこの点の技術開発に社運をかけてやっているようであるが、環境汚染対策に適合した車以外は、生き延びる道は無いと覚悟する時期に来ている。

今回のGMの破綻は、世界の自動車産業に大きな革命を来たす動機が与えられた様なものではないでしょうか。
ガソリンを使わない自動車は将に革命的な大転換を来たすことになるでしょう。
(えびなたろう)