きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「いい加減にしてくれ!」と国民は嘆いている。

2009-06-09 10:37:43 | Weblog
「いい加減にしてくれ!」と国民は嘆いている。       (009.06.09.)

自民党の党内にも遂に、マンガ館の建設に117億円の建設費を「無駄使いだ!」として反対する人たちが出てきた。

なぜ今頃になって反対するのか、反対するのなら、補正予算が成立する前に反対を表明し国会の論議の中で、訂正又は廃止を決めるべきなのに、全てが成立してから、反対を言い出し、自民党内でも幹部は今更調整に困惑しているのではないでしょうか。

野党の党首が、経済不況、財政難のこの時期に、緊急対策としてどうしてもやらねば成らない補正予算の中で、第一に挙げた無駄使いの筆頭が117億円のマンガ館の建設の費用だ。その一方で必要な「子育て支援の補助金」を廃止している。

国民は政府の考え方に異論を唱え理解に苦しんでいる。そのことが、自民党の国会議員には、何も感じていなかったのであろうか。

おそらくは、感じていた人も、沢山いたのではないかと思われる。しかし、党内意見の締め付けが厳しく、兎も角、急いで補正予算を通過させることに強い圧力が掛かっていたのではないかと推測している。

同じ様な事が、郵政民営化についてもあって、たまたま、「かんぽの宿」の不動産売却で鳩山総務大臣が、反発したことにはじまり、選挙を目前にして、麻生総理では戦えないと総裁選の前倒し問題が出たり、議員の世襲制問題にも制限を付けるべきだとか、次から次へと与党執行部にとっては、収拾の付かない困惑状態が続いている。

此れは、明らかに、制御の効かない飛行機の様なもので、ダッチロール状態になっているのではないでしょうか。

この様な状態になるのも、今までが、余りにも言論統制を敷き、押さえ付けて来たことが、組織の一点の弱所から、ほころび始めた物で、蓋をすれば蓋をするほど、端から崩れて問題を益々大きくしている。

09年度の補正予算の内容は、それ以外でも、多額の無駄使いを指摘されているが、この際全てを凍結して。早く解散総選挙を実施し新しい政権の中で、慎重に取り組むべき事が国家にとって最大の急務であると思う。

厚生年金問題も、医療・介護関係問題も、学校教育問題も、農政改革問題も、環境問題も、重大な問題が山積している。 ここ数年与党のふら付いた政権空白を生み、官僚支配に振り回され、何一つ片付いていない。

国民は「国の税金ボッタクリ」に泣かされているのだ。それでいて、麻生総理は自分の利害だけしか頭にはなく、現状を理解した対策が何一つ効果を発揮していない。

「いい加減にしてくれ!」と言う国民の嘆きの声が聞こえないのであろうか。
(えびなたろう)