きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

北朝鮮への制裁決議

2009-06-07 10:49:41 | Weblog
北朝鮮への制裁決議       (009.06.07.)

北朝鮮の核実験への制裁を協議している国連安保理事会は常任理事国を含む日韓を加えた大使の会議で追加制裁を行なうことに合意し、北朝鮮に対し核技術の拡散を防止する為の船舶の強制捜査の実施を検討したが、船舶検査に消極的な中国の意向が示されている。

しかし06年時に決議した制裁に比べて・貨物検査の義務化・小火器を除く武器の全面禁輸・金融制裁の実施などが盛り込まれることに合意し議決したようである。

北朝鮮は此れを全く無視する形で、更に核実験を強行した事に中・露を含む各国の怒りは更に強まったようである。

北朝鮮と言う国は一体何を考えているのか常識では考えられない我が侭勝手な国といわざるを得ない。

さすがのオバマ大統領も「極めて挑発的な行動だ」と強く批判し、「挑発行為の見返りとして利益を与え続ける事はしない」と厳しい態度で臨むことを述べている。

北朝鮮は、アメリカが折れてくれれば、「2国間で話し合いが出来る」、此れが他国(特に日本・韓国)と違って、「北朝鮮が優位な立場に立つことが出来る」と言う思惑だったのかも知れない。

全く、今の時代をわきまえない浅はかな考えだと言わざるを得ない。ブッシュ大統領の時代に北の脅しに少しずつ譲歩したのが、彼等の思惑の中にある様に思える。

それと北朝鮮自身も国を挙げた危機に直面している、経済的にも、食料的にも、その中にあって、金正日体制の威厳を保持する事に異常なまでの神経過敏になっている様に思われるのである。

この様な体制の国は、決して永続きしないのが常で、早晩自ら崩壊の道を行くのではないかと思われる。

北朝鮮の主張の中に、「核保有国と認めてくれ」と言うのがある。核を持っていることが最上の脅しの材料で、その脅しによって力の誇示を世界に示そうとしている事で、時代遅れも甚だしい感覚だと言わざるを得ない。

いまや、武力よりも国の力の誇示しようとするものは、経済力であり、技術力であり、国民の民意の力である。

21世紀の国際協調基盤は、各国の話し合い(サミット)による協調・共生の社会にすることである。戦争は最低の解決手段で勝っても負けてもその遺恨は永遠に続くのである。
(えびなたろう)