きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

国家の無作為!

2009-06-10 11:15:30 | Weblog
国家の無作為!        (009.06.10.)

今朝の毎日新聞に自民・民主両党のマニフェストに掲載される見込み項目の表が載っている。此れを見て、民主党に書かれているものは、従来から提唱されているものが乗っているが、一つ一つの項目が、現状の行政の在り方を基本的に改革することで、実行出来うる方向性が示されている。
自民党のほうは、従来の行政のあり方を踏襲し現状の手直し程度のものである。

一番関心の深い、年金問題は、民主党の方は先ず年金の一元化を謳っている、そして基礎年金部分の税方式を謳っており、社保庁を解体して、国税庁と統合した歳入庁として保険料も税と同じ様に一体で徴収すると言うものである。

自民党の方は、全てを保険料で賄う旧来のままで、社保庁を解体し日本年金機構を作ると言うものである。

この点に関しては、野党からも年金機構は社保庁の「看板の掛け直しではないか」との批判があり、自民党は新規一転して真面目に行なう機構だと弁明していたが、来年1月から新機構の発足を控えて、最近では社保庁からの横滑りの職員採用が多いと言うことで、更に社保庁時代に不祥事の前科がある人まで不問にして採用される事が決まっていると言うことである。

此れでは何の為の社保庁解体か意味が無い、そして、保険料の集めるところと、使うところが同じ厚生省機構の中で、行っていることは再び無駄使いや、不祥事の原因になることが目に見えるようである。(此れは厚生官僚の権益保持の核心部分で死守している)

現在でも、いまだに記録がクリアーに出来ていない問題を、安倍内閣時代に1年でクリアーにすると約束し、100年安心と言った当事の公約はとっくの昔に反故にされている。

自民党の公約は、簡単に反故にされる前科がある。天下りについても民主党は「根絶」と書いてある、自民党は「人材交流センター」を作ってやると言う。
この「人材交流センター」なるものが、国民を欺く「天下り」や「渡り」を温存するもので、同じ“むじなの”官僚が行なうことに今までの改革が行なえる筈がないのである。

同じ毎日新聞に「国家の無作為」と言う欄には自殺者人数が98年来増え続け年間3万人を越えていると言う、自殺者の増大は、政府の無作為の象徴である。

自ら「死」を選ぶと言うことは、将来に夢が持てないことで、「夢のない今の日本を作ったのは政治の責任である」と自民党の有力者までもが、自戒を込めて語ったと書かれている。

地球温暖化国債会議での日本の発言は、欧州連合や中国から、「数字遊びは止めるべきだ」と言う厳しい批判が浴びせられている。この事は、日本は「言う事と、遣る事に信頼が持てない」と言われているもので、それだけ国際的な信用も失っているのだ。

時期選挙には、国民共々良くこの事を認識し、今の政権ではダメであることを悟りべきである。
(えびなたろう)