日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

ブックカバーチャレンジ ~小学校1、2年生編~

2020-05-10 19:02:39 | 読書

 小学校に入学した後も、変わらず近所の本屋さんへ母が連れて行ってくれました。

…が、しかし! それまで真っ先に向かった『絵本のコーナー』は、強制的に ”卒業”させられ、絵は挿絵程度の『児童書コーナー』へ、ステップアップ⁉ 

忘れもしない、あの日、母が手にしたのは、『あんじゅとずし王』

昨日、撮影した自宅の本棚です。

『あんじゅとずし王』は向かって右から2冊目、昨日すでに紹介した『ギリシア神話』の隣にあります。

自分で選んだ訳ではなく、母から買い与えられた本でした。モノクロの挿絵というものを この本を通して初体験したのです。

『マッチ売りの少女』や『眠りの森のひめ』と同じフルカラー絵本シリーズを買ってもらおうとしか思っていなかった私には、正直、がっかりした、という記憶ばかりが残っており… しかも、あんじゅとずし王は、読んで楽しくなる話ではありませんでした。姉と弟が人買いに売られてこき使われる、哀しいお話… 何故、私にこの本を…? 他の絵本と違い、何度も読み返すことはありませんでした。人生、幼くして辛い目に合う子供達がいるのだ!ということを学ばせたかったのでしょうか??

 「ねぇ、ねぇ、お母さん! 私はあっちのコーナーに並んだ絵本が欲しい!」

しつこくねだりましたが、ピシャリと断られました。 エレクトーンを買ってくれ~と頼んだ時のように、「大人になって、自分で働いて買いなさい!」とは言いませんでした。流石に母も、大人になった我が子が絵本を欲しがる未来は、想像しなかったのでしょうね。絵本は大人にも響く、と大人というより中年になった自分は思います、はい。

 その後も本屋さんへ足を運ぶたびに、絵本コーナーに未練が残る日々はしばらく続きはしましたが、最初は「文字だらけの本」にガッカリだった自分も、『若草物語』オルコット…この作家とは、その後、長いお付き合いに…これは又のお話に♪ この辺りから、このレベルの本を楽しく読めるようになっていました。当初は難しいと思っていたのに。慣れ…かなぁ。

 しばらくの間、母は、「偉人コーナー」に並んだ本の中から、好きな物を一冊、選ぶよう私に指示し続けました。最初は『ニュートン』引力を発見した、リンゴの木の下のお兄さんね。何故、これを選んだかといえば、単純に、他より「ニュートンって、トントン?? 何となく親しみやすい名前」だったから。『リンカーン』も同じ理由。リーン、リーン、カーン、カーン!って…アメリカの初代大統領。 奴隷解放をした人、として記憶に留まり続けました。奴隷の子供が売られるシーン… 強烈に印象に残り、リンカーンが過ごした子供時代と自分の体験が、被ることすらありました。情景も環境も違いはしますが…関連図書ともいえる、『アンクルトム』奴隷のトムが主人公。正直で働き者。これを選んだのも、母でした。こうしてみると、母の選択はなかなか👍ですよね。 

 

 この頃、図書館通いも本格化し、偉人コーナーの本は、図書館で借りて読むことも多くなりましたっけ。その中の一冊は、『ナイチンゲール』 このシリーズで最後に買って貰ったのは、『ヘレンケラー』どちらも女性が活躍するお話です。中学生になった後、全シリーズお小遣いで購入し、今も持っているキャンディー💓キャンディーも野戦病院勤務することとなり、ナイチンゲールと重なりましたっけ。一方、耳も聴こえず、目も見えない、そんなヘレンが Water という文字を学んだ日。どちらも、あの時期に出会えて良かったです。

 『赤毛のアン』は自分そっくりな、苦境に立つと想像力を働かせる少女が主人公です。近所の道に名前を付けるというのも同じ。似たような女の子って世界の何処かにいるんだなぁと子供ながらに感じたものでした。

 もう一冊、忘れられないのは、『おかしな金曜日』これも母の選択です。 ある日、兄弟が学校から戻ると、テーブルいっぱいにご馳走とお菓子の山。そのまま母親は自宅へ戻らず… もしや、うちの母も消えるのでは? そんな不安を抱かせた一冊でした。 そんな心配は無用でしたが(笑)

Comments (4)
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