つれづれの記

日々の生活での印象

ロンドンオリンピック 真最中

2012年08月04日 17時21分48秒 | 日記

2012年8月4日(土) ロンドンオリンピック 真最中

 

 

 先月の27日から、ロンドン夏季オリンピックが始まり、連日、選手たちの活躍が伝えられているが、ライブTV観戦組にとっては、この所、寝不足も多くなっている。 今回のオリンピックで印象に残ったことを、適宜、記事にしたいと思っているが、先ず、全体的な話題について触れたい。

 

 1896年のアテネから始まったと言われる、4年毎の夏季オリンピックは、今回で、30回目となるが、ロンドンで開催されるのは、3度目のようだ。同じ都市で夏期オリンピックが複数回開催されたのは、他では、パリとアテネの、各2回だけである。流石、世界の中のイギリス、そして、その中心のロンドン、という印象だ。

  London 2012     

○TVで見た開会式は、趣向を凝らしながらも、素直に訴えて来る、素晴らしいものだったが、各国選手団の入場の際に、気になったことがあった。選手団の先頭で、国旗を持つ旗手を真中にして、左手の女性が、国名のプラカードを掲示していた。一方、旗手の右手の女性が、赤銅色の漏斗状の物を胸に抱きかえながら行進したのである。それぞれの選手団ごとに、これの大きさや形が、少しづつ違うように見えた。これは、一体何? と、大いに気になったのだが、入場後の様子は写されなかったので、ついつい忘れて居た。 

 入場行進が終わり、会場に運ばれた聖火を、いよいよ点火するクライマックスの場面になって、放射状に横になった、沢山のパイプが映し出された。 よく見ると、あの漏斗状の金属が、各パイプの先にセットされてあり、それに順次、点火されたのである。一本一本のパイプが、長~いトーチの様で、中にガスが通っているようだ。そして、点火が終わると、沢山のトーチが自動的に、垂直に立ちあがって、円形の聖火台になったではないか! ここに至って、漸く、入場行進時の謎が解けたのである。

 もうじき聖火台が完成(ネットより借用) 

 あの金属は、大きな花の、花びらを表しているようで、花の周辺から中央部にかけて、少しずつ形が違っていたようだが、調べた所では、花びらは、参加した国・地域の数204だけあり、そこには、参加したそれぞれの名前が書かれていると言う。

 各パイプが立ちあがり、集まって大きな花になって、更に、一つの大きな炎に見える様子が、何とも印象的である。 聖火台については、入場行進の冒頭に、紹介があったと思ったのだが、報道関係者にも、殆ど伏せられていたようで、何とも、心憎い演出である。

 これまでの大会でよく目にした、巨大な聖火台とは違った、分散型だ。これには、単に、点火法などで、世界を驚かすと言うのではなく、参加国を表した一つ一つの花びらを集合させることで、沢山の国が参加する歓びと、互いに連帯する願いとが、メッセージとして込められているように思えるのである。

 

 

○参加した、204の国・地域の中には、例えば、

 アメリカ領サモア、グレナダ、アンティグア・バーブーダ、英領ヴァージン諸島、ケイマン諸島、ツバル、バヌアツ、ガンビア、スリナム、ア   ルバ、バルバドス、マラウイ、ナウル、ジブチ、キリバス、レソト、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、----------

など、余り聞いたことが無く、地球上のどこに在るかも言えない名前も、かなり多いと感じた。前回の北京大会や、前々回のアテネオリンピックでも、ほぼ同様の参加があるが、世界は、絶えず変化している事を感じさせられる。(ロンドンオリンピック (2012年) - Wikipedia 参照)

 アメリカ、中国、ロシア、日本、地元イギリスなど、数100人規模の大選手団がある一方で、選手がたった1、2人~数人だけ、と言った国も多くあるのが、印象的である。主催国として、参加する国・地域数を増やすために、相当無理をしたのだろうか。

 日本では、参加標準記録があり、厳しくスクリーニングされる訳だが、これは、どの国にも適用されるのだろうか。国によっては、能力は有りながらも、経済的な理由や政治的な状況から、参加を見合わせたり、参加数を限定せざるを得ないところも、多いだろう。

 

 

○開催国イギリスの国名だが、Great BRitain(略号 GBR)となっているのには、やや、驚いた。 最近のオリンピックに、イギリスは、どんな国名で参加しているのだろうかと、改めて調べて見たら、前回の北京大会も、その前のアテネ大会も、やはり、Great Britain(GBR)の様だ。 

国連などでの国際会議では、イギリスは、通常

  United Kingdom(略称 UK)

と表示され、正式名称は、

   United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland (グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)

である。イギリスの政治史の、現在までの変遷については、よくは知らないが、連合王国という表現を、現在も使っているところが、伝統を重んじるイギリスらしいのだがーー。

 

 ヨーロッパ大陸の西の、大西洋にあるブリテン諸島の中の、最大の島グレートブリテン島にある国が、所謂「イギリス」で、そこが
      イングランド(England)、ウェールズ(Wales)、スコットランド(Scotland)

の、3つ地域(地方)に分かれている。この中のイングランドは、一地域名なのだが、中心的な存在であることから、所謂イギリスと言う意味で使われることもあるようだ。

 これら各地域は、以前は、独立した国だったようで、その名残か、サッカーワールドカップなどでは、各々から、他の国と同格で、チームが出場している。現在は、どの程度の自治制が敷かれているのだろうか。

 一方、アイルランド島は、現在は、独立国のアイルランド(Ireland)と、イギリスの地域の一つになっている、北アイルランド(Northern Ireland)に分かれている。

以前は、アイルランド全体を含めて、連合王国を形成していたようだが、アイルランドがイギリスから独立する時のごたごたで、北アイルランドが分割されて、イギリスの1地方(属領?)になったが、北アイルランドの政治的な不安定さは、今も続いているようだ。

 

 在日の英国大使館のサイトをみると、UK in Japan と、UKを使っている。そこのサイトの英国Q&Aに、

    UKとGreat Britainの違いは、んですか?

が示されているが、どうも、はっきりしない! (UK in Japan - 駐日英国大使館

 ここは、自分の勝手な憶測だが、現在は、UKの構成体それぞれが、王政の国ではない、自治体だから、伝統を重んじる国柄とは言え、UK:連合王国と言うのは不自然なので、UK  とほぼ同じ意味(同義語)で、Great Britain:GBR と言っているように思えるのだ。

でも、自分のような理屈っぽい人間から見ると、 然らば、GBRには、北アイルランドは含まれるのか、含まれないのか? と言うこととなる。

 念のため調べたら、今回のオリンピックには、アイルランドは、勿論、独立国として、選手団を派遣し、立派に参加しているようだ。

では、北アイルランドの選手たちは、GBRの選手団に、入っているのだろうか、或いは、政治的な理由などで、参加できなかったのだろうか、知りたいところである。

オリンピックで、国名を、UKでなく、Great Britainと言っているのには、なにか他に理由があるのかもしれないが、これ以上の詮索は止めにして、在日英国大使館に聞いてみようかな? 

 

 

○オリンピックの事を、五輪とも言うように、この世界最大のスポーツイベントは、5つの輪で象徴される。開会式でも夜空の中に、5つの光の輪が描かれた。

 言うまでも無く、5つの輪は、世界全体を意味する

     ヨーロッパ 南北アメリカ アフリカ アジア オセアニア

の、5つの大陸を表していると言われるが、それぞれの対応付けはされていない。  

ここで、遊び半分の独断と偏見で、五色の輪と五大陸とを、各色のイメージから、強いて対応付けると、以下の様になろうか。

 

 オセアニア  アフリカ  ヨーロッパ

    海洋     黒人    紅毛  

        アジア   南北アメリカ

        黄色人    草原

 

 欧州と北米を中心にして始まった近代オリンピックが、徐々に、オセアニア(オーストラリア)、アジア(日本、韓国、中国)でも開催されるようになり、次の第31回は、初めて、南アメリカのブラジルで開催予定だ。

でも、五輪の一つを表していると言う、アフリカでは、残念ながら、まだ、開催されていない。アフリカと言えば、初めてアフリカで開催された、サッカーワールドカップ南アフリカ大会は、2010年の事で、記憶に新しいところだ。

 これまでに、オリンピックが、複数回開催されている国は、前述の、ギリシャ2、フランス2、イギリス3の他は

      アメリカ4、ドイツ2、オーストラリア2

である。1964年にアジアで初めて東京オリンピックが開催されたが、その後行われてきた日本への招致活動(名古屋、東京)は、成功していない。

 

 

○イギリスのロンドンにある、グリニッチ天文台の上を通過する経線(子午線)が、世界の時間の標準となっており、グリニッチ標準時:GMT(Greenwitch Mean Time)と呼ばれている。この時間が、イギリスの標準時間でもある。

イギリスは、3月から10月の間、サマータイム(British Summer Time)を採用し、この期間は、GMTより、1時間進んだ時間になっている。

このため、日本標準時(JST)と、GMTとの時差は、通常は9時間であるが、サマータイム期間の現在は、現地とは、8時間の時差となる(JSTが、時差分進んでいる)。

 

 このことから、オリンピックの現地でのライブ中継を、日本で観る場合は、以下の様になる。

 

   現地        日本

  午前10時     同日午後  6時

  午後 2時     同日午後 10時

  午後 6時     翌日深夜  2時

 

即ち、現地時間で、午後早目迄なら、日本では、十分TV観戦が出来るのだが、現地時間が夕方以降になると、日本では深夜になり、大いに寝不足になる。

 決勝リーグに進んだ、サムライジャパンのエジプトとの対戦は、日本時間の4日の夜8時がキックオフのようで、こちらは、ゆっくりTV観戦して、普通に寝られそうだ。

一方、同じく、決勝リーグに進んだ、なでしこジャパンの、対ブラジル戦は、日本時間の3日深夜/4日早朝1時がキックオフだったが、幸いに勝てたことで、覚悟してライブ観戦した甲斐があった。(後日、当ブログに観戦記)  

 放送事業者が、一旦、全体を録画して、見やすい時間帯に、最初から放送してくれることも多く、有り難い。 だが、ニュース等で、試合結果が分かってから、録画放送を見るのは、どうも、二番煎じの感があり、はらはらどきどき、ムズムズイライラの、ライブの醍醐味は味わえないようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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