へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

ワーキングプア

2007年12月11日 04時22分17秒 | Weblog
昨年放送された番組を、再編成して放送していた。
改めて見ても「ゾットする」内容である。
「一生懸命働いても、生活保護以下の生活しか出来ない」と言う現実。
「景気は回復基調にある」と発表されていた頃に放送された番組である。
バブル期以前は少数であった物が、最近は「右肩上がりに増加」していると言う。
「生活保護の支給基準の見直し」も予定されている。
「景気回復」は、「希望的楽観論」でしかない現状では、救済の手を差し伸べる術も無い。
「増税なき財政再建」の為に、「あっちを削り、こっちを削り」と言った状態では、最早対応できないのである。
戦後長く続いてきた「日本の高度経済発展」も、バブル崩壊によって「終焉」を迎えたと言ってよい。
改めて考えてみれば、今までの日本経済は、「幸運」が続いていたように思う。
終戦後の「疲弊した日本経済」を救ったのは、「朝鮮戦争による戦争特需」によると言ってよいだろう。
その後も、世界各国の経済発展の波に、「安い海外の原材料を輸入して、付加価値をつけて輸出する」と言う方法で利益を上げてきた。
一時は「対米貿易摩擦」と言う問題が起きるほどの利益をあげていた。
しかし、良い事は長くは続か無いものである。
韓国、中国・・・と、次々に「日本のお株」を奪う国が出てきたのである。
「世界の市場を席巻して来た日本の座」は、「風前の灯」に近い状態に成ってしまった。
それに追い討ちをかけたのが、「原油高騰と言う荒波」である。
「原油高騰と言う荒波」への対応を間違えると、「日本経済が沈没する」と言う事態になりかねない。
食料、エネルギー、工業原材料・・・と、多くの物を海外に依存している状態は、悪い言い方をすれば「居候」と同じではないだろうか。
「居候は居候らしく」していないと、「世界の厄介者」になりかねない。
「過去の栄光」に何時までもすがり付いていては、「武士は食わねど高楊枝」と言う事になる。
「武士は食わねど高楊枝」=ワーキングプア、である。
日本と言う国が「ワーキングプア」になってしまっては、「元も子もない」のである。
増税も国際貢献も「必要悪」と考えなくてはならないであろう。
「原油高騰と言う荒波」は、間違いなく「日本経済を失速させる」と思わなくてはいけない。
飛行機であれば、「失速=墜落」、と言う事になりかねない。
腕の良いパイロットであれば、墜落を免れる事も可能であろうが、今の日本に、「その様な腕の良いパイロット」がいるとも思えない。
被害を最小限に留めるためには、「国民一人一人の自覚」が必要になる。
今の政府は「茶番劇に夢中」なので、当てには出来ない。
「増税なき財政再建」は、「医療や福祉、行政サービスなどの切捨て」につながる。
「気が付いたらワーキングプアになっていた」などと言う事に成らない様、気を付けないといけない。
コメント
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