陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

釣りの言葉 

2006-07-01 02:02:39 | 釣りの話
今日は、病気の話しからは、ちょっと離れましょう。
お決まりの、釣りの話しになってしまいますが。
「お前は釣りしか脳がないのか」
そんなことを言われてしまいそうですが、そうです、僕は釣りしか脳がないのです。

釣りで使われる言葉などにも面白い言葉が色々とあるのだが、
良く使われる言葉をほんの少しだけ、ご紹介しよう。

「坊主」・・・一匹も釣れない事。
      百人一首の「坊主めくり」で僧の札をめくった者は持ち札を
      全部場に出して全て無くしてしまうことからする説。
      「オデコ」とも言う。これは、毛が無い事からの喩え?

「外道」・・・狙い以外の魚全てを指す。
       仏教用語で、真理に背く邪説、異端。或いはそれを説く人。

「お祭り」・・・仕掛けや糸が絡む(他の人と)事。
       グチャグチャになって、お祭り騒ぎになるからではないでしょうか。

「ツ抜け」・・・何だと思います?釣れた魚の数え方です。
        一つ、二つ、三つ・・・九つ、十。で「つ」が付かなくなります。
        つまり、10匹を越える事を「ツ抜け」と言います。

釣りをする人は当たり前のように使っている言葉ですが、
語源を探っていくとなかなか面白いですね。

釣りの言葉ではありませんが、
「亀の甲より年の功」・・・他に、「烏賊の甲より年の功」「蟹の甲より年の功」
             こんな語源(使われ方)もあるそうですよ。
             
魚が元になっている言葉はその他にも沢山有ります。
 「鯔背(イナセ)」 「鯔(トド)のつまり」イナはボラの幼魚、トドはボラの  老成魚。
 「鱈腹(タラフク)」 「蒲魚(カマトト)」 「はみ出す」などなど・・・

他にも数多くの言葉がありますが、また機会があれば御紹介したいと思います。

中国の古い諺にこんなのがあります。

 一日幸せになりたければ酒を飲みなさい
 
 三日幸せになりたければ結婚しなさい
 
 七日幸せになりたければ豚を殺して食べなさい
 
 一生幸せになりたければ釣りを覚えなさい


最後に、「釣りの醍醐味」とは・・・

  醍醐味は道楽と同様、仏典の用語からの言葉で
  「涅槃経」の中に牛乳を精製する五つの過程が書かれていて
  そのうちの最終過程を醍醐味と言う。
  「乳味ー酪味ー生酢味ー熟酢味ー醍醐味」

つまり、最上の物や味わい深い物を指す意味合いを持つが、
釣りをする人間も、そこまで達観した気持ちが無ければ味わえない物なんでしょうね。

子供の頃は例え10cmの魚を釣っても感動を覚えたものですが、
今はそんな気持ち、これっぽっちも有りません。
そんな気持ちを取り戻さないといけませんね・・・。

それから、外道だからと言って、堤防上などに捨てないで逃がしてあげて下さい。