陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

あんな事や こんな事

2013-02-15 21:47:02 | 渓流タモ

渓流釣りのオフシーズン、あんな事や、こんな事、やりたい事は沢山あるのですが、体が辛くて、何一つやっていませんでした。

来るシーズンに備えて、体力作りに精を出すのが、今時期の本来の姿なんですが(そろそろ、仕掛け作りも)。

最近になって、ようやく一つだけ手を付けました。

塗装も済ませて、後は網を着けるだけの段階になって放置していたのですが、改めて見つめてみると。

どうしても、柄の削り方が気に食わない。

で、かなり削り込み直し整形した後の画像です。

柄尻と石突きの間も、ワンクッション置いた方が見栄えが良いかなと、籐を巻きました。

今回は、籐の段差が出来ないように、籐の厚さ分だけ溝を付けたのですが、やっぱり綺麗ですね。

さあ、これからまだ恐怖のペーパー掛けが待っています。

何しろ、10分程度が体の限界。

そんな軽作業でさえ、終わった後には体の痛みや痙攣が増幅するし、頭がフラフラ。

まあ、気長にやっていくしかありません。

枠の塗装も落とさないと色が違ってきちゃうし、どうしたものか・・・。

枠の付け根だけ、色を暈して塗ってしまうかも知れません。

他に現存しているタモは、オフシーズンには壁掛けにして飾っているのですが、

これが、どんどんと深みのある良い色合いになっていくので、使うのが惜しくなってきてしまいました(苦笑)

もっと、何本も作れれば良いのですけどね。

そこで、実用性を求めて市販のタモを買い求めました。

モデルチェンジでカタログ落ちしたタモが、半額セールに。

これなら、多少の傷が付いても惜しくないし、今シーズンのメインのタモになると思います。

けど、一体何回、釣りに行ける気力が起きるのだろうか?気力だけでは、体が付いてきてくれないし・・・。

長野の一部河川は、もう明日解禁なのにね。

 


再・完成  漆黒のタモ

2012-06-01 23:43:40 | 渓流タモ

リメイク完了。

漆黒のタモに仕上がりました。

塗装工程だけで、1か月余。

その間ほぼ毎日、乾燥も早かったので、休日には1日2回の塗装を行ってきた。

冬場だったら(そちらの方が綺麗に仕上がるが)、軽く2カ月は掛っていたかな?

刷毛塗りや拭き漆法での塗装は、難しいし、手間も掛るが、

完成した時の喜びは、手間を惜しんでスプレーガンなどで塗装したものなどとは比べ物にならない。

同じ塗料、同じ色を使っても、その仕上がりの色は全くの別物だ。

塗料は、生きている。

手間と愛情を惜しんではいけない。

蒔絵の上にも、クリアーを何度も塗った。

綺麗に輝いています。

籐は端止めを行わず、瞬間接着剤で仮止めを行ってから、籐の隙間が埋まるまで塗装、ペーパー掛けを繰り返す。

端止めをしない方が仕上がりが綺麗だし、解れたりすることも絶対に無い。

枠上部の籐はビジュアル的に要らないが、川虫採りなどをすると、この部分の痛みが酷くなるので少し長めに巻いた。

仕付け糸は、網の色に合せて紫、網の取り付けはPEラインの0.8号で。

木目を消して、こういった仕様にするのは、ちょっとばかり邪道な気もするが、美しく蘇った。

幸運を呼ぶ、漆黒のタモになって欲しい。

いやいや、これは、完全なる自己満足の世界ですな・・・。

 

 


残すは網のみ

2012-05-26 21:58:32 | 渓流タモ

こちらは、仕付け糸の装着まで終わり、ほぼ完成となりました。

残すは網付けのみです。

左は22センチ径、今回のは、33センチの網を取り付けた時に少し巾着状になるように、およそ32センチ径です。

照明の関係で、かなり色付いて見えますが、実際にはもっと白っぽい感じです。

網の装着はステンレス線を介さないので、仕付け糸だけを先に付けます。

塗装は、テカテカの鏡面状態になりました。

オ・ン・ナの肌を触るように、指の腹で優しくなぞって、違和感を感じる個所があればペーパーを掛け、また塗りを繰り返す、気の遠くなる作業でした。

30回位は、塗っていると思います。

仕付け糸を付けると、グッと引き締まって見えますね。

でも、塗装は上手くいったんだけど、やっぱり柄の削り方が気に入らない。

左側面は、お好みの状態なんですが・・・。

ま、それは、何年か使って塗装の掛け直しの時に、また削り直そうかと思っています。

なので今回は「まあ良し」としておきましょう。

でも・・・。

33センチ径なんて、普通のヤマメ釣りには使わないですね。

網の装着は、来月まで我慢(車の修理代や車検、税金、保険の切り換えが重なってしまったので)。

もう一つの黒いタモは、籐の隙間が埋まるまで作業が増えているので、まだ塗装を繰り返しています。

そちらも、もうすぐ作業終了となる予定です。

さてさて、来週はやっと、碓氷川から離れて千曲釣行が出来ると思います。

今から楽しみですが、起きられたら、の話しですね。

何せ、ずっと、3時、4時起きの生活が続いていますので・・・。

 

 


あと少し

2012-05-19 20:22:41 | 渓流タモ

塗装掛け直し中のタモ、ようやく?完成まで先が見えてきました。

立体感(凹凸感)のある高蒔絵を施して、クリアーを3回ほど塗り、ペーパー掛けをした状態です。

深い色には、蒔絵も良く似合います。

ま、「なんちゃって蒔絵」ですけどね。

でも、これが予想以上に綺麗です。

あと何回か、クリアーを塗り磨きを掛ければ終了なんですが、やっぱり、この時期の塗装は難しいですね。

どうも、上手く決まってくれません・・・。

 

 


ここまで来ました

2012-05-13 21:34:22 | 渓流タモ

まだまだ塗装工程最中なのですが、突貫工事的な進め方で、ここまで来ました。

右手だけだと震えてピンボケ、ピンボケなんですが、現在でもピカピカの鏡面状態になっているのは分かると思います。

気温が高く、塗装には難しい状態だったのですが、15回位の塗りと、何度かの水研ぎをしました。。

塗りを重ねられたのは、乾燥が早かったせいもあるんですけどね。

上のタモは、こげ茶だったのですが、2シーズン使って傷も酷く、色のくすみ(こげ茶特有の)も出ていました。

なので、一度綺麗にペーパー掛けをして籐と塗装を落とし、カシューの黒を塗り、新たに籐を巻きました。

これは、気楽に川虫採りなどにも使いたいですからねぇ。

木目を生かして、透明系統の塗料だけで綺麗に塗ってしまうと、勿体無くて使うのに気を使ってしまいますので。

黒と言っても下地もあるので、光にかざすと深~い赤ワインのような色にも感じて、良い感じです。

後は、クリアーを何回か塗って、籐の部分をペーパー掛けして更にクリアーを掛けて、といった感じでしょうか。

これは個人的な好みなんですが、最終的にはペーパー掛けをした上に艶消しのコンパウンドを掛けて終了となるでしょう。

クリアーのテカテカした感じは好きになれませんので。

 

さてさて、下のタモ。

実は難儀しちゃってます。

これ、実はカシューではなくて、工芸ウルシを使ったんですけどねぇ。

乾きが早くて、一日に2回も3回も塗れるんですが、粘度が無くて刷毛塗りには向かないんですよね(なので、拭き漆法で)。

それに、何回塗り重ねても色合いが気に入らないし、色を着けて行く段階で、柄の節の処理の仕方が気に入らず、また削り直しちゃったんですが・・・。

色的には、材質によっては良い感じになるんですけどね。

枠の色は良い感じなので、結局このまま何度か、柄の部分だけ塗り重ねて行く事になるのかなぁ?

その時点で考えますが、一番やってはいけない「妥協」をしちゃったかな?とも・・・。

と、言うか、「やっぱりカシューだったな」と痛感していますが(カシューの淡透、遠くのホームセンターに行かないと無いんですよねぇ)。

1シーズン2シーズン使ったら、また考えようかな(考えればいいやっ)?と思っています。

枠の部分は左右非対称だけど、何点かの見る角度によって、綺麗な円に見える所が何箇所もあるので、それはそれで良しです。

これは、枠の部分は綺麗な真円にしない方が、手に持った時に真円に見えるのと同じ作用かな?

仕上がりには疑問符が付きますが、どんな物になりますやら・・・。

あんまり、大した釣りにも行けないので、こんな事で憂さ晴らしをしている今日この頃です。

 

 


進みました

2012-04-28 20:30:58 | 渓流タモ

何とか、ここまで進めました。

塗装前の段階まで、ほぼ完成です。

 

上から

 

左から

 

右から

 

下から

 

昨日、他のタモを折ってしまったし、2シーズン使ったタモも、

塗装を掛け直そうとして裸にしたまま放置してしまってるので、早く仕上げなきゃ。

あまり気温が上がらなく、ある程度の湿気がある内に塗ってしまいたいのですけどねぇ。

塗装に、およそ2カ月掛るとして、梅雨明けまでには何とかなるでしょうか。

 

 

 


昨日、加工していたのは

2012-04-06 21:08:55 | 渓流タモ

昨日の昼休みに加工していた鹿角は、実は加工という程のものではなく、

こちらです。

 

2年前位?に作ったタモの柄尻なんですが、タモ全体のイメージと柄尻とのバランスが、ちょっと今一だなと感じていて、どうしたものかなと思案していたものなのです。

そこで、思い切って半分の長さにブッタ切ってしまいました。

ただ、それだけの事なんですね、昨日の昼休みにやっていたことは。

さて、写真では違いが分かり辛いのですが、これは大成功。

イメージが大きく変わって、このタモの形とベストマッチかなと思えるバランスになりました。

そんな事をやっていた矢先の昨日の夕方、鹿と衝突してしまったのですから、これは水難の厄除けにはなっても、陸の上での厄除けには効かないようですね。

 

もう一つ、ついでにアップ。

こちらは、未完のタモです。

 以前から作り掛けで、このオフシーズンに、もう少し削りあげて仕上げようと思っていた物なのですが。

枠にも柄にも節が多く、なかなか味わい深い素材です。

枠の付け根の高さは不揃いですが、それもまた、節の多さと相まって良い感じかなと思います。

直径6センチほどもあった物を、小刀一本とサンドペーパーだけでここまで仕上げたのですが、柄の太さを後5ミリほど落としたいと思っていました。

ですが、右腕に激しい痛みと痙攣があるので、今オフには何も出来ませんでした。

ペーパー掛けをしただけでも、首や腰にも堪えますしね。

タモ作りは、この作をもって最後かなと思っていますが、仕上がりは当分先になりそうです。

シンプル・イズ・ベスト。

このタモは、柄尻の鹿角以外には余計な装飾(鹿角は、装飾と言うよりも水難除けの意味合いで着けているのだが)を一切せずに仕上げる予定です。

次の冬には、塗装に取りかかれるといいのですが・・・。

さてさて、未だにオフシーズンの続いている状態ですが、来週辺りは多少の無理をしてでも出撃したいと思っています。

出ても短時間、或いは思っただけで、行けない(気持ちと肉体が)かも知れませんが、どうなりますでしょうか・・・。

 

 


2011新作 今年はこれで

2011-03-08 16:33:04 | 渓流タモ

素材が、あまり気にいった物ではなく、仕上げを戸惑っていたものなのですが、

休日を利用して網を取り付けました。

せっかくの休日、元気ならば勿論、釣行。

ですが今は、50m歩くのも辛くて堪らない。

家の中でも転ぶこと度々といった状況。

こんな事をやって、気を紛らわせるしかないでしょう。

仕付け糸の取り付け、網の装着と、3時間程も掛ってしまい、この作業もかなり辛いものなのですが。

枠は面白い節が多くてなかなかの雰囲気なんですが、いかんせん、柄に変化が無い。

柄の部分だけ、他の素材と繋ぎ合わせる方法もあったのですが、それはちょっと・・・。

気の乗らない部分も多々あったのですが、籐を巻いて、その部分に色を付け、仕付け糸を巻いてと、

作業を進める内にどんどん雰囲気が変わってきました。

その時点で、ようやく網を付ける決心が着きました。

昨年折ってしまったタモから外した網もあった事ですしね。

完成させてみると、「ま、まあまあじゃん」と、その程度の出来ではありますが。

今年は、このタモの出番が多くなると思っています。

でもその前に、ちょっとでも体調が良くなってくれないと・・・。

 


シンプル・イズ・ベスト

2009-12-16 19:30:41 | 渓流タモ
美術品や工芸品、見て美しいと感じる殆どの物は、まず間違いなくシンプルだ。
比べるべくもないが・・・。




こちらも、塗装の掛け直しと仕付け糸の装着までが終了しました。
28センチ枠と22センチ枠。
径30センチの網を付けるのならば枠の径は27~28センチ、
24センチの網を付けるのならば21~22センチくらいに仕上げると、
網が丸く袋状になるので、体裁が良い。
塗装は淡透とクリアーだけだが、塗り重ねることによってここまで深い色が付く。

やっぱり、シンプルなこの2本が一番のお気に入り。





復活 ビフォー・アフター

2009-12-12 20:49:36 | 渓流タモ
ビフォー


枠は真っ二つ。
柄尻も割ってしまいましたが、復活を遂げました。

アフター



一度は修理を躊躇った大怪我だったが、劇的復活。
形自体も寸法も変わらないが、色を変え籐を巻き、大きなイメチェンを遂げた。


籐の部分は凹凸や隙間が埋まるまで、根気よく塗りを重ねる。
その後、今までの塗り重ねは何だったの?という感じで、籐の表面が出るまで研ぎ出してしまう。
この時点で、指の腹で撫でてみて籐の凹凸は全く感じられず、ツルツルに綺麗になる。
こうして研ぎ出してしまうことによって、籐自体も永い年月を経たような枯れた感じになり、
籐一本一本の輪郭もハッキリとする。
研ぎ加減は好みで、もっと研いでもいいだろう。
へら竿の握り部分などにも、この手法が多用される。
その後更に、全体にネオクリアーかクリアーを塗り、ペーパー掛け、コンパウンド磨きを経て塗装作業終了。
塗装の工程だけは一気に進められない為、根気の要る仕事だ。
籐の部分は、黒で研ぎ出そうかと思っていたが、どちらが良かったかは分からない。



網の装着は、専らこの方法がお気に入り。
仕付け糸だけを枠部分に先に付けて、後はPEラインを用いて網目を一目ずつ捲くり付けていく。
多少の手間は掛かるが、鋼線を介さないこのやり方の方が、見た目にもスッキリしていて綺麗に仕上がる。

残すは、綺麗なヤマメを掬って再び命を吹き込むのみ。
でもまだまだ、春には遠いですね・・・。






途中経過

2009-12-11 20:41:53 | 渓流タモ
目新しいものはありません。
今まで使っていたタモ、それぞれ補修、塗装の掛け直し、塗装の追加の3本です。
一本一本、バラバラの個性を持っています。

作業工程、塗装工程はそれぞれ異なりますが、ほぼ20回近くの塗りが重ねられました。
最後の研ぎをした後、更にクリアーを数回掛けて仕上げ研ぎをして完成予定です。
本当ならば、この他にも新しい素材で作りたいのですが、
現時点では残念ながら入手不可能です。
写真の3本は、みな下枝下ろしの際に伐られた物の中から、
何とか形になるかな?という物を見つけ拾ってきた材料から作りました。
そんな素材を、どう仕上げていこうかと思案を重ね、ここまで色々な苦労を重ねました。

でも、そんな甲斐があって、タモ作りのコツが大分掴めたような気がします。
機会があれば是非、素材を厳選して挑戦したい所です。
何と言っても、素材と塗装で出来の良し悪しの大半が決まってしまいますからね。

一度はバラバラになってしまった、
真ん中のタモの劇的ビフォー・アフターは(そうなるかどうか分かりませんが?)、
網の装着完了後に、またアップしたいと思います。





移植作業

2009-11-14 21:02:20 | 渓流タモ


今シーズンの釣り中、前のめりにコケてタモの上から圧し掛かった結果、
真っ二つになってしまった。

手間隙掛けて作ったタモなので、このまま捨ててしまうのは忍びない。
何とか復活させようと、外科的移植治療を施しました。


塗装の無い部分が、新たな枝を継ぎ足した部分です。



根元、力が一番掛かる所ですが、削ぎ合わせの出来る部分が2センチほどしか残っていない為、
接着後に2本の竹ひごを差込み補強。
この時に大事なのが、上から真っ直ぐに差し込むのではなく、
2本とも角度を変えて斜めに差し込むことです。
こうすることで、より一層の強度を確保します。
塗装を重ねていけば、接いでいない部分との強度差は変わらなくなるでしょう。

単純な作業に見えますが、枠と柄の角度が大きい為、
削ぎ合わせの部分もその点を考慮して、45度ほどの角度を付けて削らないと、
上の接合箇所が全く合わなくなってしまうので難しく、
また、継ぐ部分も長い為、左右のRバランスを合わせるのに苦労しました。
5センチとか10センチといった移植ならば、大した手間でもないのですが。

さて、問題は塗装です。
継ぎ足した部分だけを塗装したのでは、枠の左右、柄とも色違いになってしまうでしょう。
古い塗装は全部落として塗り直すしかないでしょうね。
ペーパー掛けだけでも、かなりの大仕事になりそうです。
こういった作業(姿勢)は首に堪えるので、尚更です。
苦痛を伴った作業を覚悟して、コツコツとやっていこうと思います。

ハッキリ言って、新たな素材を見つけて一から作ったほうが、作業は楽です。
まあしかし、壊れたからといってすぐに捨ててしまうよりはいいでしょう。
愛情掛けて、手間隙掛けて、復活が見えてきました。


新タモ 網の装着完了

2009-08-08 19:57:44 | 渓流タモ


体調不良の為、釣りは戦意喪失状態です。
ストレスも溜まり気味、気を静める為には、網の装着作業などは打って付け。

自身5本目となる自作タモ(これは途中からですが)が完成しました。
正直、あまり変化のある物ではありませんが、
かなりの手直しを加え全くの別物に生まれ変わったと思います。
ただ、網に若干の難有りでした。
パッケージに書いてあった網目の数は520目。
装着作業に入る為に予め数えなおすと、483目しか無い。
平均で29センチ径の枠に付けても、あまり袋状にはなりませんでした。
30センチ径にしては、ちょっと小さめな網だったようです。



対、大物用に活躍してくれるでしょう。

これから世間様は盆休みのところが多いでしょう。
そんな時、こちらは仕事が忙しくなります。
当然、体調が回復しても釣りはお預けになりそうです・・・。



シーズン中だけど

2009-07-29 21:11:53 | 渓流タモ



シーズン中ですが、7月は気力が出ずに家でグッタリとして過ごす日が多かったです。
そんな日は、タモの補修や塗装などを行っていました。
まあちょっと、手付かずだったせいもありますが。

右側のタモですが、完成品として使っていた物を頂いたのですが(前記済み)。
枠に修正を加え、鹿角を付け、透明を10回ほど塗りリメイク完了としていた物です。
ですが、やはりひび割れ部分が隠せなかったり、塗料の乗りが悪かったりで、
そのまま網を付けてしまうには、今一気の乗らない部分がありました。
そこでまた、色を塗り替える事にしました。
木目を生かせなくなってしまうが、この際、濃い色で塗ってしまうかと、
カシューのこげ茶を10回ほど塗って、コンパウンドで磨いたところまで来ました。
こうして見ると、自然の木目は無いが、これはこれで非常に良い色が出ました。
結構、いいでしょう?
使い込んでいけば、色にも深みが増していくでしょう。
籐でアクセントを付け、後はこの上に、クリアーを塗り重ねていきます。
籐の段差が埋まるまで工程を重ねていきますので、まだ結構先は長いですが、
完成が近づいてきました。
この枠を貰った人に、生まれ変わった姿を早く見せねばなりません。
でも、夏場の塗装はなるべくなら止めておいたほうが無難ですね。
乾燥が早過ぎて(表面だけ)、気泡が出来たりシワが出来たりと、苦労しました。
カシューと言えども、やはり冬場に塗り、
湿気のある風呂場などでジックリと乾燥させたほうが綺麗に仕上がります。
さて、この段階まできたので、装着する網を購入しました。
2ミリ目の30センチ径で5000円。ついでに、仕付け糸までオマケだぁ。
行きつけの釣具店で無理を言って(駄々をこねてかな?)、安くしてもらいました。
30センチ径、2ミリ目だと、普通は1万円前後の品物ですから、お買い得でしたねぇ。
1万円じゃぁ、ちょっと買うのを考えてしまった。
いや、買えないです。


左のタモは、今年の完成後、かなり活躍してくれてます。
ですが、腰に差したまま何回も転倒した結果、
鹿角と柄の装着面を、バキリとやってしまいました。
こちらも現在、補修中です。

こういった、天然木で手作りしたタモは、市販のステンレスやチタンを使ったタモのように、
メンテナンスフリーとはいきません。
ですが、こうやって手を掛け使っていくと、非常に愛着が湧いてくるものです。

あぁ、でも、冬場にやることが無くなってしまったかな?








お色直し終了

2009-04-14 20:15:39 | 渓流タモ
2本のタモの、お色直しが終了しました。

手前のタモには、今まで付けてあった網をそのまま装着しました。
奥のタモに付いていた網は、あまりにも網目が大きすぎるので、
後日、別の網を装着したいと思います。

今回、カシュー塗料の透が入手できず、
ワシン工業の工芸ウルシという塗料を使いました。
ホームセンターを2軒回ったんですけどねぇ。
カシュー塗料は3色しか置いてありませんでした。
ちょっと、カシューの透よりも赤味が強いかな?
イメージしていた色とは、ちょっと違っているような。
それと個人的にですが、カシューの方が扱い易く綺麗に塗れるような気がしました。
粘度の違いが、かなりありますね。
乾燥後の塗装面を、指先で触った感触も何かが違いますね。
カシューの方が、手触りが良い感じです。

写真奥、貰ったタモ枠も、10年以上前に作った物だと言っていたので、
2本とも10数年ぶりのお色直しとなりました。
こうなるとやはり、愛着も湧いてこようというものです。