陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

コンクリートジャングル日本

2006-07-08 00:08:53 | Weblog
しかし、日本民族は、よほどコンクリートというものが好きらしい。
何処へ行っても目に入ってくるのはコンクリートの景色ばかり。

それは都会に限らず、海、川なども・・・。
川は護岸工事(二面コンクリ、三面コンクリ)に、
堰堤、砂防ダム、河床にもブロックを入れ、下流部はテトラポット。
海も護岸工事にテトラポット、埋め立て工事。
工業地帯などは、企業に占有され海岸に出ることさえ不可能。

都会では、文字どうりの水増しコンクリート。
川の砂防ダム、堰堤なども、海岸の砂の浸食などに大きな影響を与える。
砂防ダムには排砂機能も無い為、
数ヶ月、数年で満砂状態になり、その意味さえ無くしていく。
山からの供給が無い海の砂浜は年々無くなっていき、
そこには当然、テトラポットが増えていく。
無用な防波堤などもそうだ。
潮の流れを変えてしまい、砂浜などの侵食を招く

この時期になると必ずおきる河川の氾濫や土砂災害なども
コンクリート護岸などにより浸水機能を無くした結果だったり、
砂防堰堤なども二次災害に繋がる原因になっていたり、
杉の植林などで崩れやすくなった山ばかりになった結果だったり、
不必要な工事などが引き起こしている二次災害、人的災害が多いのではないだろうか?
巨大なダムなどでは、
黒部ダムのように廃砂により死んでしまったダム下流部の黒部川。
その結果河口の富山湾でも魚が獲れなくなったり。
サツキ鱒や鮎の遡上が極端に減ってしまった長良川河口堰などなど・・・。
有明海でもありましたね。
最近では、日本海で大発生しているエチゼンクラゲなども、
中国に出来た巨大ダムが川を堰き止めたことが原因ではないかと疑問視されている。

羽田に増設される新空港、
橋の建設も多摩川河口にある干潟への影響を懸念されている。

千葉にある三番瀬、谷津干潟などの浅瀬も話しが収まったころにはすぐ
埋め立ての話題が持ち上がるし・・・。
干潟は多くの生命の源、海の浄化にも非常に重要な役割を担っているんですよ。

もちろん、景観的にも非常に良くないですね。
日本人が景観に気を使わなくなったのは
戦後の日本経済の発展に大きな原因があるとか・・・。
その理由は良く分かりませんが。
コンクリートが大きなお金を生む利権になっていることは間違いない
事実ではありましょうね。

悪い事ばかりでないのは分かっているが、もういい加減に、
何でもかんでもコンクリートで固める事は止めて欲しいものだが・・・。