陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

歴戦の勇者

2010-10-30 09:34:35 | 釣りの話




竿は、今は生産されていない、ダイワパシフィックファントムの14フィート振り出し。
荒磯の上で酷使した為、塗装は剥げ落ちてボロボロ。
リールシートは、磯の上で、け躓いて竿を叩き付けてしまい、
リールフットを押さえる上の部分が粉砕してしまっている。
それでも、何とか使いたいと、ガムテープとエポキシ樹脂で成型し補修、今に至っている。
補修個所は、あまりにも不細工なので、この冬にでも綺麗にしてみようか?
ヒラスズキを釣るには、個人的には、この竿くらいの軟らかさが好みだ。
ただし、穂先は10センチほど詰めて使用、抜群の調子になった。
ヒラスズキ用?の、振り出し竿が、
ダイワ、ガマカツ共にカタログラインアップから外されてしまったのは、非常に残念だ。
写真のルアーは見ての通りに傷だらけ。
フックが擦れて付いた傷、そして、数多くの魚の歯によって刻みつけられた傷。
竿、ルアー共に、正に歴戦の兵、勇者だ。


アイルマグネシリーズ
陸ッぱりの釣りで、僕が絶対的な信頼を寄せる、ぶっ飛びルアー。
このシリーズがあれば、他のメーカーのルアーは要らないかな?とも思えるほど。
若干、塗装が落ちやすいのが難点と言えば、唯一の難点。
だが、塗装が剥がれても、返ってそれが、傷付いた小魚を模して良い結果を出すこともある。

ヒラスズキ、スズキを狙うには、これに加えてダイワのシャラインシャイナーR50があれば良し。


伊豆釣行 二日目

2010-10-28 15:39:51 | 釣行記 海編

伊豆での二日目。
いよいよ、ヒラスズキ狙いです。

朝一、まずは西伊豆の、とあるゴロタ場へ降ります。
朝の風向きは、相変わらずの南寄り。
ハッキリ言って、風裏です。
それでも、サラシの出やすいゴロタ場での薄暗い時間ならば、もしかするかも知れません。

こんな所へ降りていきました。


う~ん、沖には強風が吹いていて多少のウネリはあるものの、肝心のサラシはと言うと。
とても、ヒラスズキの狙えるような状況ではありませんね。
一応、竿は出してみたものの、10分ほどで見切りを付けます。

さて、どうしたものかなぁ?
東伊豆に回れば、良いサラシが出ていそうなのは確かです。

とりあえず、土肥まで行ってからどうするか考えよう・・・。

土肥にある、旅人岬という所にある石碑です。
これは地名ではありませんが。
ここら辺の道には、恋人岬とか、何とか岬とか、沢山あります。
夕陽の絶景ポイントになっているようです。

こちらは、同じ場所から見た土肥海岸

土肥港に行き、散策。
港内でカゴ釣りをしていた地元のオッチャンと話をしながら、暫しの間、釣りを見学。
そのオッチャンの竿に、サンバソウやらアイゴ、良型のマゴチなど、多彩な魚が掛ってきました。
土肥の港は、静かで水も綺麗。
ファミリーフィッシングには、うってつけの場所ですね。

さてさて、いつまでも遊んでいる訳にはいきません。
「思い切って、東伊豆に行っちゃうかぁ!」
帰りのことを考えると、かなり迷いましたが、車を走らせる事にしました。
天城トンネルを越え、一気に河津まで。
河津へ抜けた時には、10時を回っていました。

河津から左へ曲がり、良さそうな場所を探しながら辿り着いたのが、こちら。

充分とは言えないものの、そこそこの良いサラシが出ています。

写真中央に微かに写っているのは、利島です。
左手には大島、そして右手には式根、新島、神津島まで見えました。

「この磯場、イケルかも?」
そう思いながら、ルアーを振り始めて10分。
とうとう、その時がやってきました。

20mほど先にある、大きな根の際ギリギリをルアーが通過しようとした時、
手元に、いきなり「ゴンッ」と衝撃が伝わりました。
と同時に、黒く光る魚体が跳ね上がりました。
「ヤッタ~!!」
久しぶりのヒラスズキに、こちらのボルテージは最高潮。
この瞬間を待っていたのです。
そして、派手なエラ洗いを何回も続けます。
大きさの割に、やたらとパワーがあるヒラスズキです。
だが、大暴れしたせいで疲れが見えてきました。
頭を浮かせましたが、取り込み場所が・・・。
足場が高くて、おまけに複雑な根が張り出し、魚を上げる場所がありません。
迷った挙げ句、竿を立てたまま大きな岩を三つほど乗り越えて、裏の浅場まで魚を回すことにしました。
途中で、サラシに揉まれて口に掛ったフックが外れてしまいました。
ルアーの後ろフック一本が、かろうじて胸鰭の付け根に一本刺さっています。
「外れるなよ」
そして騙し騙し、何とか浅場に誘導。
無事にキャッチすることが出来ました。


60センチ弱といったところかな。長さは無いが、体高があり良く太っています。
この顔が拝みたいが為に、はるばると伊豆まで車を走らせてきたのです。
大きくはないけど、この1匹で苦労も報われたというものです。

ホッと、胸を撫で下ろすと同時に、一気に疲れが襲ってきます。
そして、もう充分と、竿を納める事にしました。
不思議と、「更なる大型を」と、ガムシャラな気持ちは湧いてきませんでした。
海を見ると、竿を納めた頃から風が西寄りに変わり、段々とサラシも薄くなってきていました。
もう少し遅くなっていたら、この1匹との出会いも無かったかもしれませんね。

「疲れた」
もう一日滞在する予定でしたが、今日中に帰って身体を休めておこう。
長かったような短かったような伊豆釣行は、こうして幕を閉じました。

帰路、堂ヶ島の景色でも見ながら帰ろうかと、また西伊豆へ回って帰りました。
(この時点で、今度は西伊豆が大荒れでした)
戸田へ差しかかった時、昨日は見えなかった富士山の頂が、雲の上から顔を出していました。
ここで更に、「伊豆に来て本当に良かった」
そんな思いが沸々と湧いてきました。

いつかまた、来れるといいな・・・。


今回のヒラスズキタックル

  竿    パシフィックファントムZ 1404
  リール  トーナメントX 3500
  ライン  ナイロン16ポンド
  リーダー フロロ30ポンド
  ルアー  アイルマグネ125ダイエット

二日間の総走行距離  735キロ

堂ヶ島の土産物店から家に連絡を入れたのが、13時50分。
「9時ごろ(21時)には着けるかなぁ」とメールしたのですが、
家に着いたのは、1分と違わぬ21時ピッタシ。
途中で休憩を入れてしまうと、帰るのが嫌になってしまいそうなので、
一気に走りぬけました。
滅茶苦茶疲れたけど、心地よい疲れと言っていいでしょう。
何よりも、海に行けない鬱憤やヒラスズキを釣りに行けない鬱憤が晴れました。


伊豆釣行 初日

2010-10-27 16:55:17 | 釣行記 海編

「伊豆、行きたいけど遠いなぁ~。」
前日まで迷いながらも、行ってきました。

遠出に備えて夜はゆっくりと休んでから、朝9時半頃のんびりと自宅を出発。
どの位の時間で行けるのだか、皆目見当が付きません。
予定通り、佐久から清里を抜け韮崎、富士へと抜けます。



本栖湖畔までは3時間半で到着。
実に久しぶりで、すごく懐かしい。
この日の本栖湖は、ヒメマス釣りの解禁日だったようですが、
早々にボートの転覆事故があったようです。
皆さんも、充分に気を付けてくださいね。

本栖湖から朝霧高原を抜けた先は、無料化されている西富士有料道路へ。
ここを抜ければ、海はすぐそこ。
だが、国道1号線が近づいてくると、道が混み始めます。
そこで1号線は避け、田子の浦へ出て海岸べりの道を。
道はよく分からないけど、そこは感覚で適当に。
沼津港へ着いたのは、15時ちょっと前。
都合、5時間半余りのドライブでした。
もっと掛ると思っていたので、意外と早かったですね。
ここまで食事も摂っていなかったので、ひとまず休憩。
沼津港市場傍の食堂に入ります。
海へ来たんだから、ここはやっぱり刺身定食ですよね。
お値段は1480円。
釣りに来て、この値段はちょっと高いかなぁ。
贅沢し過ぎだよなぁと思いながら、注文しました。
何の刺身が出てくるのかな?と待っていると、来ました来ました。
皿を覗くと、カツオ、マグロ、ブリ(イナダかワラサかな)の刺身が3切れづつ。
そして、エビが二つ(甘エビと同じくらいだが、何だろう?)と生シラス。
どれも美味かったが、特に生シラスが最高でした。
あ、そうそう、小ムツの煮つけも付いていましたね。
この量ならば、全然高くは無いですね、お値段としては。
久しぶりに、美味い魚を食ったような気がします。
当たり前の話しですが、やっぱり群馬で食べる魚とは大違いです。
余談ですが、二日間滞在して食堂で食べたのは後にも先にも、この一回だけ

後は、コンビニのパンと、お握りだけ。
まあ、時間が勿体無いということもあるんですけどね。

伊豆まで、わざわざ出掛けてきた理由は、もちろんヒラスズキが釣りたかったからなのですが、
さすがに時間も時間、暗くなるまで間がありません。
それに、沼津まで走ってきて、もう車を走らせる気力がありません。
そこで、狩野川でスズキを狙うことにしました。
実は、河口部の釣りも、スズキのナイトゲームも、好きなんですが「大好き」とまでは言えません。
やっぱり、ヒラスズキゲームのように、ポンポンと、
各ポイントを数投ずつテンポよく攻めていくのが一番楽しい。
いわば、渓流釣りの感覚でしょうか。
デイゲームが楽しいのは言わずもがな。
食う瞬間が見えたり、派手なエラ洗いも充分に楽しめるからです。
そして、河口部での釣りは、どうしても回遊待ちの釣りになってしまいがちです。
こういった釣りも、どちらかと言えば好みではありません。
でも、釣れれば釣れたで、勿論これも楽しいんですが。

何はともあれ、16時頃から竿を振ることにしました。
場所は、狩野川河口部。

南風が強く、河口から外はウサギが跳んでいる。

河口部、そしてその少し上、そしてまたその上でと、2時間ほど竿を振りましたが、ノーヒット。
今年は水温の低下が遅く、河口部ではあまり釣れていなく、上流部の方が良い結果が出ているみたいです。
まあこちらは、ほんの肩慣らし程度にして、車でゆっくりと休憩を取ることにします。
しかし、この日(昨日)は暑い。
暗くなってからでもTシャツ一枚で汗が出てくるほどです。
疲れているものの、悶々として寝付くことが出来ません。
そこで、明日のことを考え、「休憩も入れた事だし、もうちょっと先まで行っておくか」
と、車を走らせました。
どこまで行っておこうかなと迷いながら、戸田港で車を止めます。
ここでちょっと、お遊びフィッシング。

ソフトルアーを振ると、直ぐにこんなのが釣れちゃいました。

なんと、キントキです。
引きが強いので、久しぶりの尺メバルかぁ~と思っちゃいました。
港内の最奥部でこんなのが釣れちゃうのは、さすが伊豆です。
西伊豆では、メバルはまだちょっと早いようですね。
こちらのタックルはすぐに仕舞い、今度は餌木を振ります。
すると、一投目で乗った~。

ちょっと小さいけど
てか、イカは小さいのに何でこの写真だけ大きいの?
同じ大きさに縮小した筈なのに?

いやぁ~、やっぱり海は楽しい。

楽しいけど、この日はもう充分と、こちらも5~6投して終わりにします。
明日の為にも体力を残しておかねばなりませんからね。
この5~6投の間にも、イカが餌木を触った感覚が二度ほどありましたが、乗ってきませんでした。
きっと、小さいイカなんでしょう。

この日は、こんなお遊び程度の釣りでしたが、結構楽しかったです。
何よりも、久しぶりに伊豆の綺麗な海を見られたことで、
気分が高揚していたせいもあったかもしれませんが。
この日ちょっと残念だったのは、天気が悪くてドライブ中の景色が楽しめなかったことだけでしょうか。

さあ、明日はヒラスズキだぞ!!
ワクワクしながらも、車内に作った簡易ベッドで

さて、二日目。
ヒラスズキを狙った結果はどうだったでしょうか?

続きは、また明日にでもアップすることにしておきます・・・。


明日は・・・

2010-10-24 19:53:11 | 釣りの話
さて、明日は伊豆へ向かいます(事にしました)。
3日間も続けて休みが取れるなんて、今の仕事を続けている限りは、もう二度とないかも?

太平洋へ出るには、あまりにも遠い(時間が掛り過ぎる)為、
最初の予定では日本海の親不知あたりに黒鯛狙いで釣行するつもりでした。
(距離的には、伊豆でも親不知でもあまり変わりませんが、時間的には倍の差が出るかな?)
ですが、天気予報を見ると休みの3日間全てに、新潟地方は雨マークが出ています。
寒波も押し寄せ、気温、水温共に低下することでしょう。
黒鯛釣りには厳しい状況になることは間違いないでしょう。
何よりも、雨の中でコマセを作って釣りをすること自体を考えると、ちょっとばかり憂鬱な気分になってしまいます。
そこで、予定変更。
予定変更とは言え、本当の気持ちはいつも太平洋にあるのです。
やっぱり、青い海、いや、藍色の海ですよねぇ。
日本海と言うのは、どうしてもピンと来る物がないんですよね、僕の中では。
日本海の海の上で、10年以上も生活していたのにね。
「太平洋が見たいっ!!」
その一念が、決意させてくれました。

明日は、朝ゆっくりと自宅を出てから伊豆へ向かいます。
まずは取り敢えず、第一の到着目標を沼津に置きます。
夕方には何とか、沼津まで行けるかなぁ?と、思ってはいるのですが・・・。
「えっ、そんなに掛るの?」と、お思いの方?
「はいっ、下道ですから」(笑)
そうですねぇ、朝の10時頃に家を出て、8時間もあれば着けるかなぁ?と。
甘い予測でしょうか?
群馬から高速で伊豆へ向かうには、最初は何しろ逆方向へと車を向かわせなければなりませんからね。
一旦、東京まで出て東名で行くか、或いは圏央道から八王子へ抜けて富士を経由して御殿場に出るか富士市へ抜けるか。
これでは何となく、高速代が勿体無いと言おうか、何と言おうか。
それに、混む所、混む所へと向かうのも、気持ちが疲れてしまいますし(下道でも大して変わりありませんが)。

でも、下道のルートをどう取ればいいのだろう?
最短距離だとやっぱり、鶴ヶ島方面へ抜けて八王子、富士経由になるのでしょうかねえ。
このルートは疲れるなぁ。
そうだ、いっそのこと佐久へ抜けて清里から甲府、そして本栖湖あるいは精進湖畔を通って富士市へ抜けよう。
距離は多少遠くなるが、こちらのルートの方が気持ち良さそう。
でも・・・
これじゃあ、往復で二日間を費やして、釣りは一日かぁ。
まぁ、仕方ないですね。
そこは、ドライブ+釣りと割り切りましょう。

せっかく伊豆へ行くのなら、メジナも釣りたいと思ってはいるのですが、
今回はルアータックルオンリーで行く事にしました。
限られた時間の中では、あれもこれもでは無理ですからね。
それでも、竿は4本積んで行きますよ。
11フィート、14フィート、8フィートのシーバスロッドと、メバル用を1本。
二泊三日の予定は、勿論、車中泊です(苦笑)。

明日の予定は、夕方には沼津へ到着(本当か?)。
そして、狩野川河口でスズキ狙い。
こちらは1~2時間で切り上げるつもりです。
そして、翌早朝まで寝てから、西伊豆の戸田から土肥海岸辺りまで行ってみようかと思っています。
(一体、何年ぶりだろうか?)

天気予報の風向きだと、本当なら東伊豆へ向かった方がヒラスズキにはベストな状態かもしれません。
西伊豆方面は、サラシが出ない可能性が高そうです。
限りなくボウズに近い結果になりそうですが、予定ルートから東伊豆まで行くのは・・・。
「あまりにも、カッタルイ」
そんな訳で、もうすでに結果は出ちゃってるかも?
まあ、海が見られれば、それで良し。
ナギならば、アオリイカと根魚狙いに終始すれば、またそれも良しとしておきましょう。

でも本音は、「やっぱりヒラスズキが釣りたい」
行き当たりバッタリで、どうなるか分かりません。
或いは、伊豆へ向かう途中で車の運転が嫌になっているかもしれません。
海まで辿り着くこともなく「もう家に帰ろう」なんてことにも、もしかすると。

何はともあれ、安全運転、安全釣行ですね。
はてさて、結果や如何に・・・?




準備中

2010-10-19 15:08:48 | 釣りの話


数年振りに、まとまった休み(と言っても、3日だけ)が取れそうです。
来週、海への釣行予定。
5年以上も納いっぱなしだった道具を引っ張り出して準備中。


本当ならば、こ~んなヒラスズキや


こ~んなヒラマサ


こ~んな真鯛

(古い過去の釣果写真ばっかりですが)
を、磯から狙いたいところだが・・・。

群馬からでは、こんな魚がいる所への釣行はとても無理

狙いは、こちらになりそうです。

やむを得ず、新潟の海で我慢ですね。

アオリイカの道具もメバルの道具も積んでいく予定です。
アオリもメバルも、新潟では時季的に厳しいですが・・・。
二兎を追うものは一兎もを得ず、の諺どうりになってしまうでしょうか?

それにしても、ヒラスズキが釣りたい!!!
もしかしたら、伊豆へ。
と、悩んでいますが。

でもやっぱり、無理ですね。
金銭的にも時間的にも・・・。