陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

歩いた~

2006-07-27 22:42:16 | 脳脊髄液減少症
朝5時から、2時間近くも歩いた。
朝、早くに目が覚めた訳ではない。
久々に、寝付けそうな眠さがきて、夜9時に寝た。
が、11時半には起きてしまった。
それから眠れなかっただけ。
歩く事は、別にどうという事は無い(強がり)
凹凸さえ無ければ・・・。

でも・・・
その後、ちょっとした片づけをした。
椅子(キャンプ用の折りたたみ椅子)に座りながら。
それが、いけない。
背中を丸めて下を向きながらの作業。
僅か5分ほどで首に耐え難い痛みが襲ってきた。
この痛みだけは耐えられないのだ。

もういい加減に、体を慣らさなくてはと思い、
昼まで横にならずに過ごしてみるが、
結果は、言わずもがな。

痛い、だるい、またまた血尿。
血尿については、泌尿器科で検査はした。異常なし。
やはり、疲れやすさ、痛みを我慢しているせい?
腕の痛みに至っては、
まるで、油でもかけられて火でも点けられたのではと思うほど。

もう少ししたら、昼どころの話しじゃない。
朝から夕方までは、最低でも起き続けなくてはならない。

最近、愚痴しか書いてなくて、恥ずかしい。









海の言い伝え

2006-07-27 04:10:55 | 海の話
海は神秘的なもの。
古くからの伝説、言い伝えなど、たくさんあるが、
船乗りや漁師の間で禁忌とされることもある。
常に命懸けの職場ですからね。
僕が今までに聞いた事のあることを少しだけ紹介しましょう。

「口笛を吹くな」
  口笛は嵐を呼ぶ。海の上(陸でも)で口笛を吹くとマジで怒られます。
  日常でも行儀の良い事ではありませんね。

「梅干は駄目」
  酸っぱいものは食うな。
  すっぱい=「素(す)」に繋がる。つまり手ぶらで帰るから。
  魚は酸っぱい物を嫌うと言う人もいます。魚は酸性の強い水には棲めません。

「梅干の種を海に捨てるな」
  梅干の種を「仁」と呼びます。これは「梅干の種には天神様が入っているから」
  そのいわれから来ているようです。天神様は学業の神様であるのとは別に
  「怨霊」の神様でもある。だからその祟りが恐ろしいというわけです。
  生の梅の核(種の中)には毒があります。
  梅干になった物は大丈夫、おいしいですが。

「刃物(金物)を海に落とすな」・・・?
  カジキ釣りの漁師は釣ったカジキの口吻を切って尖った方を海底に向けて
  沈めます。これは感謝の気持ちであったり、豊漁を願う事であったり、
  もしかしたら関連あるかも知れません。刃物が海底に刺さる事を嫌うのでは
  ないでしょうか?でも、金物は・・・?(金属に関係有るのかも)
  これは僕の想像ですが。
  やはり、理由は良く分かりませんね。

「ゆで卵を持ってくるな」・・・?
  全く理由が分かりません。僕の先輩漁師が親方に本気で怒られたそうです。
  その先輩に聞いても理由は分かりませんでしたが・・・。

「女に船を跨がせるな」
  これは最近は減ってきたようです。自衛隊、海上保安庁などでは女性乗組員
  もいますし、近海漁師では「夫婦舟」と言って夫婦で操業している船もいます。
  ただ遠洋漁業の船などはやはり船の上に女性が乗る事を嫌います。
  これは船に「船霊(フナダマ)様」という神様が祀られています。
  その神様が女性で、他の女性が乗ると嫉妬して海が荒れたり、
  漁が無くなるからだと言います。
  ただし遠洋漁船については、かなりヤバイ話し(犯罪です)を聞くこともあります。
  帆船の舳先にも(外国船も)必ず女の神様の彫刻がしてあります。

高校生の頃、磯釣りをしていて1mほどの海亀が釣れた事がありました。
もちろんそのまま逃がしましたが、
漁師の網などに掛かった時は、お酒を飲ませてから逃がすんだそうです。
亀に纏わる伝説なども多いですね。

その他にも地方地方によって、禁忌とされる言い伝えが沢山あると思います。
最近は、あまり怒ったり、言う人も少なくなりましたが・・・。

「口笛を吹くな」これは漁師でなくてもどんな船でも共通するものですが、
他に紹介した言葉は漁師の間での話しです。

船乗りの教育では、やはり海軍からの精神を受け継ぐものが多く
マナー(服装や食事なども含めて)にも厳しいようです。
国際的に通用する人間の育成と言う意味もあると思いますが、
これは、ちょっとしたことから怪我を招いたり死を招く事もあるからですね。
それが自分だけならいいですが・・。
例えば、ポケットに手を突っ込んでいただけでも、
蹴りが飛んできたり、拳固が飛んできても、しょうがないことなのです。

こんな言葉があります。

 「スマートで目先が利いて几帳面 これぞ船乗り」