陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

ふるさと

2006-07-24 17:25:30 | Weblog
さて、久し振りに我が故郷、東京の街中を歩いてきました。
正直、もう僕には、あの人混みの中はゴメンです。
それでも今回は土日ということもあり、繁華街を除いては、
雑踏も少なかったようではありますが。

東京を離れて10年と少しも経つと、懐かしさよりも、
その変貌振りに、ただただ唖然とするばかりです。
地方の時の流れとは圧倒的にスピードが違いますね。
数十倍、或いは数百倍の差があるようにも感じます。

ちょっとした用事が済んだのが、予定を大分オーバーしてしまい、
夜8時を過ぎ、その時点でようやく都心部を離れる事が出来ました。
向かった先は、僕が通った高校の近くにある友人宅です。
電車を降り、ようやく懐かしさが込み上げて、ほっと一息つく事が出来ました。
下町ですから、極端な変化も無く(それでも大きなビルが増えた)、
「これが俺の東京だ」そんな感じさえしました。
それにしても、電車の路線も大きく増え、駅や電車も昔に比べて
小奇麗になり、ここでもまたビックリしましたが、
昔の、ちょっと汚れた東京の方が風情があって良かったような気もします。

そして11年ぶりの再会でした。
お互いに、ちっとも変わっていなかった(成長していない)のが何となく嬉しかったですね。
高校時代からの友人とは言え、住まいが近いというだけで、何の共通点も無く、
何故、友達として付き合うようになったのか、お互いに不思議がっています。

学校が同じだった訳でもなく、その時の遊び仲間を通じて知り合って、
未だに交流を続けているのですから、人間の縁なんてそんな物なのかもしれません。
僕も、荒れた時期から落ち着き始め、その友人も暴走族を卒業して、
真面目に働きだした頃からの付き合いです。
今では只の中年オヤジですが、久し振りに昔話に花が咲き、
具合の悪い中、辛かったですが、楽しい夜を過ごしてまいりました。

今住んでいるところでは、そんな友人もいないし、
当時の友人は行方知れずになっている友人も多いので、
それがちょっと寂しいのではありますが・・・。

そして、僕の通っていた高校や中学も少子化のせいで、
統廃合を繰り返し、無くなっていたようです。
都心部の学校ならいざ知らず、下町の学校にも
そんな事情が押し寄せていたとは全く知りませんでした。

これから東京は、どんな変貌を遂げていくのでしょうか?
この先を、あまり見たくないような気もします。
でも、もう帰るところもありませんし、二度と暮らしたいとも思いませんが、
我が故郷であることには変わりはありません。

それと、どうでもいい話しではありますが、東京ではもう
ミンミン蝉が鳴いていました。
車の排気、ビルの空調などからの排気、そしてアスファルト。
田舎とは暑さが違うのでしょうね。