ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「君臣」の関係ではありませんが。

2020-01-26 06:23:37 | 日記
連れ合いは、新年の集まりがあるとかで朝から留守。
夕飯も要らない、ということですので朝から自分勝手なことにうつつを抜かしていました。
しばらくぶりに、キーボードで讃美歌などを弾いてみたりして。

まだ幼かった頃、80年程前の、むかし むかしのハナシです。
楽器などのある家は近所に少なく、あっても、せいぜいハーモニカを持っている子がいる
程度でした。
もちろん、我が家にはありませんでした。
国民学校の一年生になってから、音楽室に置いてあるオルガンに触ってみたくて、放課後
にそっと教室に忍び込んでキーを押して音を出してみたものです。
さぐり弾きで知っている歌のメロディーなど次々に弾いているうちに、いつの間にか音量
が大きくなってしまい先生の耳に入り、よく叱られたものでした。

就職した当時は、職場での「うたごえ」活動なども盛んな頃でしたし、楽器なども出回る
社会環境にもなっていましたので、アコーディオンなど買い求め、教則本を見ながら、何
とか弾けるようにはなりましたが、「弾ける」などというものではなく、下手の横好き、
ってところです。

楽器には憧れに似た懐かしさを今も抱いている私です。
そんなせいか、急に時間の余裕ができたりしますと、キーボードに触れてみたくなるので
す。
2時間ほどいじっていました。
気持ちは上昇気分。
庭を横切って行った野良猫にも、「こんにちは」などと。

午後になりました。
まだまだ今日と言う日の手持ち時間はたっぷりあります。
コーヒーを念入りに淹れ、クッキーを頂きながら録画して置いたテレビ番組を観ました。
 【NHK 100分de名著  呉兢『貞観政要』 2020年1月  
      指南役は、立命館アジア太平洋大学学長・出口治明氏】
   ※「貞観政要」
     中国史上、最も安定した治世の一つを築いたといわれる、唐の第二代皇帝・
     太宗李世民。
    「貞観の治」と呼ばれる善政をしいた李世民と、彼を補佐した重臣たちとの間
     で交わされた問答をもとに編纂された。(NHK HPからお借りしました)

放送の一部を抜粋させていただきます。
 《 太宗はいった。
  「自分に間違っている点があれば積極的に私を諫めてほしい。
  そして活発な議論をして国を平和に導いていこう」
  と。
  王珪という臣下が次の様に答えた。
  「私はこういう言葉を聞いております。
  “どんなに曲がった木でも墨縄(すみなわ)に従って切れば、まっすぐになり、どんな
  君主でも諫めに従えば聖となる„と。
  それゆえ、昔はすぐれた君主には、必ず君を諫める役目の臣が七人いました。
  そして諫めの言葉が用いられなければ、その上は死んで諫めました(略)
  愚かな私は忌みはばからずに直言することのできる朝廷に居りますからには(略)その
  全力を尽くしたいものと願っております。」 》

国会中継の安倍総理の野党質問に答える録画を観たばかりでしたので、思わず、
「おー!」
と、声に出してしまいました。
政党・政府の関係は「君臣」の関係ではありません。
でも、少なくても補佐するべき方々の「忖度」ばかりが目立ちすぎるこの国のマツリゴト
の姿です。
〇〇党には、諫めるという方々は、いないのでしょうか。
そんな こんなで 今日の日も終盤へ。
                        〈ゴマメのばーば〉
コメント
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