ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

放射性物質は、食物循環によって・・・・・

2018-06-20 06:11:12 | 日記
大阪北部地震では、5人の方が亡くなられ、多くの負傷者も出ています。
亡くなられた方には、心から合掌いたします。
そして、一日も早い復旧・復興を心から お祈りいたします。

東日本大震災の時を思い出して怖くなりました。
今回の地震は、震源断層が特定できず、周辺の活断層帯と関連した活動である可能性が
あるとのこと。
至るところに活断層のある私たちの国です。
地球の変動は、個々人の注意などで防げるものではありませんが、震災に備えて、
出来ることはして置かなければいけないことを、またまた痛感させられました。

それにしても、気にかかるのは「原発」です。
原発の立地地域で地震が起きれば、その被害は計り知れません。
福島原発事故のような災禍はあってはならないことです。
地震の発生は防げなくとも、「原発」は、人間が止めることができます。

6月17日に放映された 『NHKスペシャル 被曝の森 2018』を観ました。
今年3月に放送された「NHKスペシャル」をベースに、最新の科学的研究を加え、
住民の心情なども紹介する内容の「保存版」でした。
  前編 見えてきた「汚染循環」
  後編 「汚染循環」は何をもたらすのか

原発事故によって大量に放出された放射性物質は、食物循環によって移行します。
そして、植物に取り込まれたセシウムは野生生物に影響を与え続けています。
あらためて、原発事故が自然を汚染し破壊したことをしっかり捉えなければいけないと
思いました。

番組で紹介された科学者・研究者の言葉に深い感銘を覚えましたので、少しばかり
紹介させていただきます。
  《植物は吸えるセシウムがあれば、吸っているわけですよね。
  非常にきれいな自然なんだけど、そういうふうな目で風景を見なくてはいけない。》
放射性物質で汚染された帰還困難区域。その山間部の、したたる様な緑の中で、
科学者はそう語りました。

弘前大学准教授の三浦富智氏は、
  《放射線リスクを正しく分かりやすく伝えたい。
  科学的、統計学的に評価に耐えられる研究成果を、きちっと発信して行く。
  そして、客観的に評価していただく。
  その発信の内容を かみ砕いて住民に分かりやすく伝える。
  両方の活動が必要だと考える。》
私は、三浦氏の、ひたむきで真摯な科学者としての在り方に、心底、感銘いたしました。

福島も徐々に復興はしております。
でも、ふるさと福島県の自然は、まだまだ回復はしていないのです。
放射能汚染の循環の行きつく先を しっかり見極め、これから生まれる者たちへ
伝え残さなければいけないと。
そのことを、あらためて考えさせられました。
時々、〈もの言い〉したくなるNHK番組もありますが、この放送、見ごたえのあるいい番組でした。
                        〈ゴマメのばーば〉
コメント (2)
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